劇場に映画を観に行こう♪コミュの疾風ロンド

★★☆☆☆

広大なスキー場の中に埋められた生物兵器を探す、東野圭吾原作のサスペンス系コメディです。公開日に観ました。

スキー場がメインの舞台なのに、主人公がスキーがものすごく下手で、主役としてアクションシーンで活躍する場面が皆無なので、どうにも話の盛り上がりに欠ける感じがしました。

おまけに。途中からは怪我をしてしまい、ろくに歩くこともままならなくなるので、ただひたすらスキー場内の喫茶店で座ってコーヒーを飲み、吉報を待ち続けるという、非常にだらけた展開になります。
そんな主人公の代理として、雪山の中で生物兵器を探すメンバーも、単なる興味半分で主人公を手伝っているというようにしか見えず、あと数日で生物兵器を見つけないと大惨事になるという、切羽詰まった局面のはずなのに、緊迫感が全くと言っていいほど、ありません。
いくらコメディ風のストーリーとはいえ、このような演出では、サスペンスとしても、コメディとしても、さっぱり面白くありません。

別に、阿部寛にアクションシーンを演じて欲しいと期待して、この作品を観たわけではないですが、主役としての見せ場が作品全体の中でほとんど無いという印象は否めなかったです。
ラストの方でスキー場でのチェイス・シーンが一応あって、それなりにスピード感のあるシーンには仕上がっていますけど、もちろん、スキーが下手で怪我までしてしまった阿部寛は、そのシーンには全然出てきませんので、なんだかなぁと思いました。

http://www.shippu-rondo-movie.jp/