「右脳苦界」コミュの■１１月兼題作品●作者別トピ（１２月２９日ＵＰ) 　

　　　■１１月兼題作品●作者別トピ（１２月２９日ＵＰ) 　※到着順


　　　まじょまじょ

吊るされた鮟鱇の顎吼える犬

瓶入りの鳴き砂キュキュと独り言

大祭のＢ級焼きそば咲耶姫

鰐しりとりクスクス栗採りし庭

天高く澄みてあれかし百年後

とぱあずの首飾りあり嫁ぎし日

海上のキティミサイルタイフーン

双子唄いゴジラと戦うモスラ母

絹担ぐ芋剥く指先母に似て

山里は弧狸佇んで夕暮れて

宿り木の下でうふふふ奥様は魔女

眺むれば超高層ビル越し地平線

陽は小春おばさんウトウト針仕事

風に乗り大地浄めよジェリコの薔薇

冴ゆる日のかごめかごめは神隠し

シアワセは脱法マジックイボテン酸

洋梨熟れて読み止しの本亡き舅

豚まんを喰らいてホクホク支那の夜

どのようにではそのようにこのように

ふうわりと晩秋の空飛行船


　　　■自由句
　
北風を防ぐ竹林仔ら永眠る


　
　　　ソノハシ

鮟鱇に吸盤あればさらに美味 　

「だーれだ？」分かっていたよ鳴き砂で　 　

日に三度焼きソバを出す京の宿　

焼きうどん町のセザンヌ苦しめる 　

しりとりは富士が見えたら終わりです 　
　
バスケット選手のしりとり高いこと 　

百年後トラが九十九連覇 　

大阪がついに首都です百年後 　

とぱあずを狙うカラスに痒がる子　

ぼろキティグラタン皿で見る掃除 　

ボールペンインクかすれてゴジラ怒火 　

自転車を停めてお芋を語る仲 　

狸二士大激突のきらら坂 　

奥様は魔女で金魚が湯につかる 　

ブーメラン投げてよいなら買うぞ超高層マンション　

小春おばさん孫はほとんど公務員 　

こっくりさんおかえりくださいジェリコの薔薇 　

神隠し無かったのさと柿八年 　

秋うしし天晴れでかしたイボテン酸 　

姑が打ち身隠して寝る寒さ 　

まんじゅうは身体に良いと泣いている　

どのように詩にしてやろう古ペンチ 　

飛行機が羽毛布団で眠るパリ 　



　　　お花はん

おばちゃんレジ袋に鮟鱇の貪欲や夕月

銀色ススキ罫線錆びチャリから鳴き砂

ヤキソバ思考回路に困惑の紅生姜スマイル

とぱあずの風タカラダニカザリダニフツウマヨイダニ

風邪引いたキティブタバナコウモリの家事放棄

どっ尻サツマイモお嬢さんヒルガオの笑顔

狸寝の外腹斜筋アジアンタムふるふる

小春おじさんの口笛おでん度10％　

流離ポテンシャルやジェリコの薔薇灼熱シナプス　

茅場ざわり銀色放水線に神隠し
　 　
小姑ロクショウグサレて眠る夜

天高く鼻歌ポケットにスベスベマンジュウガニ

天空囓りかけレモンどのやうにしてまつらなむ
　
秋深（み）くし超奇化関数が飛行跡


　　　■枠外お遊び自由作

ヤキソバ群落のサヴェジとなれよアレチユリ

進め長靴ススキ放水かき分けて

月白（つきしろ）に超高層コウガイビルぶらり

ススキ野の抜き手ざばりと十三夜

酌み交わし寄り寝すヒメガマ月うさぎ

ため息の訳を聞いてよヤママユガ

仮あっぷぷぷジェリコの薔薇よ今いずこ

睡蓮葉柔泥（やわどろ）の淀ため昼の月



　　　桃里
　
おす鮟鱇食べられないし自由だし

千鳥の足に鳴き砂ほろりきゅきゅきゅきゅきゅ

紅しょうがの定義おしえよ焼きうどん

しりとりのロープは途中でちぎれてる
　
百年後我なきあとを見つめよクスノキ
　
とぱあずのひだまりあなたにひざまくら
　　
キティの目に魂を見る夜もありき
　　　
ふところのゴジラあたため家路かな
　 　
百人一首の坊主集めて芋粥煮
　
月合わせ兎と狸すみわけ引き分け

Witch　bewitch　魔女魔女さまのお通りだ（註：Witch…魔女）

どこまでものぼれごきぶり超高層マンション

贅沢は超高層マンション１階庭いじり

超高層マンション空から薔薇が降る

小春おばさんお手々はもみじみたいに赤い

ジェリコの薔薇よみがえるように愛を知る

赦しのような涙のような雨を待ち続けジェリコの薔薇

神隠し隠さるる子のゐるおそれかな
　　　
イボテン酸ちょっぴりなめて右脳句会へ

行く末は姑または小屋の魔女

まんじゅうは５５１良し７３１悪し

どのようにとらえ追及するのか骸を
　
肥厚する心をとおりぬけて時雨



　　　ワシャー

北風吹いて中身で引っかける鮟鱇

夕日浴びあなたと奏でる鳴き砂のタンゴ　

笑い涙しみるなんば花月の焼きそば

底つきてあなたにすがるしりとり

百年後届け我がＤＮＡメッセージ

氷雨降るベンチに一つとぱあず

キティちゃん顔ひっかかれ猫うたた寝

ゴジラ暴れろ壊せ火を噴けあっカアチャンだ

かぐわしき煙かきわけ芋探す

Ｔo　be　狸　or　ｎｏｔ　to　ｂｅ、狐？　
Ｔhat　is　ｔｈｅ　questｉon.

