マイクの物語コミュの第十一話　三位一体の攻撃

第十一話　三位一体の攻撃

三位一体の攻撃。
ファーストのドム以来、三機で一機を攻撃するやり方が定番となっているが、それぞれが役割を持ち、それを実行したとき、圧倒的な戦闘力になる。
果たして、ラクスと対峙する三人の連携はどうなのか。

クロト：そりゃあああ！！！！滅殺！



クロトが鉄球を繰り出す。
この細腕でどうして、こんな重い鉄球を運べるのか分からないが、当たれば頭蓋骨が砕ける鉄球がラクスを襲う。

ラクス：！！

ラクスが跳躍して、かわす。
ラクスが空中にいる間に・・・・

シャニ：はああああ！！！！

いつの間にか後ろに回り込んでいたシャニが手にしている巨大鎌を振り下ろす。

ラクス：くっ！

ガキーン！
ラクスが双剣ミーティアで鎌を防ぐ。
衝撃で吹っ飛ぶラクスが着地すると・・・

オルガ：死ね！

二つの棍棒で殴りかかる。
一体どれほどの人間を撲殺してきたか分からないその棍棒が新たな血を求める。

ラクス：はあ！

ラクスが最初の一撃を横にかわすと、薙ぎ払ってきたもう一撃を軽く飛び、クルッと身を翻した。

ラクス：なかなかですわね。

アズラエル：おやおや、余裕ですね。果たしてその余裕がどこまで続きますかね。

ラクス：ちょっと本気を出させてもらいますわ。

シャニ：はん！

オルガ：てめえはここで死ぬんだよ！

クロト：ここで一気に瞬殺！

ラクス：・・・・・・・・・はああああああああ！！！！！！！

クロトが鉄球を繰り出すと、ラクスはサッと横にかわし、一気にクロトの距離を０にする。

クロト：あ、ああ

ラクス：終わりです。

シャキーン！

クロト：ぐわああああ！！！

ラクスは、クロトを斜めに斬りつけた。

シャニ：はあ。

シャニが鎌を薙ぎ払う。
これもしゃがんでかわすと、
サクッ！

シャニ：がっ！

ラクスがミーティアを腹に突き刺す。

オルガ：てめえ。

オルガは、右手の棍棒を振り下ろす。
ラクスが避けると、左手の棍棒で横に振るが、
ラクスはサッと飛ぶと、クルッと回って後ろに回り込み
ザシュッ！

オルガ：ぐはっ！

後ろから斬りつけた。

ラクス：さて、次はあなたですわね。

アズラエル：おやおや、こんな簡単にやられるなんて・・・・・・これは、もう後でお仕置きですね。

ラクス：後で・・・・・？？

アズラエルは、手にしている、小型のスイッチを押すと、

クロト：・・・・・・・・キャアアア！！！！マイッサ！（韓国風）



ラクス：え？

ドゥン！

ラクスが一瞬前までいた空間に鉄球が叩き付けられた。
ラクスは本能的にこの不意の一撃を避けた。

ラクス：そんな、確かに仕留めたはずなのに・・・・・

アズラエル：はっはっは！どうしましたか？彼らはちゃんと生きていますよ。

三人の顔には、生気がある。
ゾンビではないようだ。

ラクス：どうやらここは引いた方が良さそうですわね。早くこれをカガリさんに渡さなくては行けませんし・・・・・・

アズラエル：そんなことができますかな？逃がしませんよ。

ラクス：どうやら、？？様直伝のこの技を出すしかありませんわね・・・・・・すぅ〜〜〜〜〜

ラクスは大きく息を吸うと・・・

ラクス：やああ！！！

ボンッ！
ラクスは、球体の物を取り出すと、下に叩き付ける。
途端にモクモクと煙が発する。

シャニ：くっ！

クロト：そこか！・・・・・どおも〜〜〜！！！うおおお！！！（フランス語風）



オルガ：ぐわ！・・・・・・・てめえ何しやがんだ！

クロト：るせえ、てめえは、武器といい紛らわしいんだよ！

どうも同士討ちが始まる。

クロト：うああ〜〜！！！ベキタガニ！（アメリカ風）



オルガ：死ねえええ！！！！

シャニ：はあああ！！！

アズラエル：ああもう！君たちは何をやっているんですか。

パリーン！その時、ガラスが割れる音がした。

アズラエル：まさか！

しばらくして、煙が晴れると、
ラクスの姿はなかった。
割れた窓の外を見ると、ラクスは遙か彼方を飛んでいた。

アズラエル：なっ！

なんとラクスは背中にしょっている携帯用ハンググライダーで脱出したのだ。

アズラエル：く、くそっ！君たち！あいつを追うんです！

クロト：う、う、うああああ！！！

シャニ：く、くはっ！

オルガ：が、があっ！

アズラエル：ちっ！薬が切れましたか。仕方がありません。どうせ行き先はオーブです。ちょっと早いですが、追うとしましょう。

こうして、ラクスは、三人組の連係攻撃から脱することができた。
果たして、ラクスはカガリと合流し、研究所で手にした物を渡すことができるのか？！

次回へ続く。