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ニーベルングの指環コミュの素晴らしかったデュイスブルクの「ジークフリート」

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シャーガーが出演したのに全く満足できなかったNYのメトロポリタン・オペラの今シーズン2回目の「リング・サイクル」に続き、5月23日(木)からのデュイスブルグ劇場(ドイッチェ・オーパー・アム・ライン)の「リング・サイクル」にやってきた。
ドイツに出発する1週間ほど前に突如劇場からメールが来て、4月5日の「水害」のためTheater Duisburgでの「リング・サイクル」の上演は不能となりメルカトールハレMercatorhalleにてコンチェルタント形式で行いますと言ってきた。この青天霹靂のノーティスにまず驚いた。大雨でもあって近くを流れる川でも氾濫したのだろうか?色々調べてみるとスプリンクラーの定期点検の際に装置が作動してしまい80,000リットルの水が出てしまい、ステージが陥没してしまったためだとわかった。
このドイッチェ・オーパー・アム・ラインの「リング」を観たいと思ったのは昨年3月にデュッセルドルフ(ドイッチェ・オーパー・アム・ラインはデュッセルドルフとデュイスブルクで公演を行っているオペラ・カンパニー)で「ワルキューレ」を観てその大変ユニークな演出と素晴らしい演奏に感激したからだ。特にその演出に興味を持ったからなのにそれがコンチェルタントに変わると言うのでは話にならない。劇場側では返金するとも言ってきたが、航空券は既に購入済みなので大いに悩んだ。スケジュールを調べてみるとデュイスブルクでは今年11月に、デュッセルドルフでは来年4月に「リング」をやることが分かった。そこで私は11月のチケットに交換してもらうことにした。そしてすでに観ている「ワルキューレ」以外の3作について2番目に安い€28.00の席を公演初日に購入することにした。「ワルキューレ」上演の日には当初から観たかったがこの「リング」のために断念していたヴィースバーデンの「タンホイザー」を観ることにした。このタンホイザーにはシャーガーが出て、METとは比べるべくもない生き生きとした素晴らしい歌唱を聞かせてくれたのだった。最近のヴィースバーデン(ヘッセン州立劇場)は非常に良い。特に5月の「インターナショナル・マイ・フェシュトシュピーレ」では第一級のスター歌手が出演するので見逃せない。
話を元に戻そう。デュイスブルクでの5月30日の「ジークフリート」は指揮がアクセル・コーバーAxel Kober、ドイッチェ・オーパー・アム・ラインのゲネラルムジークディレクターだ。歌手はジークフリートがコービー・ウェルチCorby Welch、ミーメ コーネル・フライCornel Frey、さすらい人 ジェームス・ラザフォードJames Rutherford、アルベリッヒ ヨッヘン・シュメッケンベッヒャーJochen Schmeckenbecher、ファフナー ルーカス・コニエチュニーLukasz Konieczny、ブリュンヒルデ リンダ・ワトソンLinda Watson、エルダ ルネ・モーロックRenée Morloc、森の小鳥 アイシャ・テュムラーAïsha Tümmler、管弦楽 デュイスブルガー・フィルハーモニカー。
席は元のデュイスブルク劇場のチケットをもとに、列だけが決まっていてあとは自由席と言う変則的なものだった。私は安い席にしたので最後列から2列目。しかし自由席なのでほぼど真ん中に座った。演奏は舞台上にオーケストラが乗り、その前の狭いスペースにソリストたちは自分の登場の場面になると登場して歌う。
第1幕ではまずミーメが実にすごい。いわゆるミーメ声で、音程が細くシャープで声量も素晴らしい。コーネル・フライは第一級のミーメ歌いと言って過言でない。ただし素晴らしいミーメ歌いは世界には多数いるのだ。そしてジークフリートのコービー・ウェルチ。ピアニッシモもフォルテッシモもオーケストラと連携して実に素晴らしい。彼も音程が細くシャープな声でフォルテッシモも素晴らしい。シャーガーとは異なるタイプのジークフリート歌いだが、シャーガーに迫る技術を持っているように思える。本当に素晴らしいジークフリート歌いは残念ながら数少ない。この二人があまりに素晴らしいのでさすらい人がかすんでしまうほどだ。オーケストラもアクセル・コーバーの音量を自在に操る指揮の下、実に起伏に富んだ歌手を引き立てる素晴らしい演奏だ。余りの素晴らしい演奏に恥ずかしながら涙ぐむ。
第2幕になると私には第1幕ほどの感動を感じなかったが、3年ほど前にバイロイトで知遇を得、その後エルル(ティロラー・フェストシュピーレ)、ドレスデン、今年のケムニッツと「リング・サイクル」ではよくお目にかかる超一流のアマチュア・オーケストラに参加されているO氏に今日第2幕後にお目にかかった(氏は「ラインの黄金」と「ワルキューレ」をキャンセルし、今日からの鑑賞)が、氏は「第2幕が良かった」と言っておられた。と言うことは第2幕も相当良かったのだろう。
第3幕はエルダは今一、リンダ・ワトソンのブリュンヒルデは残念ながら多少音程に幅があり(ブリュンヒルデ歌いには多い。クリスティーン・ガーキーなどはその良い例だ。)、ジークフリートには一歩か二歩譲る感じだった。
幕が下りるとすごい拍手だった。私も心から満足し、拍手をし、足を鳴らした。スタンディング・オベーションだ。METの「リング」とは比べられないほどの充実した公演だった。ちなみにドイッチェ・オーパー・アム・ラインはデュッセルドルフ劇場ではデュッセルドルファー・シンフォニカーが、デュイスブルクではデュイスブルガー・フィルハーモニカーが管弦楽を担当するようで、したがって同じ日にデュッセルドルフとデュイスブルクの2か所でオペラ公演が可能である。11月にはデュイスブルクで「リング」を観る予定だが、オーケストラの異なる来年4月のデュッセルドルフの「リング」も見たくなってきた。ただしデュイスブルクは6日間、デュッセルドルフは7日間かかる。それほどまでこのプロダクションには魅力を感じている。勿論キールのゲオルク・フリッチュの指揮と私の名付けた「針金リング」も侮れないが。
ところでメルカトールハレはデュイスブルグ劇場のはす向かいのカジノのあるビルの2階にある。1階には飲食店が何店舗もあり、安い店から高級店までが入っているのも良い。ホールはほぼ1階席のみ(壁際に1列程度の2階席がある。)で、1,200-1,500席くらいの座席数で、オルガンを正面に持つコンサート・ホール兼多目的ホールのようである。

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