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書庫 「葉っぱ猫」 mixi処コミュの長編/まじょ森の赤い魔女・?

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   『?.平和主義者と恋する心。』

 ◆ ◇

 二人が住んでいる端言市は、都心部から電車を乗り継いでも二時間弱はかかる、山間部と平地の入り混じった地方にある、『都市』というには大げさ──そんな三町合併の中小都市の一つだった。
 夏場には生い茂った山々の新緑が美しく、市内の中央を流れる観郷川には、源流に程近いことから透き通るほど綺麗なことで有名なのもあって毎年、川遊びが盛んに行なわれている。
 冬場は逆に市外にはなるが近場にちょうどいいスキー場がここ近年でオープンしたこともあってレジャー面ではまず困ることはない、特に名所と呼べる場所がない代わりに、とても住みやすい環境の整った町だった。
 やや田舎気味、という事もあって、市内に三ヶ所ある駅周辺は開発が進んでいるものの、ひとたび住宅街に足を踏み入れれば、ごく普通の、閑静だが落ち着いた雰囲気のある道路が山間に向けて伸びている。
 そんな無数に伸びる支道の先のひとつに、端言市内の中で唯一、何故か昔からずっと存在している、年中生い茂った木々に包まれた、小高い丘があった。
「ここが、私の住んでいる孤児院──『まじょの森』だよ」
 支道から伸びてきた道は丘の手前から確かに『森』に左右を挟まれ、そこから先はどこか立ち入って行きづらい、たたずまいを醸し出していて。
 千風と共に緩やかな坂を登っていくと、少しカーブした先に現れたのは、少し古びた様相の洋館風な建物と、外周を囲んでいる淡い色合いに塗りかえられた鉄柵だった。
「わぁ、名前そのまんま! ……それって、いいの?」
「一応、違和感を感じないようにする『魔術的な結界』があるから、名前も別に大丈夫だとは思うけど、今度聞いておこうかな?」
 建設されてから最低でも十年近くは経っていそうな、おもむきのある、とまではいかないものの、割りとしっかりした造りの孤児院は、全体的に赤茶色のレンガと樹木(欅だと千風は言うが見てもわからない)を組み合わせているようで、どこか日本らしさも兼ね備えている。
「たぶん、もう『師匠』は帰ってるはずだから、君もついてきて?」
 師匠? と聞き返した希望に、千風は頷くだけ。
 ホームプレートに書かれた、どこか丸みを帯びた文字の『まじょの森』という単語に、くすりと笑みがこぼれつつ、希望は扉を開いた彼女の後を追って、中へと足を踏み入れた。
「……お邪魔、しまーす」
 事前に聞いていた孤児院、という印象──とは、全然違った内装に思わず、
(ここって本屋じゃないの? すっごい本の数……)
 好奇心が刺激されてきょろきょろと、応接間らしい、広い空間に視線を彷徨わせてしまう。
 正面扉から入ったこの『応接間』は、どうやら『書室』も兼任しているのか、内外の境目になっている側の壁以外は全面(ただし天井と向かって右側に一ヶ所だけ開いている窓枠の周辺以外)、本の背表紙で埋め尽されていて、軽い運動なら充分できる、ちょっとした道場というには狭いが、それでも広い空間に、大きな丸テーブルや、自由に組み合わせを変えられるロジックソファーなんかが置かれている。
 この部屋は土足前提なのだろう、床にはブラウン生地の絨毯が敷かれていて、こういった部屋に入るのが初めてな希望は、土足なままというのに、ほんの少し、戸惑ってしまう。
「師匠、帰ったよ。それと、報告があるんだけど」
「おぉー? おかえり、千風。報告ってなんだっての、改まって結婚報告?」
 こもった響きが、応接間の右奥、乱雑に渦高く積まれた本の山の向こう側から聞こえてきて、戸惑っていた希望は考えなしに「まさか本が師匠? いやありえなくはない、だって魔女だし」なんてことを口に出してしまった後、あ、と気付く。
