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腫瘍内科医・臨床腫瘍医コミュの肺癌治療の選択について

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友人の父親が去年の11月に肺癌と診断されました。
治療の選択を一週間後までにしなければならず、悩んでいます。
友人から聞いているデータは下記のとおりです。

・年齢75歳
・肺癌3b期
・左側に限局、転移なし
・副腎に腫れが見られる
・cT4MoNo
・扁平上皮癌(原発)
・カルボプラチン&ゲムミタビンを週一回投与
・糖尿、狭心症、高血圧である

マーカーはわかりません。

治療の選択肢として、二つ言われています。

一つは、手術。左の肋骨を三本切り、肺の半分を摘出。ただし、後遺症として左手が使えなくなる。

二つ目は、放射線治療。

どちらを選べばよいか悩んでおります。
最後は自分で決めることはわかっていますが、選択するにあたり、何かご助言を頂けたら助かります。

どうぞ宜しくお願い致します。

コメント(16)

すいません、質問ですが、
1)原発は左肺のどこですか?(S1+2、S3、S4、S5、S6、S8、S9、S10のどこ?)
2)副腎に腫れが見られるとのことですが、これは副腎転移の可能性はないんでしょうか?PET-CT、もしくは他の何らかの方法で転移は除外されているのでしょうか?
3)cT4N0M0ということですが、T4となった理由は、?原発が心臓、大血管、気管、食道、椎体、気管分岐部のいずれかへの浸潤が見られる、?同一肺葉内転移がある、?癌性胸膜炎がある、のどれでしょう?
4)肺機能検査で、1秒量は何mlぐらいで%一秒量はどれぐらいでしょうか?

細かい内容で申し訳ありませんが、上記の状況だけではstage?Bにもかかわらず手術をする理由や、もし副腎転移があればそもそも手術適応が無くなると思いますので、わかる範囲で結構ですから、もう少し情報があれば何かお役に立てるかも知れません。
MOということは、副腎の腫れが転移ではないという判断をされたということになると思うのですが・・・・PET−CTなどで確認をされたのか、友達に聞いてみても良いかもしれませんね。
扁平上皮癌で肋骨も合併切除するってことは、肺の中枢側(肺門というところ)に発生しやすい癌のタイプと考えると、かなり大きい腫瘍なのではないかと予想してしまいます。
左肺を全部とって、さらに肋骨をとって痛みや機能障害を抱えて、さらに狭心症という既往を持っているようなので、術後の経過も心配ですね。
どちらの治療を選択するにせよ、お友達のお父様の治療による影響が加わった場合、どちらの方が生活の質が保たれるのか、考えて治療を選択するのも良いかもしれませんね。
先生方、お忙しいところありがとうございます。

もう少し詳細を、とのことですので、明日こちらの書き込みをコピーしたものを友人に送り、折り返し返事をもらうことにします。分かり次第また書き込みますので、その際は宜しくお願い致します。
お世話になります。
こちらのコピーを友人に渡しましたが、質問頂いた件については何もわからないそうです。次回の外来で聞いてくるとのことでした。

以下は友人からの返事です。

11/17 整形外科でCTとりおかしいといわれる。

11/18 紹介状をもち呼吸器外科へ。

11/20基礎検査

11/25気管支鏡検査

11/27MRI

12/2骨シンチグラフィー

12/4CT

12/5ステージ3Bと言われ、大きすぎて今すぐはとれないから抗癌剤治療をして少し小さくしてから取るといわれました。そのときは転移はみられないといわれました。
二種類の抗癌剤治療をして一時血小板減少し輸血。

cT4NOMOは、今週いただいた生命保険に出す診断書に書いてありました。今週行ったときに、前より副腎が少し腫れているようだが転移しているかはまだわからないと。これから経過を見守っていくと言われました。まずは肺だと。
腫瘍はかなり大きいと言われています。画像を見せられ、素人の私がみても腫瘍というより左肺に広がっているのがわかります。12月のステージ3Bと言われた段階で進行がかなり早いと言われました。ステージ4に進行したのでしょうか?
とれるならとったほうがいいのでしょうか?

