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ミッション・イン・スレッドコミュのM:I:S2 ミッション・イン・サッポローニャ2

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ここは瑣末なホテルの一室だった。
今回の司令塔”Dr.キコー”が、FBIの旅行代理室長”ベンヂー・ヒゲホワイト”からあてがわれたホテルだった。
俺は起き上がると、葉巻に火を点けた。

昨夜の危険なミッションが嘘のようだった。

俺の名前はボン・ベガス。

昨日からここススキーノにて潜入捜査にあたっている。
深夜、「猫の穴」から命からがら逃げ出した俺は、尻にちっちゃいラッパーをくっつけたまま何とかこのホテルまで辿り着いた。
ちっちゃいラッパーは今、俺の尻で微かな寝息をたてている。

無線によると、Dr.キコーはその後のダンチョネとのWミッションによって、少し覚醒したらしい。
何故か、奴らはお母さんと出会っていた。
それは敵が仕組んだ偽のお母さんと知りながら、奴らはワザと母親の愛に包まれたのだった。
それも考えがあってのことに違いない。
満足気なキコーの無線が、それを物語っていた。

俺はACU迷彩に着替え、部屋のドアを開けた。

爽やかな風が、新たなミッションの始まりを告げていた・・・

・・・つづく

コメント(63)

ブリーフィングは終了した。
グッチョーネはイ・トジャトルを連れて立ち上がった。
俺はグッチョーネを呼び止めた。

「おい、こいつも連れて行け」

俺は俺の横で何か喋っているちっちゃい物を奴に投げた。

「こっ、コデは・・・かの有名な暗殺者(ヒットマン)・・・ラッパー・・・ど、どうしてお前がコデを・・・」

俺は静かに言った。

「手柄はくれてやる。NATOに俺のことは言うな」

グッチョーネはちっちゃいラッパーを握り締め、再び俺を見返した。
ハッと、何かを思い出したような顔をした。
「ま、まさか・・・お前・・・ベガスが・・・伝説の・・・」
そう言うと、グッチョーネは大慌てでガキデカのように敬礼をした。

「俺は只の傭兵だ」
俺は フッ と笑った。


会場を後にすると、グッチョーネはホクホクした顔でタクシーに乗り込んだ。
もう奴の頭の中は昇進のことでいっぱいだろう。

さあ、潮時だ。

俺達も戻るか・・・そう思った時、キコーが俺達を呼び止めた。

・・・つづく
Drキコーと、俺 オダマビンダシは、外にでた!
なぜか外が騒がしい……

『ワーワー』

『ハッハッハァ』

『凄…』



ダンチョネがぁ………

イリュージョンをしていた鏡に消えてく、だいじょうなのか!

ダンチョネにはこんな才能があったとわ!

ボン ベガスが言った


『あいつはただの人間じゃないんだ、特別な力をもっているんだ!』


ひと時の時間みんなに笑顔が戻った!


そして…これから向かう戦いの場所に行く前に、みんなで一致団結するために、Dr キコーは…

『デカンショ』

空高く街中に響かせ、みんなで肩を組み、円くなり駆け巡った!

一時の時間みんなは幸せに包まれた!



しかし…………

garageに戻るとなにか、様子がおかしい!

ダンチョネとボン ベガスがもめている!


『俺がチャンピオンだ』


Next………
キコーの国に伝わる「祝い事」や、「仲間との結束」に用いる儀式をやろうと言っている。
やつとは英語での会話になるのだが、「THE CIRCL de CAN SHOW」
と、少しフランス語混じりになってしまう
日本語での説明が少しむずかしい…

おれはキコーの心意気に賛同した…

これからの部隊のために…

これからの過酷な任務のために…

これからの新たな結束のために…

キコーが掛け声をかける

(SHOW RE)

皆が合わす…

「Yoooh Yee
Yoooh Yee
DE CAN SHOW!」

……

この流れで宴となった…
俺たちはまたキコーに救われたようだ…


−9:00PM・・・

神式な儀式を終えた俺とダンチョネとオダマビンは、garageでちょっとした世界チャンピオンごっこをしながらキコーを待った。
アサッカー・マザーグースは疲れたのか、ソファで寝ていた。
アサッカーはどこでも眠れる特技を持っていた。

キコーはまじめにも明日の政府専用機のチケットを仲間全員の客室に配っていた。
あいつは明日もお寝坊をするつもりだな・・・
俺は長年の戦闘経験からそう感じた。

キコーが配達を終え、現れた。
「おマットさんでやんした〜」
奴はベトナム人の為、日本語がおかしい。

おねむのアサッカーを起こし、俺達5人は夜の闇の扉を開けた。
俺達の当初の目的、キャンター・セルスマンを探し出し、救出する為だ。
忘れていた訳ではない。
北国の冬の夜風は酷く冷たかった。

敵の襲撃に備えながら慎重に歩を進めていると、ダンチョネが突然立ち止まった。
見上げると、そこは巨大な城砦だった。

「NIKKA BAR」

俺達は吸い込まれるようにエレベーターに乗った・・・

・・・つづく
…エレベーターを降りた俺達はそのあまりにも異様なそして場違いな空間に愕然とした。
そこは…そうまさに紳士!
  
