劇場に映画を観に行こう♪コミュの世界から猫が消えたなら

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余命わずかの青年が、自分の寿命を１日だけ延ばす代償として、自分にとって「かけがえのないもの」を一つ一つ消していく物語。ある意味、ファンタジー的なお話です。

今は別れてしまった彼女と知り合うきっかけとなった「電話」。
そして、その彼女や、唯一かつ終生の親友と出会うきっかけとなった「映画」。
仲の悪い父親との数少ないつながりの品である「時計」。
そして、家族を結びつけていた「猫」。

一つ一つの「かけがえのないもの」を消していく度に、その物に関わる大切な人たちとの思い出も次々に消えていってしまいます。

「自分の命が一番大事。何かを得るためには何かを失わなければならない」

本当にそうなのか？
自分にとって、本当に失いたくないものとは何か？
主人公が最後に取る選択とは…。

主演の佐藤健は、難しい役柄を好演していました。(ネタバレできないので、どう難しいのかは具体的に書けないのですが)
また、ぶっきらぼうで気難しい親友役の濱田岳の演技がとにかく素晴らしく、主人公と彼との別れのエピソードは涙なしでは観られませんでした。(思い出しただけでも涙が出てくるほど)

また、「映画」というものへの愛情が深い人ほど感動できる作品ではないかと思います。

言い古された言葉だけど、人は一人では生きられない。
自分も、本当はずっと身近な人からの「愛」に包まれて生きてきたんだなと思える、素晴らしい作品でした。

主題歌も、非常に良かったです。

http://www.sekaneko.com/