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日本の生命線・台湾防衛運動コミュの産経記事を補足するー台湾人の名誉と日本のため

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■陳水扁逮捕で台湾の政情を伝える産経だが… 

産経新聞(十一月十三日)の記事「“韓国化”する台湾政治 前権力者の逮捕ショー」は、外省人(在台中国人)が主導する国民党政権の陳水扁前総統逮捕劇を巡る政情の混迷ぶりを伝え、台湾は「強大化する中国」の前で、それでいいのか、と警鐘を鳴らすもの。これは台湾でも抄訳報道され、注目を集めている。

記事には次のようにある。

「台湾の陳水扁前総統が12日、総統府機密費横領やマネーロンダリング(資金洗浄)などの容疑で逮捕された。逃亡の恐れもない前総統に手錠をかけるなど、与野党の根深い対立を反映した政治ショーの色合いも濃厚だ。一足先に民主化した韓国で、2人の大統領経験者が逮捕された歴史を想起させる」

「真相の徹底究明は司法に委ねるとしても、総統職を2期8年続けた要人や家族に対しては相応の紳士的対応が必要だろう」

「陳水扁政権下で“冷や飯”を食わされた親中派外省人(中国大陸出身で戦後台湾に渡来した住民とその子孫)勢力の報復を思わせる」

そしてその上で、「これが本省人の台湾人意識を刺激し、政局の混迷を加速しかねない。台湾民主政治の混迷は、中国の共産党独裁政権を喜ばせることになる」と強調するのだ。

中国のために台湾は、まさにここに書かれているような危機的状況に陥っておる。だからこの記事は、台湾とは一蓮托生の関係にある日本の国民には必読のものと言えるのだが、しかし一つだけ、台湾と言う国に関して誤解を与えかねない部分がある。

それは「5月末の退任からわずか半年での逮捕劇には、『水に落ちた犬をたたく』華人社会の苛烈さを感じざるを得ない」と言うくだりである。

■台湾人は水に落ちた犬をたたかない

ここで問題になるのは、台湾の社会が、本当にそのような社会と言い切ることができるのかだ。

「華人」と言うのは中国人のこと。しばしば中国国民を意味する「中国人」と区別するため、中国以外の地域に居住する中国人を「華人」と呼ぶが、たしかに中国では「落井下石」(井戸に落ちた人を助けず、石をぶつける)と言う言葉があるように、それが中国人の民族性になっているように思える。

つまりそれは、歴史的に弱肉強食の熾烈な生存競争の中で生き抜いてきた民族の、種を保存するための反射と言うべきだろうか。文豪の魯迅にしても「革命戦争では敵に情けをかけてはならない」と説く際、「打落水狗」(水に落ちた犬をたたけ)との表現を用いている。

私自身も中国では、何度かそのような光景を目にしている。たとえば池に落ちそうな人がいるとする。すると近くにいる人が、反射的にその人を突き落とそうとするような…。

なぜそのようなことをするのかと、そのときはさっぱり理由がわからなかったが、やはりそれはDNAの為せる業なのだろう。

では台湾の社会はどうだろうか。

たしかに「華人社会」の側面は小さくない。戦後、国民党によって社会の中国化が進められたし、その結果、中国的価値観がさまざまな面で見られる。今回の逮捕劇も中国政治文化ならではのものであり、記事はその側面を書いたのだろう。

しかし台湾は多元社会。それとは異なるもう一つ別の側面があると言う現実も押さえて報じて欲しかった。

つまり、人口の多数を占める台湾人(本省人)の社会をである。なぜならそれは決して「水に落ちた犬をたたく」と言うようなものではないからだ。

■台湾人は中国人とはDNAが異なる

群衆の前で犬が池に落ちたとしよう。もしそこが中国なら、石を投げてつける者もいよう、ケタケタ笑う者もいよう(感情を抑え切れず笑い出す)。もし一人が水に入って犬を助ければ、泥だらけになったその者は周囲の嘲笑を受けることになる。「何の利益もないのに馬鹿ではないか」と。