  エレガンツ!!

超1級の要人のみが集える交渉の場であった。

  しまった…

誰もが心の隅で呟いたに違いない
しかし、さっきまで de CAN SHOW でひとつなった皆の心は誰も抑えることはできない‥

だれとも言わず奥へ奥へと進んで行った…




これから巻き起こるこのミッション最大のいや、すべての人物の存在をも意味する

ダンチョネin NIKKA BAR

が、今始まろうとしている事などまだ誰も知らない…

つづく
 
そこは、落ち着いた雰囲気の店だった。
静かにJAZZが流れていた。

「いらっしゃいませ」
モーニング姿の初老の紳士が近付いて来た。
そして俺達の姿を見て、一歩後ずさった。
何かを感づかれたのかと思い、俺は手を前に出し足を揃えて腰を引いた。
俺独特の戦闘姿勢(ファイティング・スタイル)だ。

初老の紳士は軽く咳払いをして言った。
「こちらでございます」
俺達は大通りに面した角のテーブルに案内された。

周りはガラス張りで外からは丸見えだ。
ここでは俺達も自由に振舞えない。
・・・やられた・・・
俺はそう感じた。

店内では、スーツ姿の上流階級達が静かにグラスを傾けている。

俺達はかなり浮いていた。

モーニング姿の店員がメニューを持ってきた。
それを開くと、ダンチョネが呟いた。

「あっ、余市じゃん」

・・・つづく
その頃、オレは一人街を歩いていた。
先程までグリとグラ(空色のタネ)とアクー・ポッターと一緒だったが、グリ・グラは宅配ピザが食べたいと基地に戻ってしまった。
ポッターは名前を言ってはイケナイあの人に襲われ、きまぐれな天使にその杖を治療してもらっているようだ…。
そしてオレは一人残りトライアルに臨んだのだ。
団体行動が多く続き、オレの自慢のノーズが詰まり気味だった…。
野性の勘を取り戻さなければ…。
ここは訓練にはちょうどいい…。
辺りには敵が仕掛けた『超ネオン菅ハ・レンチ爆弾』が多く常に気を張っていなければいけないからだ。
もしもの時には『ナース養成所』も『的de射って牛乳』も泡治療専門『病院』もある。危険はないハズだ…。
その時!突然後ろから何者かがオレを殴った!
やはり、詰まったノーズはその性能を衰えさせていた…。敵の襲来に全く気付かなかったのだ。
薄れゆく意識の中、いっつもブーリーブーリーしてるM男爵の声を聞いた様な気がした………。

つづく
ダンチョネは言った。
「あっ、余市じゃん」

ダンチョネは、ニッカの創業者でありウイスキーの父である「竹鶴政孝」の親友だったそうだ。

ダンチョネは語った。
「・・・俺が竹ちゃんとここ余市町に会社を造ったのは昭和9年の事だった。6年間研究を積んでついに俺達は昭和15年、第一号の【ニッカウヰスキー】を作り上げた。しかし時代が悪かった・・・」
ダンチョネはそこまで語ると目頭を押さえた。

俺達はダンチョネをほっておいて、それぞれワンフィンガー500円程度の安いウイスキーを注文した。

ダンチョネも慌てて言った。

「俺は・・・余市12年」

それはワンフィンガー1500円のものだった。
当時の思いが蘇ったのか、彼は半怒りで再び語り始めた・・・
「お前達!知らないのか!余市って言うのはね、竹ちゃんがね・・・俺がね・・・それでね・・・おい!聞いてんノカ!・・・それでね・・・」
ダンチョネの話は尽きそうになかった。

モーニングがグラスを運んできた。

小皿の上のチョコレートの欠片を摘みながら、俺達は各々のグラスを傾けた。

ダンチョネはまだ鼻の先でグラスをクルクル回している。
そして「ふう〜」と鼻から長い息を吐いた。
「これが余市だ。俺と竹ちゃんの・・・」

そう言った瞬間、ダンチョネはこぼした。
余市を。
全部こぼした。

静かなJAZZの流れる、エレガントな店内に
「あ゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!」
というダンチョネの声だけが響いた・・・

・・・つづく
『俺と竹ちゃんの余市』は二度とグラスには戻らない
ボン・ベガス他数名は一斉に声をあげた

あーーっ!!

あぁーあ

ぶぶーーーっ

ひぃーひっひっ!

