オーディションで選ばれた役者陣は、いずれも演技と歌の上手さを兼ね備えた超一流の実力者ぞろいで、主役のジャン・バルジャンを演じる、ヒュー・ジャックマンと、彼を追う警官ジャベールを演じるラッセル・クロウの渋味のある演技と歌が素晴らしかったのはもちろんのこと、薄幸な人生を歩む女性、ファンテーヌを演じるアン・ハサウェイの文字通りに体を張った「夢やぶれて(I Dreamed a Dream)」の熱唱は、涙なしでは観られませんでした。 ジャン・バルジャンの絶望に満ちた人生を明るく照らす一筋の光となるコゼット役のアマンダ・セイフライドも良かったです。