劇場に映画を観に行こう♪コミュの海街diary

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吉田秋生のコミックを実写化した家族ドラマです。
鎌倉の「海街」に暮らす三姉妹の元に、不倫相手を作って昔に家を出た父親の訃報が届き、腹違いの末っ子の妹と共同生活を送ることになるという物語です。
是枝裕和監督、最新作です。

しっとりとした美しい鎌倉の四季の情景を中心に四姉妹の関係の変化をていねいに描きながらも、情感にあふれる物語でした。
「そして父になる」までの是枝作品は、結構淡々としたドキュメンタリー的な作風だったように思いますが、この作品では、登場人物たちの感情の動きが非常に丁寧に描かれていると思えました。

紅白の司会をした時などでは、おっとりした天然の性格に見えた綾瀬はるかが、しっかり者の長女というあまり見慣れない役で意外な好演を見せていたのが印象的でした。

次女の長澤まさみも、自由奔放な次女を好演。綾瀬はるかとの口げんかもほほえましかったです。

三女の夏帆のヘアースタイルだけはいただけないなぁと思っていたのですが、原作の漫画ではアフロヘアーなのですね。それなら、まぁ仕方ないですね。^^;
演技自体は、自然体で良かったです。

腹違いの末っ子という難しい立ち位置を演じた広瀬すずも、物語前半から後半にかけて次第に姉たちに打ち解けていく様子を上手く演じていたと思います。パンフレットを読んでいたら、台本なしで演じたとのこと。凄いですね。

他の出演者も、何気に豪華で、樹木希林、大竹しのぶ、堤真一、加瀬亮、風吹ジュン、リリー・フランキーなどなど、皆さん味のある好演をしていました。

さまざまな出来事を経て、四姉妹の絆が徐々に徐々に深まっていく様子を見るのが心地良く、鑑賞後も爽やかな印象が残る、とても素晴らしい作品だったと思いました。

菅野よう子さんの音楽も良かったです。

http://umimachi.gaga.ne.jp/