皆、思い思いの気持ちが頭の中を交錯していたに違いない
もったいなーいよっこな事いってるからー1,500がー
15分は爆笑が続いただろうか
ダンチョネは黙っている…チョコレートは早々に食べつくした
余市は帰ってこない 悔しさを抑えるかのように空元気なダンチョネにオダマビンが言った…

『俺の半分あげますよ』

見るに耐えかねるダンチョネの姿に対しオダマビンが放った言葉に、こみ上げる笑いを必死で堪えるボン・ベガスを俺はじっと見ていた

…つづく
 その場にいた 全員は なんとも言えない沈黙の中

窓の外の景色を ただただ 眺めていた。

 カップルが足早に通り過ぎ、タクシーは忙しそうに乗客を運んでいる。

 全員が 故郷に置いてきた大事な人のことを思っているに違いない。

そして、いち早くこの雰囲気を この危機感を余す事無く伝えたいのだろう。
 
 

 それから どれくらいの 沈黙の時が流れただろうか。

ふいに誰かが口走った。

 その言葉が 重い空気を切り裂いた。


        『ソロモン』・・・。

  つづく。 
俺は15分近く笑っていたのだろうか・・・

戦場でこんなに笑ったことは無かった。
ダンチョネのお陰だ。
「ありがとう、ダンチョネ・・・お前は・・・」
俺は振り向いた。

ダンチョネは余市の染み込んだオシボリを鼻に当てて水を飲んでいた。

もうだめだった。
俺の総ては終わった。
ばんざーい!ばんざーい!

・・・絶体絶命な俺は、その壊れた意識の中で、向かいのビルに描かれた看板を見た・・・

   『ソロモン』

「・・・あそこへ・・・あそ・・こ・・へ・・逃げる・・・ゾ・・・」

俺は何とか立ち上がった。

後ろで声が聞こえる・・・

キコー・・・か・・・?
「ベガス!しっかりしろ!あれはツロモンだぞ!」

アサッカーか・・・?
「違うよ、ツモロン。だめだ、ありゃ雀荘だ」

もう、俺達は字も読めなかった・・・



・・・つづく
看板に描かれた文字は確かに

  リーチマージャン
   『ツモロン』
   初心者歓迎

だった・・・
何故、 ソロモン と読めたのだろう

俺もすでに引き笑いしか出来なくなっていた

どのくらいたっただろう
俺たちは次の潜入場所へ向かわなければならない
少しずつ取り戻しつつある意識で俺達は会計を済ませエレベーターを降りた

エレベーターを降りるとそこに付近一帯の概略図がある
『戻らない余市』のせいで一番冷静なダンチョネが
何かを挽回しなければと言う思いで眩しく光る看板を見上げる・・・

・・・つづく
俺はただ黙っていたわけではない…
そう、あれは3時間前…

(プルルル…プルルル…)

「イエス ジャック…」

「すまない…」

「ボス…またなにか?」

「もう、スパイはいない…。ただこちら側の情報が流れている…」

「そのことは誰が?」

「まだ誰も知らないだろう…」

こちら側のことが筒抜けか…。まずいな…
恐らく立ち寄るとこは全て探られているだろう…
飛び込みで入ったとしても同じことか…

俺は、以前世話になった現地の「女」に助けを求めた

コンタクトをとるにもなかなか取れないくらいセキュリティーがしっかりした奴だ

仲介人に電話をした…
(プルル…プルル…)

「は〜い〜!」

女か?男か?
どちらともつかない声の輩が出た

「ダンチョネだ!…
奴に会いたい…」

「だめ〜」
「なぜだ?」
「あの人は特別な人だから、簡単には会わせてあげられないの〜。それにあなたを信用できないし、何者かも分からないから〜」

「どうすれば?」

「そうね〜、(ニッカバー)に行ってちょ〜だい!
そこで、ニッカのウンチクを話ながら12年物をひっくり返して!
それが次の仲介人を紹介する合図なの!」

「わかった…ガチャッ…ツー…ツー…」
俺はニッカのことなどなにも知らなかった…
「仕方ない…調べるか…」
おれは、超高性能小型情報検索装置「K‐tai」を駆使して調べあげた…

「ふーん…へ〜…そうなんだ〜…」

なんとかウンチクを垂れる事ができそうになった

この任務は皆は知らない…
俺一人で背負い込んだ任務だ。

なんとか(奴)に会わなければ…
あいつなら何とかしてくれるだろ…

世界屈指の暗殺者
「ショウチャンチン・パクト」


俺たちは次の仲介人の場所へ急いだ…
3時間後…

「バシャッ…」

グラスが転がった…

ここで俺が騒いでしまえば全てが水の泡…

たえた…

こんな屈辱…

これが演技とわかっていても耐えがたい屈辱だ…

こぼれた酒をおしぼりで拭いた。
拭いたおしぼりからいい匂いがした…

「…ごめんな、余市…。」

俺は匂いをかぎながら、水を口に含んだ…

「すまない余市…」

水が少ししょっぱいのを覚えた…

そして、次のコンタクトを待った…
もう、俺は完全に壊れていた。

バシャッ!
あーーーーーーっ!!
おしぼりクンクン
俺の半分あげますよ
ニッカはね
バシャッ!
お、お、俺のよいちー!!
おしぼりクンクン
余市って言うのはね
バシャッ!