副腎に転移していれば、肺を手術しても意味がないのでしょうか?
あとどれくらい生きられるのでしょうか?
手術した場合、どの程度の機能障害がおこるのでしょうか?生活するうえで具体的にどのようなことが起きると想定されますか?
副腎転移していたら手術は意味がありません。ステージ4の治療は化学療法単独がスタンダードです。それでも手術しようとする外科医がいたら、真意を正したほうがいいでしょう。まずは他臓器転移があるか判断することです。
ぴろさん

ありがとうございます。
頂いた書き込みをメールしました。診てもらっている病院にはPETがないようで、どこで受けられるか調べているようです。

私もガンを患うものとしてお聞きしたいのですが、なぜ転移していると手術できないのですか?(基本的なことですみません)
ここでの手術は根治的手術と判断して説明します。
手術の目的は身体から癌細胞を全て取り除くことです。
遠隔転移がある場合、そこ以外にも、原発巣からの癌細胞が血流あるいはリンパ流に漂ったり、既に他の場所に微小転移していると判断するからです。
そのような状態で手術をすると、すぐ再発してしまいますので、全身化学療法が標準となります。
今回原発巣がどんなに大きくなっても遠隔転移がなければstage?Bです。
ちなみに1個でも遠隔転移があればどんなに原発が小さくてもstage?です。

>私もガンを患うものとしてお聞きしたいのですが、なぜ転移していると手術できないのですか?
よく聞かれる質問です。正確にはできないのではなく、しない方が長く生きられるということが統計的に明らかになってるからです。adrinaさんがおっしゃるように取り残しがあれば再発は必至です。また手術をするということは体に多大なストレスを与えますので、人体にもともとある腫瘍免疫にも悪影響を及ぼし、腫瘍の増大のスピードが術前よりも早くなることが容易に想像できます。ひとつでも遠隔転移がある、ということは血流にのって全身に癌細胞がひろがり、たまたま画像所見で目に見える像を呈しているだけで、すなわち全身に微小な転移が数えきれないぐらい存在しているようなものなのです。当然手術は意味がないということがわかりますね?

>手術した場合、どの程度の機能障害がおこるのでしょうか?生活するうえで具体的にどのようなことが起きると想定されますか?
さすがにこればっかり実際に画像などを精密に見てすべての検査結果と総合して術式を決めるわけですから、当事者の先生でないとわからないでしょう。
肺癌→手術、っていう簡単なものじゃありませんよ。画一的に切ってるわけじゃありませんから。わかりやすくいうと、すべてオーダーメイドで方針が決定されていくようなものです。

そもそも75歳の高齢非小細胞肺癌でT4のstage?Bを手術するということは、ないわけではないですが、確固としたエビデンスがあるわけではないですし、相当なリスクを伴うでしょう。もちろん手術を考慮する以前に進行病期の決定のため副腎の評価は必須です。PET-CTを行う必然性があると思います。

厳しいかもしれませんが、にゃん吉さんの示されたこれだけの情報ではおおまかな治療方針を考えるのも困難です。一番情報を詳しくお持ちなのは主治医の先生ですし、最近は肺癌の治療を行う施設ではほぼ完全に「肺癌治療ガイドライン」通りの治療が行われていると思います。私のような外野があまり口出しするべきではないかも知れません。
ちなみにわからないことは質問をすべきでしょう。主治医との話し合いの時間はあるでしょうから、理解できるまで聞くことが大事ですよ。
疑問に思ったことはメモしておいてまとめて聞くと、主治医も助かるかと思いますので頑張ってくださいね。
お忙しい中お返事頂きありがとうございました。

今日こちらの写しを見せようと友人宅へ行ったら、たまたま主治医の先生と面談できる時間が取れたとのことで留守でした。帰宅してから話を聞いたのですが、まず、ガンになっている部位は、S1+2、S3、S4で、取る肋骨は3、4、5番。4番は癌細胞で溶けて折れている状態だそうです。あと、大胸筋の内側一枚は必ず取るとの説明だったそうです。
そして、副腎についてはPETを撮らなくてもほぼ転移は間違いないと見ており、それでも手術はするとのことでした。先に肺の方をやって、転移した副腎は、どのぐらいのスピードで大きくなるのか様子を見てから二度目の手術をすると言われたそうです。

今こうして書いていて、なんだか不安で恐ろしくなりました。こちらの先生方がおっしゃっていることと全く逆ですよね。こんなやり方も稀にあるんでしょうか。本当に大丈夫なんでしょうか?

