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福井謙一コミュの参加報告(3/5):「CiRA一般の方対象シンポジウム2010「iPS細胞研究の最前線」」

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参加報告(3/5):「CiRA一般の方対象シンポジウム2010「iPS細胞研究の最前線」」

?.講演その3(15:06〜15:26)「iPS細胞技術を用いた糖尿病・慢性腎臓病・肝不全に対する治療法開発にむけて」長船健二 准教授

自己紹介---腎臓病を専攻した

(1)研究対象は
膵臓-----------------糖尿病
腎臓(毒をとる)----------慢性腎臓病、慢性腎不全
肝臓(毒素を解毒する----肝不全

(2)糖尿病
平成17年、診療中患者247万人、推定患者890万人、予備軍2200万人、医療費1.1兆円(医療費全体の3%)

(3)慢性腎臓病
透析28万人以上、透析費1.3兆円(医療費全体の4%)

(4)肝不全
患者40万人以上、年間4万人の肝移植必要。

(5)iPS細胞を使った新しい治療法の開発
理由:移植以外に解決策はないのに、深刻なドナー不足
膵臓移植-----10例/年間程度
腎臓移植-----1000例/年間程度
肝臓移植-----500例/年間程度

(6)臓器作成
神経・心筋-----------比較的研究が進んでいる
肺細胞--------------作るの困難
膵臓・腎臓・肝臓-------作るの困難
「体内にあるものと同じように機能するものを作れない」
「発生メカニズムを真似た臓器の作製」

(7)今後の展望
(a)その1----細胞を移植する
(b)その2----バイオ人口臓器を作る(米国に事例あり、バイオ人口臓器で代替)
(c)その3----iPS細胞⇒膵島を作る⇒肝臓へ移植
(d)その4----完全な臓器を作って移植する

(8)疾患モデル作製研究
多発性嚢胞腎、患者さん由来のiPS細胞から治療薬開発中。
<多発性嚢胞腎>
腎臓は正常では左右一対存在します。多発性嚢胞腎とはこの両方の腎臓に嚢胞が多数発生し腎臓が次第に大きくなる病気です。嚢胞とは腎臓の中に生じる液体が溜まる袋状の空洞のことです。通常、20歳以降に嚢胞の出現が明らかとなり、多くの場合しだいに腎臓に働きが弱まります。病気の進展はふつう遅く、腎臓に働きが全く失われるには40歳以降です。このほか類似疾患として胎児の時からすでに嚢胞がある先天性嚢胞腎や、高齢になって発見される単純性嚢胞があります。
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<長船健二 准教授の研究紹介>1996京大医学部卒、38歳
慢性腎不全、糖尿病、肝不全などの難治性腎、膵、肝疾患は、医学的のみならず医療経済面からも依然として世界的な問題です。そして、これらの疾患に関して共通している点は、その根治的な治療法である腎移植、膵島移植、肝移植において、深刻なドナー臓器不足の状態にあることです。この問題を解決するために、当研究グループでは、主にヒトiPS細胞を用いて試験管内で腎臓、膵臓、肝臓を再生することにより、移植に提供できる薬としての細胞を作ることや、新しい治療薬を開発することを研究しています。発生生物学の知見に基づき、iPS細胞からこれら3つの臓器の構成細胞を高効率に分化誘導する方法の確立を行っています。増殖因子を用いて分化誘導を行うと共に、分化誘導能を有する低分子化合物を高速スクリーニングにより網羅的に探索します。これらの分化系を用いて、
(1)ヒト発生生物学の解析、
(2)細胞移植療法の開発、
(3)難治性疾患に対する新規疾患モデル作製、
(4)新しい治療薬の開発等の研究に発展させることを目指しています。

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