哀れみのオダマビン
馬鹿笑いのキコー
引き笑いのアサッカー
放心状態のダンチョネ
転げまわってる俺


静かなJAZZも、ゴージャスな雰囲気も、大人の社交場も、頭から凡て消えていた。

俺は転がりながら店から飛び出し、エレベーターの中へ吸い込まれた。
罰としてお会計のダンチョネが来るまで、キコーが「開」のボタンを押して待っていた。

ダンチョネがおちょぼ口で現れた。

涙で滲んだ瞳の奥に、いつまでも頭を下げているモーニングが、微かに映った・・・

・・・つづく
既にダンチョネは新たな任務に向けての策を練っていた
一人地図を見上げ・・・

俺達は腹部を押さえいまだ回復しない壊れた自分たちを楽しんでいる
不意に数十個はある敵地への潜入口からダンチョネはたった一つを選んだ 確信?冒険?疑惑?乱心?適当?どうとも取れるダンチョネが口にした言葉は・・・


  「ビバ!」


  「ビバヨウコ・・」

えっ・・
俺達は不意のその言葉にただ口を開け地図を見上げた

  「ビバ☆ようこ」

俺にはそう見えた
振り返るとダンチョネは力強く歩き出していた

・・・つづく
そう…
「ビバ☆ヨウコ」

俺はニッカバーでの任務を終え、仲介人とのコンタクトを待っていた…

「どいつが仲介人だ?…」
現れなかった…
仕方なく入り口まで歩いた…
カウンターの脇を通り過ぎようとしたとき、白のモーニングを着た白髪のバーテンだーが俺に親指を立ててこう言った…

「グッドラック…ビバ!」

親指には「☆」マーク…

最初は意味が分からずいたが、ビル入り口の看板を見てやっと分かった…

「あのバーテンが仲介人か!」

後日、風の便りに聞いた話だが、あのバーテンはウィスキーをこぼしたあとの行動を見てから、次の仲介人を紹介すると言う…

俺のウィスキー「余市」に対する気持ちが通じたのだろう

「なにも引かない…
なにもたさない…」

ま、これはサントリーのことだが敢えて記しておこう…

♪ダッバ〜ドゥビ〜♪
 ♪ドゥ〜ビ ドゥバ〜♪
♪パャッパ〜パャッバ〜……♪

俺はわりとサントリー派なのかもしれない…
♪ダッバ〜ドゥビ〜♪
 ♪ドゥ〜ビ ドゥバ〜♪
  ♪ホィェ〜エ〜イェ〜エ〜エ〜〜・・・・・♪

ダンチョネは鼻歌を歌いながら、また先ほどのエレベーターに乗り込む。
壊れた俺は機械仕掛けのアロワナのようになりながら、口をパクパクして続いた。

エレベーターを降りると、迷路のような空間が広がっていた。

・・・だめだ、俺はもう歩けない・・・
世界がグルグルと回っていた・・・
ダンチョネが近付いてくる・・・
・・・もうだめだ・・・俺は・・・
・・・笑いすぎた・・・
ダンチョネは静かに俺の眉間に親指を押し当てた・・・

ぎゅっ

・・・何故か、力がわいてきた。
いつもの俺が帰ってきた。
そう、俺はボン・ベガス。
ここで倒れるわけにはいかない。

俺のヒタイには、何故か「☆」印が付いていた。

・・・つづく

……ッッー…トントン……ツツー…トン

俺の体内通信に変なモールス信号が入ったのはそのビルに入るエレベーターの中だった…

「いっぺ…しゃんぺん…ひんこ…わんこ…」

なんのことだ?
俺たちは先を急いだ…

「ひっぺ…たっぺ……」


俺の親指にはなぜか「☆」のマークが…?
べガスの額に触れたらなぜか…
今までの疲労感はなくなり、何か沸々と湧き出るものを覚えた…

「ひっぺ…かんぺ…みんこ…らんこ…」

なんだ?
だれだ?

「…いみ…わかるか〜…
どんないみか…」

「だれだ?」
「なぜ俺に話しかける?」

「…いみわからず…
うたってるのか?…」

「いっぺしゃんぺちんこまんこでっけえぱんつぁいっせさっこ」

おれはやっと気付いた…
「そうか…そうだったのか…」

俺はやっと次に行く「ビバ☆ヨーコ」の意味が分かった…

恐らく、次に行く場所にその意味を解読できる人間がいる。
それを持って帰らないとセルスマンの居場所も分からないだろう…
「ビバ☆ヨーコ」
俺は額に☆マークを付けたまま、その重いドアを開けた。

狭い室内には数人の怪しげな客がいた。
まさか、俺達は開けてはいけないドアを開けてしまったのか・・・

雰囲気を読んだのか、キコーが言った。
「俺が行きます。」
いつもキコーは特攻隊長だ。
真珠湾でも単機でアメリカ空母を何隻も沈めた。
米軍からは「カミカゼ」と怖れられた。
しかしキコーは日本語が解らなかったので、何のことかヤカピン・モ・アホーだった。

キコーはカラオケマシンをベトナム製ナイフの先でピコピコいじった。

「島人の宝」

沖縄の名曲だ。
ん、北国で沖縄?
ちはるじゃないのか?

