劇場に映画を観に行こう♪コミュのソロモンの偽証前篇・事件

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宮部みゆきの小説を映像化した、ミステリードラマ2部作の前編です。原作は未読です。
クリスマスの朝、ある中学校の雪が降り積もった校庭で見つかった男子生徒の転落死の変死体。しかし、これは本当は殺人事件だと言い、犯人を名指しする告発状が関係者の元に届きます。前篇では、警察や学校が事件を自殺だと断定したことに納得できない女生徒やその同級生たちが、学校内裁判を開こうとするまでのいきさつが描かれます。

佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美、黒木華など、実力とネームバリューを兼ね備えた大人のキャスト陣が揃う中、大規模かつ長期間のオーディションで厳しく選抜された生徒役33人がメインのストーリーを進行させるという、ある意味では製作側の賭けとも言える作品でした。
特に、主役の女子生徒を演じる女の子が凄い逸材だと思いました。また、謎の男子生徒を演じる子と被害者の男の子も非常にインパクトのある演技でした。

冒頭の変死体の発見から始まって、息つくひまもなく次々と先行きの読めない展開でシナリオが展開していく演出は見事でした。
二部作の映画によくありがちな、前編は大風呂敷を広げるだけで、単なる壮大な予告編にすぎないという感じは全くせず、洋画で例えれば「ロード・オブ・ザ・リング」の第1作、第2作のように、単編としても十二分に見応えのある作品になっていたと思います。

ただ、ショッキングなシーンが何箇所かあるので、刺激が強い作品が苦手な方はもしかしたら観ない方がいいかもしれません。

スタッフロールが終わってからの予告編は、必見の内容ですね。後篇の公開がますます楽しみになりました。

http://solomon-movie.jp/