聖徳太子と八角堂コミュの聖徳太子に学ぶ

　　新入会の新米ですが何でも書いてと言われているので、３月に大阪で行われました「神州正氣の會」の講演要旨をまとめるように依頼されましたので、それをお送りします。
　　この會の名前はすごくウヨク的でしょう。そうなんです。お爺さんばかりの会で裏方として若手が手伝わないと倒れそうなのです。ハイ！（なお難しい漢字がパソコンから出ないので空欄にしています。あしからず）

「聖徳太子に学ぶー現代に生きる全宗教調和の精神」
　　　　　　　　文明批評家中島英迪先生

【講演要旨】

　　最近聖徳太子非実在論が巷に流布している。事実と伝説を深く検証しなくてはならない。神武天皇非実在説に対しては、現在百二十五代目今上天皇がおられると言うことは初代天皇がおられたのだと説明できる。太子について多くの伝説や太子信仰があることを無視して非実在説を述べることは賢明でない。　　
　　
　　大事なことは日本民族は聖徳太子から何を学ぶのかということだ。太子については日本書紀に多くの記述がある。厩戸皇子として生まれ、予言の能力をもつなど不思議な能力を持っておられたと記録にある。

　　多くの書物などに残されている聖徳太子伝説や太子信仰から考えて太子には日本独特の思想が見られる。太子が著された三経義　には法華経・維摩経・勝　経の解説を通して在家仏教の優位や男女平等思想が示されている。

　　聖武天皇は太子の後身であり、また太子は救世観音の化身であるというような神秘的な伝承が数多く残されている。そして日本仏教の開祖としてまた和国の教主として崇められていた。

　　聖徳太子の業績は日本民族の不滅の金字塔を樹立したことだ。太子は全宗教を習得され、それを調和し統一された。太子の異母姉妹が伊勢神宮の斎宮に行かれ神　祭祀に奉ぜられ、太子自らも神がかりになられるような神道の奥義を極められた。　　
　　太子が作られた「憲法十七条」には「篤く仏、法、僧を敬へ」とあり、太子の教えのなかにも「世間虚仮、唯仏是真」などの仏教をもとにした言葉が数多くある。また「憲法十七条」には儒教の論語の言葉「和を以て貴しと為す」が取り入れられ冠位十二階制度の徳目の名は儒教に借りたがその順番は日本独特である。

　　太子の伝承のなかには道教的な言葉が多く見受けられ、またキリスト教（景教）の影響もみられる。中宮寺にある太子のあの世での姿を描いた天寿国帳はキリスト教の天国の姿のようである。太子は　　大乗仏教やキリスト教のように個人の救済と全体の救済をめざした。またのちに天皇となられる皇太子の理想像を自らの人生をもって設定せられた。

　　太子は世界の宗教の調和をはかり日本化につとめられた。日本神道とは天之御中主神を主神とする一神教である。そして八百万神々を配する多神教でもあり、「一即多」の原理を内在している世界に冠たるすばらしい宗教である。

　　太子は全世界の政治のモデルとして世界に誇れる理想国家のあり方を示された。すなわち天皇親政による君民一体の理想国家の建設が世界を統一する。そして天皇を戴く世界連邦政府の実現が聖徳太子の理念の究極の姿である。

コメント(2)

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[1] mixiユーザー 06月09日 03:36

聖徳太子個人がどのような存在であろうとも、その名において残された理念は、調和、統合という、全ての存在の基本的方向を示していることが素晴らしいと思います。

「日本」、「人類」、「地球」、「宇宙」といったくくりの中だけでは不完全にしか実現しない理念であることもすごいです。

･･なんてことを考えさせていただきました。
ありがとうございます。

上に示されている日本の良さと、それ以外の世界の良さも早く統合したいですね。

[2] mixiユーザー 06月09日 09:40

　　聖徳太子の十七条の憲法は人として、国家の一員としての道を説いています。　これを日本国の新しい憲法として採用すべきです。　
　　
　　アメリカ占領軍によって占領基本法（管理法）として作られた現在の憲法は廃棄するのです。　細かい法律上のことは別に法律を作成するのです。　

　　日本人として、人間としてのあり方を指し示す律法としてこの十七条の憲法を採用すべきです。　イギリスには成分憲法はなく不文憲法として様々な法律が補佐しています。　他にも法律的な憲法のない国があります。　

　　日本は心の律法としての十七条憲法を日本の心柱として採用して、すばらしい国民国家を築いていってほしいと思います。

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