いや、こいつには何か考えがあるに違いない。

「あ〜い〜や!あ〜い〜や!」

何ということでしょう!
先程の怪しげな客達が、頭にネクタイを巻いて踊っているではないか!

流石だ・・・キコー・・・

俺は歌というものにこれ程の力があることを初めて知った。
狭い店が、ひとつになっている。
俺は少し安心して、戦闘姿勢を崩した。
そっと隣に女が座った。

それがビバ☆ヨーコだった。

・・・つづく
・・・・・ピチョン。

・・・ピシャン。

雫の音が聞こえる・・・

・・・・・ピチョン。

「ハっ!こ、ここは!?」

オレは突然後方から襲われ意識を失っている間に、敵の基地に幽閉されてしまったようだ・・・。

・・・手が動かない。

どうやら衣服を脱がされ、目隠しをされ両手を縛られているようだ。

・・・ピチョン。

また雫だ。オレの体を雫が打つ・・・。

すると突然、視界がひらけた!

目隠しが勢いよくはずされたのだ。

『ようやくお目覚めかい?坊や。』

目の前には敵の女仕官が立っていた。手にはムチを持っている。

オレは腫れた目であたりを見回す。
様々な拷問道具が置かれている。
目の前には鏡があり、拘束されたオレを辱めるかの如く映している。
腫れているのは目だけではない事がわかった。

どうやらここは拷問部屋の様だ。

・・・ピチャン!

『どこ見てんダイ!』ピシッ!

ムチが飛んできた。奥歯をかみ締め声にならない音を発した。

「カテンハゼンポウノヒョウテキホニャララ!!」

『・・・いい声だすじゃない。ほらご褒美・・・』

・・・ピチャ!

「うっ!こ、こいつ口から毒を・・・」

先程からの雫の正体は女仕官の体内で精製された液体VXガスをオレに垂らす音だったのだ。

まずい、このままでは・・・。

次の瞬間、敵の女仕官がとんでもない行動にでた!


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「・・・はぁはぁ・・・イチバンインイジョウナシ!」

オレはどうにか脱出に成功した。アノ手この手だ。

早くみんなと合流しなければ!

その時、オレの超高性能小型無線「メリット5-type111」が鳴り響いた。
『こちらオダマビン。聞こえるか!?いったいどこに行ってたんだ!?
こっちは今大変な事になってるんだぞ!急ぎ合流してくれ!ドーゾ。』
「メリット5です。ドーゾ。」

そしてオレは皆の元へ駆けつけた・・・。

そうそう、そう言えば敵の拷問部屋を去り際に女仕官がこんな事を言っていた。
『お前はMじゃないねっ!』
そう、オレのイニシャルは[S]だ。人違いだったのか?
じゃあいったい誰と間違えたというのだ?
ま、まさか男爵・・・?おんじょの・・・?
ミッションの途中に俺は銀行に走った…
ドルからユーロに換金するためだ…

「ビバ☆ヨーコ」に戻った俺は、皆にばれないようにソファーに腰掛け、ビクノーズにそっと目配せをし、ユーロをわたした!
「楽しみにしてるよ… ウフッ…」


キコーが何とか、場を繋いでいた…
「あの暗号は誰が解いてくれるんだ…?」
「ネクタイ親父か?」
「この年齢不詳の女性か?」
「もしや!ママか?」
俺はいてもたってもいられずにママに話しかけようと思った瞬間に!


♪ジャッジャッ
ジャジャジャ
♪ふ〜きと〜ばして〜
ボンバーガー♪
♪ま〜いは〜砕けて〜
こまった〜♪


任務が……



「はー…はー…」
最近一曲歌いきると息切れが…

ベガスもうなだれている…

任務を遂行しなければ…
暗号の解読…
今の俺には余力はなかった…。
どんな手を使って…、だれに…
考える力も残っていなかった…

そのとき!

「ガチャッ!」

♪ふら〜りとはい〜ったやまお〜くで〜♪
♪だいすき〜さま〜にあい〜ま〜した〜♪

「ひとっつひらいたかさやのピー…こ!」
「ピー…こ!ピー…こ!ピー…こ!ピー…こ!」
♪いろ〜い〜ろおし〜え〜てくれ〜ま〜した〜♪


後合流のチームが入ってきた!