「今ちょっと失礼なこと言った奴、動くなよ?」
 どこかハスキーな、安心感がある声でそう言われて──失礼なことを言ったのはそっちもじゃ──そうではなくても、自分も失礼なことを言った事実がある手前、希望は動けなかった。
 もちろん、山の向こう側からまるでダンクシュートを決めるように天井すれすれを飛来する書籍が目に入っても、それが微妙に分厚い雑誌系の本だったとしても、動けないままで、
「あ痛っ!」
 すこーん、と見事に頭に的中して激しい痛みに視界が真っ白に弾けたような感覚を味わいながら、でも自分の言葉が原因……と泣き寝入り。
「……師匠、今日、"出会ったよ"」
 一人間抜けな状態になっている希望はそのままにしておいて、豪華な皮張りソファーに深く腰掛けて、両足を机の上に上げて組んでいる師匠に、千風は短くそう言った。
「ウィッチさんでいいさね。師匠はもう卒業! お義母さんでもいいけどね」
 頭頂から後ろが爆発しているように見えるパーマの黒髪が枕代わりなのか、眠たそうにしていた師匠──ウィッチさんは開いた本から視線を千風に移すと、流れるように腕を見る。
「おかしいね、それは、オリビアちゃんの所の専売特許だったような」
「『透明王女』さんが"狩られた"って話はまだ聞いてないけど……やられたのかな」
「かもしれないね。何にしても……やっかいな。ちゃんと今日は気をつけろって言ったろ?」
 母親が娘を叱りつけるような空気に、逆らうことなく「でも、」と視線をはずす千風。
「まぁ、わからないでもないけどねぇ……問題はこれからどうするか、だね。まぁ、千風、そっちの子を紹介してくれない?」
 促され、部屋の真ん中に置かれた丸テーブルの辺りで、所在なさげに佇んでいた希望は、右奥のスペースに引っ張り出される。
「あっ、どうも。森廼さんの級友で、灰草希望と言います」
 社交辞礼の形式的な挨拶だったのに、希望が緊張しているのがわかったのか、おかしそうに笑い出しながら、ウィッチさんも挨拶。
「うん、私はウィッチ。魔女さんって呼んでくれてもいいわ。うちの義理の娘がお世話になってるね、ありがとう。同じ学校なんだったら、これからも仲良くしてやってくださいな」
「あ、いえ、こちらこそ」
 本当の母親のような対応に希望は何故か恥ずかしくなって、余計に緊張してしまい、千風に視線をやって気付く。
 口を挟んでこないから平然としているかと思えば、ほんの少しだけさっきの自分のように、立場がないなぁ、といった風情だった。
「で、挨拶は済ませたし、大体、タロットで状況はわかってるから、千風はちょっと席をはずしてもらえる? ちょっと彼に尋ねたいことがあるから」
「……あんまり、変なことは言わないように」
「はいはい、わかってるってば」
 まるで姉妹のような口調で話す二人から、見えないが確かな信頼関係がにじみ出ていて、希望はいいなぁ、と思ったものの、そこは関係ない。
 千風が奥の部屋に引っ込んでいくのを見届けて、眠たげな瞳が、希望を見据えた。
「まず、ここに来た理由を聞いてもいいかしら?」
 単刀直入な物言い。
 柔らかい雰囲気があるからだろうか、言葉ほど威圧感を受けることはなく、緊張はしていたが間にプレッシャーはほとんど存在していなかった。
 だから素直に頷ける。
「彼女を助けたいから、ここに来ました。助ける方法は知らないけど、ええと、魔女……ウィッチさんなら知ってるかもしれない、と森廼さんが言ってて」
「助けたい理由、聞いても?」
「ええと、理由なんてなくて、森廼さんを、ただ助けたいから、じゃ駄目ですか? おれ、特にこれっていう、理由、浮かばないんですけど」
「いいえ、普段ならそれでも全然いいと思うわ。けれど、環境が問題かしら。彼女について、私たちについて多少なりは知っている?」
 問われて頷く希望。
