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日本の生命線・台湾防衛運動コミュの侵略国家の名監督チャン・イーモウ氏が台湾へー国境を越えて浸透目指す中共のソフトパワー

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■中共に嫌われた第五世代監督の一人だったが・・・

文革終焉後の一九八〇年代後半、中国映画界では第五世代と呼ばれる優れた監督たちが登場し、それまでタブー視されていた社会矛盾を取り扱うなどで注目され、世界各国からも高い評価を受けた。

その代表的な一人が張芸謀(チャン・イーモウ)氏だ。デビュー作品「紅いコーリャン」(一九八七年)は、日本では日本軍の残虐行為シーンで相当の物議を醸した。その一方でベルリン映画祭では金熊賞を受賞しながら、それが本国で批判に晒されたことも話題となった。当局の検閲を受ける前に外国へ出展したからだった。

「活きる」(一九九四年)もカンヌ映画祭で審査員特別賞などを受賞したが、こちらも本国では二〇〇二年まで上映禁止だった。中共支配を風刺する内容だからだ。日本人スタッフを多数起用したことも、国内世論を刺激している。

「ハイジャックー台湾海峡緊急指令」(一九八八年)と言うものもあった。これは台湾と中国の部隊が協力してハイジャック集団をやっつけると言った安っぽいアクション物だった。実は当局の指示で嫌々作ったもので、張芸謀氏は自身の作品リストからこれだけは外していたのだが・・・。

■政治宣伝の具とされた大作「英雄―HERO」

このような監督だから、「英雄―HERO」(二〇〇二年)を撮影した時などは、中共政権に奉仕するのかと、芸術家としての良心が疑われた。「中国統一」を果たした秦の始皇帝を題材にするこの超大作は、人民大会堂で盛大なワールドプレミアが行われるほど、中共を喜ばせている。

要するにチベット、ウイグル、台湾の併呑を正当化したい中共の、内外に向けた政治宣伝の具(ソフトパワー)に仕立て上げられた、と見られたのだ。日本では芸術性の高さが評価されたが。

そして二〇〇八年、北京五輪の開会式では、米国の映画監督スティーブン・スピルバーグ氏が芸術顧問に任命されるも辞退した。理由は中共がダルフール紛争に加担しているから。こうした反平和国家の五輪に利用されたくないとの理性的判断と言えたが、その開会式の総監督を懸命に務めたのが張芸謀氏だった。

■五輪開会式でのインチキ演出

「中華民族の夢」を強調する大掛かりな演出は、ナチスドイツのベルリン五輪における国威発揚の演出を上回るものだった。

当時「中国の五千年の歴史と文化を五十分のショーに圧縮した。中国の広さとその姿が盛り込まれている。特に中国人と世界の人々が一つの家族であるということを表現しようとしている」と、自ら説明していた張芸謀氏だが、これがまた非常に政治的な演出だった。

チベット、ウイグルでの弾圧支配が各国の非難を浴びる中、堂々と中国統一、中華民族の団結をテーマにし、国内の「五十六」の民族(チベット民族、ウイグル民族、さらには台湾原住民も含む)の子供たちを仲良くパレードさせた。

だがそれが後日になり、子供たちが漢民族だったことが発覚し、プロパガンダのための強引な演出だったことが明らかとなった。

さらに「口パク少女」や「CG花火」などの仕掛けも判明した。かくして海外では張芸謀氏の信頼は大きく傷ついたが、国内では偉大なる御用作家としての地位が高まった。

■建国六十周年記念の歌劇が台湾へ

そして二〇〇九年十月二日、その開会式が行われた「北京国家体育上」(鳥の巣)が、再び張芸謀氏の晴れの舞台と化した。

世界を驚愕させた壮大な軍事パレード(十月一日)に象徴される中国建国六十周年記念行事の一環として、同氏演出によるプッチーニの歌劇「トゥーランドット」の中国版「鳥の巣版トゥーランドット」が初演を迎えたのだ。

そしてさらに今年の二月二十七〜二十八日、平和統一を目指す中共の対台湾文化交流政策の一環として、この歌劇が台湾の台中洲際野球場で上演されたのである。

もちろん「文化交流」とは言っても、台湾の民衆の警戒心を解くための統一戦線工作(統戦)以外の何物でもなかった。

■台湾併呑を目指す中共のソフトパワー

張芸謀氏は二〇〇六年に歌劇「秦始皇」の米国公演を演出しているが、その際に中共は数百万ドルを投資している。このようにすでに同氏は、中共のソフトパワー戦略の担い手となっているのであるが、今回は台湾に足を踏み入れたわけだ。もちろん台湾のメディアは、世界的な巨匠の来訪として注目している。

今回統戦を仕掛けられ、「文化交流」に大きく手を貸したのが国民党籍の胡志強市長(在台中国人)だ。台湾電力、台湾中油、台湾自来水などの国営企業に協賛金を支出させるなどしている。

台中の関係改善ぶりを強調するため、公演では台湾体育大学の教師や学生など約三百名がキャストとして出演し、台湾交響楽団も中国中央歌劇院と共演するなど、鳥の巣での公演を上回る豪華さだったとか。二回の公演で訪れた観客は二万人を超えたが、多くは中国の「芸術」に魅了されたことだろう。

芸術には国境がないと言われるが、芸術で国境を解消しよう(台湾国防のための精神武装を解除しよう)と言うのも、台湾併呑を目指す中共のソフトパワー戦略である。

■侵略政策に奉仕する中共の御用芸術

張芸謀氏は二十八日には、南投県の李朝卿県長(県知事)に招かれて、同県内の名勝である日月潭をロケハンのために訪れ、「満足だ」と語って現地の観光部門を喜ばせている。

統戦の使者のリップサービスに喜んでいいのか。

もっとも中共の戦略的な矛先は台湾だけに向いているのではない。

「鳥の巣版トゥーランドット」は上海万博、さらには日本を含む世界各国でも公演されるそうだ。このように近年、中国のソフトパワーは全開中だが、目指すは世界各国の人々への影響力の拡大である。言い換えれば世界に覇権を確立するための下準備だ。

御用芸術に政治と無関係なものはない。しかも侵略国家のそれは侵略政策に奉仕しないものはない。

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