なぜ歌いながらはいるかというと
俺たちはどんな時も、どんな所へも、潜入しなきゃいけない…
回りの空気をよんでから入ったんじゃ間に合わない
そんなときにはこの手で潜入する…


「その歌はどこの歌?」
ままが口を開いた

「これは俺たちがいつも口ずさむ歌だよ、ママ!まだまだ色々悲しい歌がたくさんあるよ…」

「聞いてみたいわ〜」

「俺たちは故郷と家族を思い出しながら歌った…」


♪まっくろ〜け〜のけ〜♪
♪まっくろけ〜のけ〜♪


皆は少し涙ぐんでいた…。
苦しいときも悲しいときも、歯を喰いしばりながら心で歌ってこらえたものだ…。
だから今の俺たちがある…。


「まだあるの?」

「あるよ…。俺たちの人生の数だけあるさ!」

「歌ってちょ〜だい!」

俺たちは思い出せるだけ歌った…
声がかすんで、涙も渇れ、衣服もはだけながらも歌い続けた…

ままが口を開いた…

「ちょっとちがう…」
「大体はあってるけどちょっと違うの!」

おれは、我に返りママの肩を鷲掴みにした

「なぜこの歌を知ってる!なぜママが知ってる!」

ママは悲しい目をして俺を見た…
肩を掴まれて痛くてそんな目をしたんじゃない事はすぐに分かった…

俺が
「すまない…」
と口を開くと同じにママが言った…



「愛していたの…」

その一言で大体のことが分かった気がした…
それ以上は誰も触れなかった…
どこともなく歌が始まった…


♪は〜ぁ〜おどりお〜どるな〜ら〜♪
♪と〜きょ〜おんど〜♪
♪は〜よ〜いよい……♪

ママがまた言う…

「これが一番間違ってるわ…」

「いっぺしゃんぺちんこまんこへっせかっかいっせさっこ」
「これぜんぜんちがうわ!」


俺はエレベーターの中の体内通信を思い出した…

「ママ!正しくは何て歌う?」

「へっぺだんべちんこまんこげっけぱんつあええせいさっく」
「…なのよ!」


やっとわかった!
ほんとにわかった!
全然知らなかった!
みんな知らなかった!

「ママありがと…。やっと分かったんだ…。何故、仲間(キャンター・セルスマン)がいなくなったのか!」

「そぅ!よかったわね!目的の人、紹介するわね。ちょっと待ってて…」

ママはそう言うと店から出ていった…


(バキューン…)


みな外に出たときには廊下でママが倒れていた…

慌てて駆け寄り抱き寄せた…

「…彼を探しちゃダメ……彼にも新しい生活が…ゲホッ……おねがい……そっとしておいて……あなたには分かるでしょ……」

バタッ…

俺は彼女に最後の口付けをし、彼女が握りしめてたメモに記された場所へと向かった……

俺は振り返らなかった
「ママ…」

「愛してたよ…」

「まってろな…」



先の長い奴と、先のない奴は先に返し残りのクレイジーだけの潜入になった

俺たちは、サイコガンに弾を挿填した…

俺は、どれだけの間タンタカタンだったのだろうか・・・

廊下からすすり泣きの様な声が聞こえる。
俺は静かに席を立ち、ドアを開けた。

ダンチョネがいた。
奴は、泣いていた。

ダンチョネ、お前はまだ余市の事が・・・

そう思ったが、違っていた。
床にはビバ☆ヨーコが変わり果てた姿で転がっていた。

俺は凡てを察した。

「掴んだんだな、ダンチョネ。」
奴は嗚咽ともとれる声で呟いた。
「ああ・・・行くぞ・・・ベガス・・・ヒック」
俺は言った。
「えーせーさっくげっけーばんど・・・だぞ」
ダンチョネは「ハッ」として目を見開き、口を手で覆った。
そして上目遣いでチラリと俺を見た。
俺は答えた。
「大丈夫だ。たいした違いはない・・・」

俺は優しくダンチョネのヘヴンズ・ドアを閉めた。
もう奴の涙は乾いていた。

俺の隣に、数名が立った。
クレイジーな奴らだ。

ベトナムの星、Dr・K@キコー
今夜は眠らないのか、アサッカー・マザーグース
何故か今夜はアザだらけ、ソバー・ビグノーズ

ダンチョネが言った。
「行くぞ・・・」

・・・つづく
店の名前は今となっては覚えていない…
と言うよりその中の事が印象深くて…

白バラだったのか…
菊の花だったのか…

俺たちはやっと「ショウチャンチン・パクト」に会える…
犠牲になった者を乗り越えてここまで来た…
後は助けを乞うだけだ。
断られればそれで終わりだろう。
成す術はないだろう…