「ここに来た、という時点でそうね、もう知ってるはず。それは、現実には存在しないはずの真実。それは、この世界に根づきながら科学とは全く異なる方向に進んだ法則。君は見たはずなのよね、千風が魔術を使うところ、君はどう思ったかしら」
 希望は、彼女の両腕から伸びる『炎の羽根』を、あの状況を頭の中に再現する。
 普通の火とは違って、鮮やかな紅色の、まるで羽根みたいに見える炎は決して恐いものではなく、むしろ綺麗にさえ見えて──
「綺麗でした、とても」
 臆面もなくハッキリと言った希望に、ウィッチさんは微笑みかける。
「そう、もしかしたら君には土台が出来ているのかしら? だとしたら、最初の段階はおそらく簡単だと思うわ。この孤児院について簡単に説明するけど、いい?」
 今更、異論があるはずもなく。
 ウィッチさんは行儀悪く机に上げていた足を下ろすと、んん、と背伸び。
「本当は魔女だのなんだのから説明したほうがいいんだけれど、その、面倒くさいっていうか、ほら寝起きだし? それで、この孤児院はね。創立九年になる、けっこう、古い施設。実際に、孤児院として運営はしてるけど、ここに来るのは、みんな、それぞれに理由があって住む場所のなくなった魔女たちなの」
 ふんふん、と何を思うでもなく聞いている希望に、満足そうなウィッチさん。
「人によっては偏見を持ったりするような事だけど、君は大丈夫みたいね。性格的なものか、背景的なものか……まぁいいわ。今、この孤児院『まじょの森』には四人の『私の子供』が住んでいて、五人家族ね。どの子も千風とほとんど変わらない年齢よ、みんな、女の子」
 当然ね、名前からまじょの森だもの──笑いながら山積みの本が置かれた机から探り出したポットからお茶をコップに流しこみ、それを希望に手渡す。
「あ、どうも。ありがとうございます」
「魔女だからってなんでも魔法に頼るわけじゃないのよ? というか、そこは勘違いされちゃ困るんだけれど、本当は『魔法』と『魔術』は別物なのよ。『魔法』は、言葉通り、魔術の法則であって、それ自体が力を持っている。だから、映画や漫画の言葉ひとつで派手な現象が起きるのは、『魔法』。『魔術』というのは、術。きちんと手順を踏んで、準備をして、呪文を唱えて、ようやく成立するもの。まぁここ近年は、こっちでも色々あって、『魔法』って呼べるようなものも、多くなってきているんだけどねぇ」
 何か思うところがあったのか、ちょっとだけ憂いた表情のウィッチさん。
 そもそも、興味すらなかった世界の話に、相槌しか打てない希望に、笑いかける。
「いやね、年取ったからかしら。難しい話は別にいいの、次の話ね」
 口元に浮かんだ笑みが消え、真剣な表情を作って、ウィッチさんは真正面から希望を見て、
「"こちら側に踏みこんでくる覚悟が、本当にあるのかしら"」
 また、問われた。
「助けたい、という気持ちじゃ、覚悟には足りませんか?」
 これで三人目なのだから、覚悟を決めているのは当然だろうという文句に近い感情は自分の中に抑えこんで、訴える希望。
 希望の言葉に「うーん」と渋くなるウィッチさん。
「問題はそこじゃなくて、知らないまま覚悟を決めるのと、知っていて覚悟を決めるのじゃ、私たちにっての『安心感』ではないけれど、そういうのが違ってくるのよ。だから私は、こう言わせてもらうわ。今から三十分間、この孤児院の中をぶらぶらしておいで、と」
 一見、聞いたかぎりでは意図が見えなくて、一刻も早く助けたいという気持ちが先行している希望は突っかかろうとして──唇に人差し指を置かれて何も言えなくなる。
「言いたいことはわかるわよ? でも、助ける方法だってすぐにできるわけじゃない。君は今から三十分間、孤児院をぶらぶらとして、その後で結論を聞かせて頂戴。その間に、色々と整理してくればいいと思うの」
 これは妖艶──なのか。
 言葉遣いも態度も変わっていないはずなのに、置かれた人差し指に神経が持っていかれて、微笑みが先ほどよりも深く、より魔女らしく感じて──希望は首を縦に振る以外、なかった。

