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劇場に映画を観に行こう♪コミュの恋の罪

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「愛のむきだし」、「冷たい熱帯魚」、「ヒミズ」などの問題作を次々と発表し続けている鬼才・園子温監督が、90年代に渋谷区円山町のラブホテル街で実際に起きた殺人事件に着想を得て製作した、ある猟奇殺人事件の背景に潜んだ人間ドラマを描いた作品です。

全く立場の違う三人の女性の表の顔と裏の顔の激変ぶりが、とにかく圧倒的に面白く、144分間ずっと片時も目が離せない物凄い作品でした。
特に中盤くらいからは怒涛のような修羅場が畳み掛けるように連続するので、上映時間の長さなんか全く気になりませんでした。

特に、大学の助教授の女性とその母親との、食卓での物凄い内容のやり取りには、ただただ唖然呆然するとともに、二人とも一見上品に見えるだけに、ありえないほどの暴言の応酬に思わず爆笑してしまうことは必至です。^^;

また、中盤くらいまで続く、有名作家とその妻との日常生活のやり取りも、ほとんどがごく普通のシーンでありながら、作家の偏執狂的な性格の薄気味の悪さと、有名作家の良妻を演じ続けることのフラストレーションの蓄積を感じさせ、結果的に終盤の人生転落街道への伏線にもなっている良いエピソードだったと思います。

また、とにもかくにも女優陣三人は、全員身も心もこの映画に投げ打ったかのような体当たりの演技を見せてくれていました。

主人公の殺人課刑事役の水野美紀は、一見もっとも普通の役柄に見えながら、やはり心の奥に闇を持つ女性を好演していました。

大学の助教授役の冨樫真は、単なる「悪女」という言葉では到底表現しきれない、底知れない悪の権化のような女を怪演していました。「わたしのとこまで堕ちてこい!」という叫びは、近年の邦画の中でも稀に見る名セリフだと思いました。あまりにも違いすぎる表の顔と裏の顔との落差も非常にインパクトがあり、凄まじい存在感でした。

また、先日園監督と結婚し「ヒミズ」にも出演する神楽坂恵は、全ての羞恥心を監督に捧げ切ったような超体当たり演技で、そこまでするのか!?と圧倒されました。冒頭では一見普通の専業主婦のようだったのに、悪い連中と知り合ったばかりにどんどんと泥沼の地獄に堕ちて変貌していく女性を大熱演しています。この作品の真の主役は彼女だと言っても差し支えはないと思います。

なお、本作品はR18+指定のエロスシーン全開ですので、それなりの心がまえをして観に行った方がいいでしょう。
また、この作品を観ることは、144分間の園子温監督や三人の女優陣とのバトルのようなものであり、興味本位の中途半端な気持ちで観るのなら、やめた方がいいと思います。結構観るのにエネルギーが要りますので、気楽な娯楽作品とはわけが違います。エンターテインメント作品ではありますが、極限のエンターテインメントです。
でも、観終わった後で、内容について色々語り合いたくなる、人間の業の深さを丹念に描いた作品であることは確かです。ある意味、文学的でもあります。
園監督は、男目線からの勝手な解釈を入れてしまわないように、相当な数の女性への取材を重ねて脚本を書いたらしいので、男性の目から観ても、女性の目から観ても、それぞれ共感できるところ、よく理解できないところが出てくると思います。可能なら、男女のグループで観に行ったりすると、鑑賞後の話題が盛り上がりそうですね。

ちなみに、今日の初日舞台挨拶は、映画本編の緊迫感あふれる内容とは打って変わって終始なごやかなムードでの進行でした。改めて、女優さんってスクリーンの中では大化けするんだなぁと思ったとともに、彼女たちをそのように大化けさせる園監督の手腕には脱帽です。

公開初日の初回上映ということで、超満員御礼&立ち見客も続出という熱気むんむんの劇場内で、この作品を心ゆくまで堪能することができ、たいへん満足しています。

http://www.koi-tumi.com/

コメント(2)

最終回観てきましたわーい(嬉しい顔)満員で立ち見でしたほっとした顔急きょ、舞台挨拶と握手会が用意されましたほっとした顔舞台挨拶は本当にほのぼのしててスクリーンとは違う女優さんたちの変貌にびっくりしましたほっとした顔特に富樫さん(笑)映画の富樫さんのぶっ壊れぶりは、すざましいふらふら
それにしても、この映画の世界観、女優さんたちの熱演 感服です顔(願)
エロスと心の闇、の衝撃作なので覚悟を持って観に行く事をオススメしますほっとした顔
観る価値はあると思います指でOK
★★★★★++

来年公開のヒミズも楽しみだほっとした顔
観てしまいました。。。
グロ<エロらしいので観たけど、やっぱりグロはそれなりにあったんですね。なのであまり平常心では観れませんでした^^;
確かに笑ってしまう程のシーンもあったけど、終始異様な雰囲気にずっと緊張していて疲れました。トラウマになりそうですげっそり
内容よりも、神楽坂恵、冨樫真、二人に圧倒されました。
水野美紀は必要だったんですかね?

「ヒミズ」も観たいけど、大丈夫かな〜?ふらふら

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