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日本の生命線・台湾防衛運動コミュの馬英九総統の就任演説―これで台湾を守れるのか

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http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-378.html より

台湾では五月二十日、馬英九総統(国民党)の就任式が行われた。かつて「国民党の終局目標は中国統一」と言い放ち、尖閣諸島問題で「日本との一戦も辞さず」と叫んだこの外省人(在台中国人)を、日本では国会議員からメディア、民間に至るまで、親中反日派だとして警戒してきた。それだけにこの日の就任演説には日本でも注目が集まったが、やはり中国統一(中国の台湾併合)を望まない有権者に配慮してでもあろう、「台湾人の台湾を守る」との決意が滲み出たものだった。

たとえば「台湾を主と為すの施政原則で、台湾・澎湖・金門・馬祖に楽土を築く」と表明したり、「米国と言う安全面での盟友、貿易パートナーとの協力関係を強化する。我々には台湾防衛の決意がある。合理的な国防予算を編成する」と強調したりした。これまで国民党は中国への配慮と民進党政権への牽制のため、米国からの武器購入を妨害して米国を焦燥させてきたが、ふたたび対米協調路線に回帰するようだ。

そのため日本のメディアでも「就任演説で台湾重視の路線を最初に、そして最も強調したことには注目したい」「民主主義の発展、台湾の価値などを柱とする台湾重視路線は、日本をはじめ、民主主義国家が歓迎するところだ。馬総統の台湾化、台湾主体、台湾重視路線の今後を見守りたい」(産経新聞、二十一日)と言った好意的な評価が見られた。

一方、対中国政策については「不統、不独、不武」(統一せず、独立せず、武力行使せず)の方針を掲げた。これに関しては「実務的な経済関係の強化を通じて平和共存を目指すという現実主義的路線を打ち出した。主権問題は棚上げし、経済などで双方の『共同利益』追求を優先させるという現実重視の路線だろう。中国側も受け入れやすく、一定の進展が見込まれよう」(同)との分析もあった。だがその「中国側も受け入れやすい」と言うところが問題となるのだ。

なぜなら台湾は中国の領土ではない。それでもそれを強引に手中にしようとする中国に、この問題で台湾側と妥協するゆとりなどない。ただ台湾自身に中国の一部と承認させ、世界各国が見ている前で国家主権を否定させることのみを考えている。だから馬英九政権が台湾は「独立せず」とまで言ったのは、中国側は本当に「受け入れられる」。何しろ台湾が中国から独立の状態にある現実を自ら否定してくれたからだ。馬英九は「不統、不独、不武」を「最も台湾の主流民意(台湾海峡の現状維持を望む)に符合した理念」と言い切ったが、台湾国民のほとんどは台湾を中国に隷属しない主権国家だと認識しているから、それは正しくない。

馬英九はさらに、中国との間の問題での「最終解決の鍵は主権争議ではなく、生活方式と核心価値だ」と言ってのけたが、これなどは明らかに国家主権の放棄宣言に等しい。台湾の文明的ライフスタイルや民主主義と言った価値観が、中国を平和志向に変えて行くのだと言いたいのだろうが、中国が変わろうが変わるまいが、台湾の主権は守り抜くとの意志がうかがえないのは、所詮は「台湾は中国の一部」との認識に立っているからなのだ。

だからこそ「九二年コンセンサスを基礎に中国との交渉をできるだけ早く再開する」などとも言っているのだ。「九二年コンセンサス」とは九二年の台中交渉で得られた「『一つの中国』を認めるが、ただしその定義は双方それぞれが解釈する」との合意のことだが、それは国民党の作り話である。当時総統だった李登輝氏は、そのようなものは存在しなかったと証言している。中国政府も同様に合意の存在を否定した。そもそもこの国にとって「『一つの中国』とは中華人民共和国」であり、そのような合意をするわけがない。ただ最近は国民党政権を統一交渉に引きずり込むため、対外的には「九二年コンセンサス」は存在するとの立場に変わっている。そしてその中国のペースに、馬英九政権は今まさに乗せられようとしているのだ。

また馬英九は対中国関係を強化し、「七月には週末直行チャーター便と大陸観光客の来台を開始する」と宣言した。これはもともと中国が平和統一の前段階として台湾に求めていた措置だ。この措置により「大量の中国人が台湾に入り込み、その経済だけでなく、政治や社会をコントロールして行くことになる。中国の情報員も各面で活躍することになるだろう」(米国防誌「ディフェンス・ニュース」)と懸念されている。中国側は台湾への直行便を中国国内便として扱うし、中国人の観光も国内観光と位置づけることになるが、台湾側はそれらを黙認する以外にない。これもまた国際社会の注視の中での立派な主権放棄宣言となるだろう。

この就任演説について国民党筋は「中国に善意を示すもの」と予告していたが、まったくそのとおりだ。「柔らかい土を掘る」とされる中国人にとり、国民党の示した「善意」は「柔らかい土」でしかない。馬英九が演説で「不統」を掲げたことなどで、日本のメディアも「任期中の中国統一交渉はない」などと報じたが、中国の統一工作の方はさらにパワーアップして行くことだろう。もちろん台湾攻略のための軍備も同様だ。

だから問題は、馬英九政権が台湾重視の政策を行うかどうかよりも、中国の吸引力や恫喝にどこまで耐え得るかなのである。

今回の演説を聞いた中国の劉震濤・清華大学台湾研究所長は、馬英九が「両岸人民は同じく中華民族に属する」「大陸十三億同胞」と述べたことを「大善意であり、特別に注目に値する」と指摘する。この学者によると、「九〇年代から、台湾の指導者は大陸人民を同胞とは呼ばなくなっていた」のだそうだが、もっともなことだ。なぜならばその時期、台湾では民主化に伴い、あるいは中国の台湾への恫喝の高まりで台湾人意識が高揚してきたからだ。ところが馬英九はやはり中国人だ。どうしても台湾人に再び中国人意識を扶植したいらしい。だがそれは台湾には安全保障上、きわめて危険なことなのだ。

その理由は、国家主権が明瞭な情況下で台湾人に台湾人意識がなければ、とても台湾を守りきれないからである。つまり国民の精神武装の問題なのだ。たとえば中国人意識で中国の脅威に直面した場合、誰が好き好んで台湾の為に「大陸同胞」と戦うだろう。

ところが台湾の新しいリーダー、馬英九自身が、そうした精神的武装面において不備があるのではないかと、今回の演説内容で疑われざるを得なくなっている。

コメント(1)

馬英九、コイツは台湾を支那に売り渡すような売国奴ですよ〜!支那から送り込まれたスパイで、『台湾』と言う国名を使わずに『中華民国』って呼んで、いずれは、『中華人民共和国』にしてしまうみたいですわ〜!支那ノ次の標的は『日本』ですよ〜!

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