 ◆ ◇

 応接間の左奥に二ヶ所ある角扉の内、正面から見て左側を開けた途端、不可思議な、柔らかい感触と共に、視界が塞がれてしまった。
 え、何、カラクリ屋敷か何か? と、微妙に混乱してしまった希望がその正体に気付いたのは、真上から降ってきた、「にへらぁ」というのんびりした声によって。
「むうッ……え?」
 窒息しかけるほどの弾力に押され(しかも、何気に背中に手を回されたので、即座には逃げられず)、思わずたたら踏んでしまった希望の視界に、まず入ってきたのは、満面の笑顔を浮かべている、輝くような、黄金色の髪と、整った白い輪郭。
「誰かのおトモダチ? 珍しいね。ゆーあー、れあきゃらくたー?」
「れ、れあきゃらくたー? え、えっと……」
 間延びしているような、のんびりとした印象がある、声に発言。
 手を離してもらって、何とか数歩、後ろに下がると彼女の全身が、ようやく視界に入る。
 緩い笑顔がそこにあって。
 まず浮かんできてしまうのが、『天然』という単語。
 ──でも、天然ってこの場合は褒め言葉だよな。悪口にはならない……よな?
 予想外の(しかも、とびっきりの)、美女に思わず面食らった希望とは違って、黄金色のしなやかな長髪が背中まで届く彼女は、ぽん、と手を打った。
「そうそう、うん。まずは自己紹介、しなきゃ。マニーは、エマニー・ベルモット。みんな、エマって呼んでくれるから、アナタもエマって呼んでくれていいよ」
「ええと? ……おれは、灰草希望です。希望って、呼んでくださいね!」
「希望くん? うん、希望くん。……敬語はいらないかなぁ、なんか話しにくくなっちゃう。いってぃーず、いーじー。だよ?」
 いってぃーず。いってぃーず。
 妙なイントネーションと口調に、どこか取っ付きにくいものを感じながらも、とりあえず笑っておくに越したことはない。
 というか、希望は、ものすごく英語が苦手だった。
 外国人が嫌い、というわけではないし、日本至上主義! というわけでもないのだが、昔から何故か、学校のテストなんかでも毎回、点数一桁(ある意味、奇跡)を叩き出していて、だから、聞き取りやすい言い方だけが救いだったが、だから、そういう部分から見ても、彼女にはどこか、上手いこと距離を詰めていけない。
「えと、うん……英語って苦手だから、日本語って大丈夫? ですか?」
「もちろん! じつは英語って、苦手なんだよアタシも。日本生まれじゃないのに、日本語がとくい。いぇい。」
 腰に手を当てて、ピースサインを突き出してくるエマに、希望は、
「いぇい!」
 とりあえず、合わせてピースサインを返しながら、ようやく落ち着いてエマを見た。
 全体的に黒でまとまった、ロングブーツと動きやすそう細身のデニムに、ワンピースっぽい薄手の、カーキ色のセーター。
 目が隠れるぐらいに伸びた前髪と、さらさらと流れるような背中まで届く、黄金色の髪。
「……大学生?」
 見た目からは、魔女、なんていう要素は欠片も見当たらず、希望は、本当にこの、綺麗なお姉さん風のエマが、さっきの千風みたいに『魔法』を使えるのか、と疑問に思ってしまう。
 どう考えても、普通の、ホームステイに来てる女の子にしか受け取れない。
「のんのん。そんなにおばちゃんに見える? アタシ、まだ高校二年生、なんだけどな」
「えっ……一個上、ですか」
 これで十六、十七、にはとても見えず、希望はびっくりした。
 ──これで、一個上?
「あ、エマ? その希望って子、千風の友達だから、案内してあげて? こっちの世界の事情は……まぁ簡単にだけど知ってるから」
 外国人って発育が凄いんだなぁ……なんて考えていた希望の背後から、ウィッチさんの声がかかって、エマは、
「はーい、師匠。じゃあ、希望くん、行こっか。 れっつ、ごー。」
 あっというまに希望の手を掴むと歩き出そうとして──希望はエマの背中に声をかける。
「え、あ……ちょっと待って」
 ──何か用事があって、ここに来たんじゃないのか?
 せっかく案内してくれるのに水を差しては悪いのだが、自分のせいで用事を潰してしまうのもなんだか、いい気分がしない。
 すぐには思い出せないような性格だろうし──と、希望はそれを指摘して、
「そうだよ! 忘れてた。 ねね、師匠、ここにマニー忘れ物してない──」
 無事、思い出してくれたようで、一安心。
 もっとも、その用事はすぐに済んだようで、改めて。
「にへら」
 声に出して、エマは無邪気そうに笑いながら希望の腕を引っ張って、『まじょの森』案内へと、出発した。

 ×

「ここから二階に上がれて、こっちの通路はお風呂場と裏庭のほうに続いてる。お風呂は男子禁制だから、覗いちゃ、ダメ。おっけー?」
「おっけー。ていうか、当然──いや、ちょっと待って?」
 扉を抜けて通路に出て、最初の説明を受けた希望は、即座に(それはもう、反射的、と言えるほど)、違和感を覚えた。
 ──なんで、こんなに通路が広くて、長いんだ?
 通路は、半端ないぐらいに、と言っても過言ではないほど、広かった。
 外観から見た、孤児院内を想像したとして──市内にある教会とか、市民会館とか、極端にでかいわけではないが、それなりの広さはあるだろう。
 だが、実際に、目の前に広がっている通路は、どう考えても横幅が三メートルはあって、まんま、金持ちが住んでいるような、大きな洋館にあるような、豪華、にさえ感じる通路で。
「……あれ? なんで、こんなに広いの?」
「あー。そういえば、師匠が言ってた。『結界』っていう……ええと、魔術の使い方が上手になれば、こういうことも出来るんだって。さぷらいず。この説明でわかる?」
 サプライズ?
 わからなくはない──いや、やっぱりわからない。
 魔術と結界のふたつの単語から、どういう理由で、広いのかは察したが、それにしても。
「……『魔法』って凄いなぁ」
 今日すでに見たとはいえ、あれは爆発とか、幽霊っぽい、とか魔法っぽさはなくて。
 こういった、明確なカタチの、魔法という存在に、目を白黒させる希望。
「んー。これは、魔法、っていうか、魔術……なんだけど。まぁいっか」
 エマが迷ったようにしていたが、希望は気付かず、目は通路に奪われていた。
 別に恐いとか、そういう否定的な感覚ではなく、まさにそう、サプライズ。
 良い意味での、驚きだった。








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