あと、VFXを使っていると思われるアクション場面の動きがかなりぎこちなくて、B級ホラー映画の雰囲気が漂っていました。
主役の男の子や「キック・アス」のクロエ・モレッツの演技は、切なさの感じられるなかなかの好演でしたが、血みどろの荒っぽいシーンが結構頻繁にあるため、どうしても、「さっきまでせっかくいい雰囲気だったのに、またグロシーンですか…」みたいに冷めた気分にさせられてしまいました。純愛物の映画としては、少々練り込み不足だと感じられます。例えば、原題の「Let Me In」というフレーズの意味に関して、もっと突っ込んだエピソードがあれば、物語により深みが出たのではないかと思います。この作品では、結局題名の意味が分かったような分からないような、中途半端なままで終わってしまいましたし。
主人公がいじめられるシーンが多いのも、純愛映画を期待して観た場合には、気持ちが萎えるポイントでしょうかね。