月陰り憎いあなたに呪のbewitch

月落ちてサラリーマン喰らう超高層ビル

一葉落ち小春おばさんマフラ編む

正午、白亜の神殿にジェリコの薔薇捧げる

コスモス畑に笑い声響く神隠し　

三途の川夢心地につくるイボテン酸レシピ
　
姑叩き駆け出す素足冷たきかな

まんじゅうたらふく食べ苦い後味

どのように言いつくろう午前様

優等生鏡に映る姿は非行少年



　　 じゅんたろう

鮟鱇の骨しゃぶりつつ交わす笑み

セピアに染まる琴引浜鳴き砂と友の笑顔

日曜の夕ご飯は焼きそばだー

ンガロンガロ平原出現　しりとりでババ

友逝きて百年後の再会を誓い溢れる涙

ばばさまのシミにこそとぱあずの輝き

最後にはキティー頼みで社運賭け

始まりは芋ほりの芋の数だ競争社会

通勤路狸屍二つ馴れて虚し

稜線にブナハリタケの超高層マンション出現

前頭葉　ジェリコの薔薇の培養土

かくれんぼ　鳥居の影は神隠し

偽イボテン酸　効き目失せたは８０００日目

居て心配　居なくて不安　舅姑

今日母と　供饅頭こさえて　父33回忌

どのようにどのように　見ないように　聞かないように

逃避行　非行妻は神隠し



　　　horagai

鮟鱇を切る魚屋の居合抜き

角の立つ砂も鳴かずば踏まれまい

焼きそばに絡める音の発電機

百年後まだまだ短い生物学
　
百年後ごくごくわずか地質学

百年後ほんの一瞬天文学

えめらるどとぱあずるびーで信号機

ハローキティポシェット並ぶ遊園地

ゴジラよしサムライもよし大リーグ

缶蹴りのようにゴジラ蹴倒す超高層

狸とてベルトの穴をずらす秋

魔女の月 十一月の風が吹く

はりぽたに魔女の風吹く横日より

足下に魔女の一刺し雀蜂

白蟻の超高層ビル建つ砂漠

花開く日まで漂泊ジェリコの薔薇

鳥見ればカメラ出す間に神隠し

日暮れ時 山間（やまあい）の陽は神隠し

蝿さんの最後の晩餐イボテン酸
　
姑も舅もいない単為生殖アブラムシ

轟音に振り仰ぎ見れば飛行機雲
　


　　　カヤクグリ

鮟鱇の尻に敷かれてにんまりと

風ぴいぷう　鳴き砂さらら　トビぷかり

やきそばとみみずいためで　鴫にやり

鴛鴦(えんおう)の尻　取り損ね　鷹なみだ

凍て蝶の百年後の夢　鳳凰や

とぱあずいろの　のぶどうのつややかに

キティバッグに笑顔詰め込み七五三

ゴジラさえ　ひっそり眠る下げ浮き世

芋食う妹(いも)の鋳物の柄　芋なり

己を褒めて身を曝す狸かな

奥様はマジョルカ生まれ扁桃好き

浅葱色の蝶越えゆく超高層ビル

小春おばさん足下にほとけのざ

逃げ水彼方ジェリコの薔薇を砕き

神隠し　人買い去りし麒麟草

冬の蝿　年越せぬとイボテン酸舐め

姑の皺数えしにたりにたり

熊蜂の花粉饅頭重たかろ

ひたき来て今年の愛想どのやうに

飛蝗(ひこう)さへ飛ばぬ国など先はなし



　　　野良
　　　　　　
銀河系鮟鱇だったわたしたち

鳴き砂や初冬の二人きゅきゅします

焼きソバも雁も飛びますヒモ理論

しりとりの崖っぷちなり野紺菊

百年後の過客でありぬ白骨われ
　　
うちの猫とぱあず二つ霜野かな

ぽっと灯るコスモスわたしのキティ達

赤とんぼキティホークと横須賀す

涙もろいゴジラ一頭もみづるよ
　
里芋やちんちろりんと鳴いてます
　　
青空食べたタロ芋ジロ芋サブロウ芋

狸の毛濛濛脳内荒野かな
　　
猫ゴンの奥様は魔女ぴかぴかシッポ
　　　
超高層ビル芋虫もくもく横断中
　
救急車通過す銀河か超高層マンション

ダンボールの家です小春おじさんです

ころがれころがれジェリコの薔薇と青い星

雲あそび猫あそぶみんな神隠し　　　　

イボテン酸明日の夕日見てしまう
　 　
紅葉と舅ぽこぽこ歩いてきた

酢まんじゅう十個積み上げ奥秩父
　　
うどのように咲いてしまった二人です
　　　 　
未確認非行物体テングタケ

ヒヨドリジョウゴ涙ぽとりと日は落ちて

紅葉のように吹き寄せられて来た峠　　

ごうごうと樹が泣いている霜月