ドアを開けた

バタン…

「い゛ら゛っしゃ゛い゛〜」

バタン

ドアを閉めた…
「帰ろう…。セルスマンはほっとこう…。」
だが、ママの死を無駄にできない…

ガチャ

「な゛〜に゛よ゛〜!おかまにびびったの〜」

「失礼しました。少々、感極まりました…」
「すわってち゛ょ〜だい」

俺たちは言われるまま、ママなのか、パパなのか、兄貴なのか分からない人に席に座らされた…
きっと、この人が責任者なのだろう
俺たちは単刀直入に聞いてみた

「ショウチャンチ…」
「な゛〜に゛〜!しょうちゃん?」
「ま゛っててち゛ょうだい!」

ママらしき人が下がると、次に(なよっとした)男が来た…

「いらっしゃい〜。どっからきたの〜」

「ながのけ… あ!ベトナムです…」

「いや〜だ〜!ほんと〜」

変な頭痛を覚えた
このおとこ女が「ショウチャン」なのか?

「しょうちゃんて言うの?」
「いや〜だ〜!なんでしってるの〜?」
「☆に聞いてきた」
「いや〜だ〜!ま〜ま〜に〜!」
「俺たちはセルスマンの消息を探ってる。何か知らないか?って言うか助けてくれ!」
「いや〜だ〜…」
「まずは何か飲め〜」
俺たちはてきとうに飲み物をたのんだ
喉を潤し、再度聞く…
「セルスマ…」
「じゃんじゃんう゛だって゛ち゛ょ〜だい!」
ママの言葉にお茶を濁らされた…

「じゃ、ここDAMだね… 1816の1番」
「は〜い゛」


♪ジャッジャッ
♪ふ〜きと〜ばしてぼんば〜が〜
♪ま〜いあいくだけてこなごな〜
♪……


今日だけで3回は歌ってるし…
こえでね〜し

「おじょ〜ず〜!よかったわよ〜」



ちゃんと任務できるか?
もうかえりて〜
ヨーコが残した最後の手掛かりを頼りに俺たちは先へ進む・・
時は既にAM2:00を過ぎていた 今夜の俺は調子いい!!
次のミッションへの意欲が・・・
    まだ少しあった

ふと見渡すとメンバーが替わっている  やつら・・・
ベガスとダンチョネのお相手が嫌になったか はたまた自身のサイコガンを潤しに!?
  まあいい・・
代わりに7?の水圧がかかっても軽々と押さえ込み一瞬で標的を倒す ソバー・ビグノーズ が加わったんだから・・

潜入は容易だった
しかし現れたエラ張りまくりなガラガラ声の人物に気をとられ店の名前を覚えていない
隅のソファーに座った俺は自分の過去を振り返った

  こういうの・・初めて・・

戸惑いを隠すように俺はグラスを手にするとボン・ベガスがなにやら新型歌本転送装置を操作している
転送が終わると振り返り言った・・・

  「あっさん 少年♪」

またか!
マイクを取ろうとダンチョネの方を見ると
今まで水割りを作っていた細身のオカマとダンチョネの会話が微かに聞こえた・・・

  ・・・千人ギリ・・・

ソバー・ビグノーズの鼻が僅かに反応していた・・・

・・・つづく
・・・千人ギリ?

そうか!わかったぞ!ここがどこなのか!

オレはここを知っている・・・。

そう、ここは「HAN-カク・サイ研究所」

漢字で「繁獲祭」という…。

伝説の半男「千人ギリのショウ」がいるという・・・。



訪れたのは初めてだが、以前いたチェチェンの部隊でその名を耳にしたことがある。
とにかく恐ろしい場所だと・・・。
その場所に行った者は一様にクネクネ走り、しゃべり方まで変わってしまうという・・・。

まさか実際に訪れる事になろうとは・・・。

しかし、オレは先程の拷問部屋で折檻をうけ、体中の液体を放出してしまって、もはや抜け殻であった。

オレは液体が射出してしまうと、もはや別人の様に冷めた男になってしまう体質だった。それは時間だけが解決してくれるものなのだ。

しかし、ここに残った猛者達はソレを許してはくれないだろう・・・。

エリート中のエリート揃いだ。

牙の英雄ベガス。
・・・まだまだ声高らかに哂っている。

麺の栄光ダンチョネ。
・・・さすがだ。馴染んでいる。もはや住人だ。

誠の黒夢アサッカー
・・・かすかにドアが開いた。彼は少年に戻っていた。

徳の島人キコー。
・・・む?なに?
ね、寝ている!この危険な場所で!
しかも急所を無防備にさらけだし・・・!!!!

マ、マズイ!

ここがどれだけ危険な所かわかっているのかっ!?
助けてやりたいがオレはすでにヌケガラ・・・。

こうなってしまっては、流れに身を任そう・・・。
歴戦の猛者達がついている。

オレはさいごの力を振り絞りグラスをかたむけた。

・・・つづく
「パクっていかれちゃうぞ!キコー…」
「しょうちゃんにパクっていかれちゃうぞ!」
「しょうちゃんにちん…ぱくっと…」
「ショウチャンチンパクット!」

!!!