それから驚いたことに、本人にはステージ2と説明していて、本人はサクッと取る簡単な手術だと思っているそうです。信じられません。
次の外来時にははっきりと告知してもらうよう、主治医に頼んできたそうです。

なんだか先が思いやられます。友人もお母さんもガン患者であるお父さんを支えるにはあまりにも頼りなくもどかしいです。もっと積極的にガンに立ち向かう気力を持ってほしいと思います。

愚痴になってしまいました。すみません。
ということはT4N?M1ということですね。
これで手術をするということは、ちょっと・・・
根治目的の放射線照射も適応外となり、あとは化学療法だけのような気もしますが。

この場合に手術を行うメリットを考えてみると、肋骨浸潤による疼痛がコントロールできず、全く根治性は期待できないが疼痛緩和のために姑息的手術を行う、といったところでしょうか?

いずれにしても、本当に手術を行うならば、御本人・御家族とも納得して受けてもらう必要があります。

ただ相当進行した状況のようですので、どの方法をとってもそれほど長くないでしょう。肺癌そのものへの治療は行わず、緩和治療のみで見ていくという選択肢も考えるべきかもしれません。


ありがとうございます。

「どの手段を取っても長くない」とのことですが、セカンドオピニオンは無意味でしょうか。今診てもらっている病院はこの辺りの拠点病院とされている病院なのですが、少し遠いですが県庁所在地にある大学附属病院を私個人としては勧めたいのですが…
時間とお金と労力の無駄遣いなだけでしょうか。
無意味ではないと思いますよ。

残念ながら肺癌でお亡くなりになるのは避けられないと思いますので、それまでどのように本人と周りの皆さんが納得して治療を受けていくかが大事だと思います。後戻りはできない選択ですので、辛いことですが皆さんも病気についてもっとよく知らなければ、あとで後悔しかねません。

ネットで限定された情報から推測でお話してる私よりは良い話が聞けると思います。ただその間も着実に病気は進行しますから、現在の病院での治療も続けながら、ということになると思います。
よく「セカンドオピニオンを」、といって治療を躊躇されるかたが見えますが、その間に進行してしまい、本来受けられるはずだった治療を受けられなくなってしまった、という本末転倒なケースも少なからず存在します。そのような轍を踏まないようにして下さい。
ありがとうございます。

手術が一ヵ月後になったのは、抗癌剤治療の副作用がまだあり、今すぐできないからとの説明だそうです。ですからあと一ヵ月は無治療(それも不安ではありますが…)なのでその間にセカンドオピニオンを、せめて相談をしに行くだけでも、大学病院へ行ってしてみてもいいですよね。

どうしても今の病院のやり方に疑問があるので…。
でも逆に私があまりしゃしゃり出て混乱させてしまっても困るので、こんな方法もあるよとアドバイスするような感じで話してみたいと思います。
>どうしても今の病院のやり方に疑問があるので…。
これは非常に重要なことです。
もし自分の家族が治療されるとして、疑問があったとすれば非常に問題でしょう。恐らく今後は治癒は期待できず、厳しい経過をとると思いますので、後になってから「やっぱり違う方法のほうがよかったのでは?」などと普通だったら考えちゃいますよね。そういった状況ですと、このような疑問は後々病気が進行して症状が進んだときに病院側への不信感へと変わる可能性があります。またそのようなときに主治医側へ疑問をぶつけても「なんで今頃・・・」とか思われて、本来一緒に病気と闘うはずの先生方との間に微妙な亀裂を生んでしまう可能性があります。
実際のところ、主治医からの説明が足りなかった、というよりは患者側の認識不足から険悪な関係になってしまった憂慮すべき状況を何度も見たことがあります。

疑問は今のうちに素直に主治医にぶつけるべきです。おそらくちゃんと答えて下さると思います。

>セカンドオピニオンを、せめて相談をしに行くだけでも、大学病院へ行ってしてみてもいいですよね。
当然でしょう。セカンドオピニオンを求めるのは患者の権利のひとつです。

はっきりいって、どの方法が正しいか、なんて答えはありません。しっかりと悩んだ結果として本人と家族が選んだ方法のみが最良の選択だと思います。逆にしっかり疑問を解消せずに選択をすれば後悔することになりかねません。
頑張って下さい。
扁平上皮はなかなか抗がん剤が効きにくいようですが、Ts-1とカルボプラチンの併用が良好という報告があるようです。

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