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日本の生命線・台湾防衛運動コミュの続・櫻井よしこ氏が台湾で敬愛されるのはなぜか

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ここで昨日書いたように、櫻井よしこ氏が台湾で注目され、敬愛されるのは、「恐共症」(台湾で中国恐怖症の日本を指す言葉)が蔓延する日本において、「台湾は主権国家である」「日本にとって台湾はきわめて重要な存在だ」との厳然たる事実に目を向けろと訴え、その上で国際社会に孤立する台湾に声援を送る数少ない識者の一人だからである。

同じように敬愛される識者は櫻井氏以外にも何人かいる。たとえば外交評論家の岡崎久彦氏がそうだ。岡崎氏も先日、台北で開かれた台湾の国際関係問題に関するシンポジウムに出席し、「台湾人が外部からの侮りは受けまいとの決意と意志を持たない限り、中国に付け込まれることになる」とし、「台湾人を台湾の主人と考える総統を選べば、中国は永遠に台湾統一の機会を失うことになる。逆に中国と付和する総統を選べば中国にいいよにされ、危険な状況となって不安である」と訴えたと、台湾紙「自由時報」(二月二十五日)は報じている。

その記事のタイトルは「日本の元大使:中国に付和する総統なら台湾は危機に陥る」。岡崎氏は元駐タイ大使だから「元大使」となるわけだが、その肩書きが強調されるのにはそれなりに理由がある。日本の政府から冷淡にあしらわれている台湾にとり、その国の元大使から激励されたとなれば、やはり注目度が高まるからだ。

岡崎氏の発言は、櫻井氏の「台湾人は知恵を最大限発揮して台湾を守ることのできる総統を選出するべきだ」との発言と同じで、「中国の傀儡とも言うべき国民党の馬英九候補より、台湾本土派である民進党の謝長廷を選ばなければ、台湾の皆さんにとっては大変なことになりますよ」と訴えているわけだ。もちろんその訴えには、「日本の安保にとっても国民党の総統では困る」との深刻な思いもあるわけで、だからこそ中国に言わせれば「日本右翼による台湾独立の陰謀と野心」となるのだが、自国だけでなく他国のことまで真剣に心配し、現地まで乗り込んで激励を行うと言う良識派の日本人の心など、「陰謀と野心」しか持ち合わせない中国人にはとうてい理解できまい。

多くの台湾人が国民党候補を支持するのは、決してその中国統一路線を支持しているからではない。台湾社会を支配する国民党系メディアに操作されているという以外には、中国からの恫喝に屈し、その対中宥和路線にすがるしかないと信じた結果だとも言える。そして宥和路線にすがる背景には、もちろん日米政府の台湾への冷淡さにより、国防に自信を失っていることもある。だからこそ日本人として応援の声を届けようとの気持ちも、櫻井氏や岡崎氏にはあるのである。

産経新聞「正論」欄で岡崎氏の台湾問題での論文が掲載されると、たいてい翌日には台湾のメディアが翻訳して報道している。田久保忠衛氏や平松茂雄氏のものも同様である。やはりみな、日本からの応援に注目しているのだ。

台湾で敬愛される日本の政治家もまた少なくない。大勢の国会議員や知事などがこの国へ友好訪問を行い、政府首脳陣も彼らをいつも大歓迎だ。こうした話はしょっちゅうメディアに報道されているから、やはり人々には激励になっているのだろう。中国を恐れず台湾のために堂々たる発言を行う政治家も多く、英雄視される者も何人かいる。

ただ親台派の政治家が、すべてが櫻井氏や岡崎氏のように国民党政権誕生に懸念を抱いているわけではない。そもそも日本の親台派の政治家には、反共の立場から「共産中国」を嫌って「自由中国」(かつての国民党政権)を支持してきたと経緯から、いまでも国民党と深い関係を持つ者も多い。だから必ずしも「台湾は台湾人の国。中国の一部ではない」との信念があるわけではないそうだ。また多くには親台湾の立場と同時に親中国の立場もあり、台湾と中国との交流増進で緊張が提言されるとの考えで、国民党候補を支持する傾向も見られるようだ。

ちなみに「自由中国」とは、戒厳令時代における国民党政権の自称だが、当時台湾の人々には自由など許されていなかった。その現実に目を向けることなく、国民党と言う中国人支配者と提携してきたのが古い時代の親台派政治家だが、その意識はいまだに変わっていないと言うことだろうか。

櫻井氏は「週刊新潮」最新号の連載コラム「日本ルネッサンス」で、国民党の中国への認識は甘すぎる、国民党候補が当選すれば台湾は親中反日に傾き、中国による併合の道を自ら提供しかねないと警鐘を鳴らしているが、そこでの分析は正確としか言いようがない。

ところが親台派ともあろう議員たちが、それでも国民党を支持するのだとしたら、それは蒋介石の「以徳報怨」(の作り話)への恩義からか、それとも国民党との利害関係のためか。それだとしたら、「侵略戦争」(の作り話)への贖罪意識や利害関係から日中友好をやっている政治家と基本的には同じだろう。つまり中国人への媚びだる。それで台湾人からの期待を裏切ることにはならないか。

櫻井氏は「台湾を守ることは、すなわち日本を守ることだ」と訴えた。政治家がそのことを理解できないなら、国民がそれを理解し、声を上げよう。国民党政権が復活する可能性は非常に高い。そうなれば、これまでのような平和ボケでいるわけには行かないのだ。まずは「台湾人の台湾」を支持する国民世論を確立しよう。

「日本の気概回復は、すなわち台湾を守ること」なのだ。

※櫻井氏の上記の「新潮」コラムは是非ご一読を。

コメント(1)

『な』さんの日記より

>そもそも日本の親台派の政治家には、反共の立場から「共産中国」を嫌って
「自由中国」(かつての国民党政権)を支持してきたと経緯から、いまでも国民党と深い関係を持つ者も多い。だから必ずしも「台湾は台湾人の国。中国の一部ではない」との信念があるわけではないそうだ。また多くには親台湾の立場と同時に親中国の立場もあり、台湾と中国との交流増進で緊張が提言されるとの考えで、国民党候補を支持する傾向も見られるようだ…。

 いわゆる親中派や、かっての親華派が現在の台湾国民党を支持するのも彼等の考えからすれば一理もあるかも知れない。
だがしかし、彼等に言いたいのはその内の一体誰が中共の現実や外交戦術を知っていると言うのか?。誰が極東100年の歴史を研究していると言うのか?。

かっての親中派や親華派(蒋国民党)を支持し、表明している人達は一度で良いから現場を自費で旅してみる事をお勧めする。

今迄の中共や中華とは、時代も人も、取り巻く環境も随分と変わって来ている事を理解するべきだ。

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