「やっぱりあなたが「ショウチャンチン・パクト」なんじゃないか!?」

俺は確信した…
やはり彼(彼女)の気持ちに訴えないと聞いてもらえそうにない…
俺はなりきろうと頑張った…
キコーも目覚めてなりきった…
まずは言葉遣いからなりきった

「も〜!や〜だ〜!ぱくっといっちゃうんだから〜…」

なりきれているのか?
それともただのアホに見えるのか?…

かすれた声が、また良い味をかもし出してるとおもうの。

まだだめなのかしら?
いつになったらなりきれるのかしら〜

早く、しょうちゃんと同じ気持ちになりたいの〜

も〜、や〜だ〜

はやくな〜り〜た〜いぃ〜…
……




今思えばあの時俺は…
……




「だんちょうちゃん!
たすけてあげても
よくってよ!」

「ありがと〜、しょ゛う゛ちゃん゛!ちょ〜う゛れ゛しぃ〜って感ぢ〜」


セルスマンの行方はしょうちゃんから連絡がもらえると確約をとった…

その瞬間俺の回路は機能停止のカウントダウンを始めた…

ボスだけには連絡をと思い体内通信をボスへと向けた…

「ぢょっと〜、ぼすちゃん〜!うまくいったんだから〜!後でパクっていっちゃうわよ〜!も〜!や〜だ〜……」



この魔の巣で、俺はまた壊れ始めていた。
額の☆マークも消えかけていた。
ぼぅっとする頭の中で、ここをどう切り抜けるか考えていた。

その男なのか女なのか解らない男、コードネーム「しょうちゃん」は、外見は明らかに男だった。
しかしその仕草たるや、並みの輩ではなかった。
目指しているのは1000人切り。
アフガニスタンでのスタローンでさえそんなには殺っていない。
恐るべき男だ・・・
あっ、失礼しました。
恐るべき奴だ・・・
戦闘経験豊富な俺も、今や何の役にも立たない。

瞼を閉じるとキコーがやられている絵が浮かんできた。
いけない、いけない。
俺達なら、たとえコイツが相手でもなんとかかわせるだろう。
俺は少しの希望を胸に、ダンチョネを見た。

ダンチョネはしょうちゃんと手を握り合って、おんな言葉を話していた。

ダンチョネ・・・オカマになってまで指名を遂行するとは・・・
たいした奴だぜ・・・

俺は俺の前にいる二人のオカマに、一人敬礼をした。

・・・つづく
だんちょね談
「しょ゛うちゃん゛!きい゛てちょうだい〜
あ゛たい゛たち、かえ゛るわ!」

しょうちゃん談
「ま゛だだめ゛よ゛!
こん゛や゛はかえ゛さない゛ん゛だから〜!」

二人談
「も〜〜!いやだ〜〜!!」

だんちょね談
「も゛う゛ねむねむなの゛!
ほてるかえるわ゛!」

しょうちゃん談
「ほてる゛のへやまでいくわ゛!」

二人談
「も〜〜!いやだ〜〜!!」

だんちょね談
「おな゛かすいたから゛、な゛にかたべてかえるわ゛!」

しょうちゃん談
「わ゛たしもすいたから゛、あ〜た たべにいくわ゛!」

二人談
「も〜〜!いやだ〜〜!!」

………

……



チ〜ン。


コンタクトミッションも終わり、エレベーターに向かった。
しょうちゃんがボタンを押すと、走っていった…
久々に「おんな走り」を見た。
まだ、そんな習慣の残るこの地で、日本の古(いにしえ)を感じた…


「い〜や〜だ〜
上押しちゃったじゃない〜」


しょうちゃんてば…


俺は抱擁をせずにはいられない衝動にかられた…

彼は(おんな)だ…
俺達は帰りの政府専用機内に居た。

思い起こせば、多感な俺にとって、非常に刺激的なミッションであった。
歴戦の戦士達も、今回初参戦の若武者達も、一様に満足気な寝顔を見せていた。
サラバンだけが、左手の薬指を気にしていた。
何故か、結婚という偽善的な指輪が何処かに行ってしまったのだそうだ。
それを失うということは・・・
お前どの指で・・・
俺が考えていると、
「そんなものに縛られるなと、エンジェルがはずしたのさ・・・」
縛られ三昧のビグノーズが鼻で言った。
・・・うまいことを言う・・・
こいつも成長したな・・・

俺は景色を眺めながら、葉巻に火をつけた。

今回の救出目的であった「キャンター・セルスマン」であるが、伊那に転勤していた事がわかった。

どうりでいないわけだ・・・

それを聞くために、しょうちゃんの1001人目になったダンチョネが、今日は一段としおらしく見えた・・・

・・・END
おわり?
なんで?
イドーは?
いじらないの?

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