しかしそこが台湾なら…

おそらく人々は何としてでも救い出そうと大騒ぎをするのではないか。必死に助けようとする者もいれば、善行を施すことを楽しむ者もいる。どうしても救出できなければ、やがてテレビ各局がやって来て実況中継を始め、全国の人が固唾を呑んで救出劇を見守る。かくして犬は国民のアイドルになり、ニックネームも付けられて、救出後はマスコミから「その後」を追跡される…と言うことにもなりかねない。

同じ「漢民族」とはされても、DNAの異なりはすでに医学調査で明らかになっているが、それはともかく台湾人は、ここまで中国人とは性格が異なるのだ。

台湾へ行ったことのある人ならわかるかと思うが、台湾人は困った人を助けたがる。その理由については、彼らは他人に親切にするのが大好きだから、としか言いようがない。

そこで台湾社会のすべてが「華人社会」だとは限らないと言うことになってくるのだ。

■復讐しない台湾人と復讐に燃える中国人

九〇年代の李登輝時代、そして二〇〇〇年から八年間に及んだ民進党時代、つまり台湾人が政権を握っていたこの期間、外省人の間では、台湾人から迫害を受けていると叫ばれた。おそらくかつて台湾人を迫害していたため、復讐が行われるものと恐れたのだろう。あるいは支配者層の座から引き摺り下ろされたこと自体が迫害と映ったかも知れない。

ところがそのような外省人に対し、台湾人は復讐などしないどころか、台湾人と外省人の融和、融合を合言葉とした。要するに困った顔をしている外省人に救いの手を差し伸べたのである。

もちろん台湾人政権も同様だった。外省人をも含む「新台湾人」の概念も提起したし、閣僚にも外省人を起用して融和をアピールした。約四十年間に及んだ恐怖政治への復讐も行なっていない。

民進党政権のリーダーたちは迫害された民主運動の出身者だったにも関わらず、逆に台湾人への復讐心に燃える外省人の騒乱すら寛大に扱っている。

選挙では外省人は台湾人候補に投票しなくても、台湾人は外省人候補に投票した。かくして馬英九は台北市長になり、そして総統になった。台湾人は外省人との融和は可能だと信じていたのだ。

ところが外省人はそのDNAのためか、台湾人の人の好さを弱みと見做し、政権奪還のために中国の脅威を強調して間接恫喝を行い、あるいは政治を混乱させることに狂奔した。

これが国民党政権発足以前の台湾における「華人社会」なるものの実態である。

■このままでは台湾人は中国人に勝てない

陳水扁の犯罪容疑は別としても、国民党による「前権力者の逮捕ショー」は、中国人の手口(復讐文化)を知る台湾人の間では、かねてから予測されていたものだった。

外省人の復讐と、それに反発する台湾人。この対立構造が深まれば、記事の言うごとく「中国の共産党独裁政権を喜ばせることになる」のだろう。しかし外省人政治勢力が事態を収拾させることはない。なぜなら彼らのDNAは、そもそも民主主義には馴染まない。

さらに言えばこの勢力自体が、中国の台湾分断工作の代行者を演じているのだ。

ここまで好戦的で陰険、狡猾な中国人に、お人好しの台湾人が勝てるとはとても思えない。このまま「華人社会」に逆戻りして行けば台湾はどうなるか。弱者を叩き強者に屈服するのが中国政治文化である。台湾はやがて強大な中国に献上されることになるだろう。

そしてそうなれば日本はどうなるか。

すでに見てきたように、台湾人は文化的に中国人とは違うし、「小中華」の韓国人とも違う。それよりも文化、情緒の面では日本人にとても近い。そこで日本人は先ずこの点を十分にわきまえた上で、苦境に立たされる台湾人をどう支援し、提携するかを考えるべきではないだろうか。

以上は台湾人の名誉と日本の今後のためにした、産経記事の補足である。

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