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Anti Arsenal!!コミュのベンゲルはこれでも読んで悔い改めろ。

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コラム:アーセナルはこのままでいいのか?
若手の起用に固執し、迷走するベンゲル采配
2009/05/07 18:57:21

セカンドレグは1対3、2試合合計スコア1対4でマンチェスター・ユナイテッドに敗れ、ローマでのチャンピオンズリーグ決勝進出を逃したアーセナル。かつてザ・インビンシブルズ(無敵のチーム)と称されながら、これで4シーズン連続での無冠が確定した。


ホームでのセカンドレグは最初から躓いた。開始11分でユナイテッドに2ゴールを許し、アーセン・ベンゲルの顔からは血の気が失せているように見えたし、彼らはヨーロッパで頂点に立つには、ほど遠いレベルにあると今更ながら思い知らされたはずだ。単にアンドレイ・アルシャビンが使えるか使えないかのレベルではなかった。


ベンゲルの見込み違いは明らかだった。彼自身も、そしてエミレーツ・スタジアムを埋めた満員のサポーターもユナイテッドの2得点に大打撃を受け、相手のセンターバックの一角、リオ・ファーディナンドが肺を打撲していても凌げる程度の反撃にとどまった。若手を重用するベンゲルのチーム作りはユナイテッドのサー・アレックス・ファーガソンからも称賛されているが、無冠が続いている昨今の状況を見れば、自らのやり方に固執しすぎという面は否定できないだろう。


対照的にユナイテッドは見事だった。全員がシンプルだが流動的なシステムでプレーしていた。例えれば、ファーガソンがチームの老化を防ごうと若手を起用しているのに対し、ベンゲルはあまりに多くの若手を間違った用法で使っている。


その上、ユナイテッドの選手層が厚いのには理由がある。それはサー・アレックスがやりたいことを可能にするためで、別に難しいことをしているわけではない。パク・チソンはミドルズブラと対戦した週末のプレミアリーグで、いいプレーをしてゴールを挙げたから、火曜のアーセナル戦にも先発できた。監督からは「次も期待しているから」と言われたはずだ。そして、「ポルトでの準決勝と同じような早い時間帯でのファインゴールを頼む」と送り出されたのが、クリスティアーノ・ロナウド。ふたりとも、それを快く受け入れた。


ベンゲルはといえば、控えメンバー中心で臨んだポーツマス戦で快勝しても、ユナイテッド戦とは切り離して考えていた。ベンゲルの教え子たちがファーガソンのそれには遠く及ばないのは、監督自身が若手を起用するとの哲学だけで勝とうとしていて、選手たちのプレーを反映させていないからだ。


ベンゲルは準決勝の2試合で選手たちにメンタル面の強さが足りなかったと、嘆いていたに違いない。試合前にもメンタルの強さには自信を持っていたが、それは彼が選手を買いかぶっていたからだ。確かにアーセナルは決勝トーナメント1回戦でローマをPK戦の末破り、プレミアでもアンフィールドでリバプールと4対4の死闘を演じた。しかし、ヨーロッパの舞台での彼らの脆さはビジャレアルでの準々決勝でも垣間見られていたし、プレミアでこのところ調子がよかったのは、4位争いのライバルだったアストン・ヴィラが自滅して、プレッシャーがなくなったおかげもあった。


一方で4月のFAカップ準決勝では、より高いモチベーションを感じさせたチェルシーに屈し、決勝進出を逃した。アルシャビンを先発で起用しなかったのは、チャンピオンズリーグでは彼を使えないことを意識しての決断だったのかもしれないが、スタメンの11人のなかにロシア代表と同じような輝きを放てるメンバーはいなかった。


もちろんヨーロッパ王者を決める大会でベスト4に入ったのは立派だ。しかし今シーズンは優勝のチャンスもあった。このところのイングランド勢の興隆、そしてアーセナル自身がその流れに寄与して来たのを考えても、アーセナルはユナイテッドと同じ基準で捉えられなければならない。そうなると、残酷だが彼らを敗者と認めるしかない。


ベンゲルの夢がなぜ悪夢に終わってしまったのか、『教授』でなくても答えは簡単だ。


第一にケガ人の多さ。左サイドバックに入ったキーラン・ギブスも悪くはなかったが、プレッシャーのかかる試合が続くなか、ガエル・クリシの代わりを務めるのは荷が重すぎだ。前半8分、たった一度足を滑らせただけでパク・チソンに先制ゴールを許し、勝負はほぼ決まってしまった。


早い時間帯での失点の原因はGKのマヌエル・アルムニアにもあった。1点目のパク・チソンのシュートに対して反応が遅れ、さらにクリスティアーノ・ロナウドにフリーキックを決められた2点目のシーンでもポジショニングが悪かった。ほかの場面では素晴らしいプレーをしていたが、大事な試合ではひとつのミスが致命傷となる。


センターバックのウィリアム・ギャラスの欠場も響いた。代役のヨハン・ジュルーのプレーは及第点とは言えなかったし、チームには元キャプテンのリーダーシップも欠けていた。新キャプテンのセスク・ファブレガスは確かにゲームを作る才能には恵まれているが、みんなを先導する役目には苦しんでいる。


このほか、セオ・ウォルコットや最後にPKで1点を返したロビン・ファン・ペルシは流れが来るのを待っているだけで、中盤のアレックス・ソングもいまひとつ。試合の行方を分からなくしてくれる選手は誰もいなかった。


ベンゲルは自分たちの欠点について夏のあいだに分かっていたはずだし、1月には確信を持っていたはずだ。メンバーの経験の浅さに気づいていながら、それでも27歳という年齢を理由に当初アルシャビンの獲得を迷っていた。ただ、ベンゲルにはすべてお見通しだったはずだ。ファン・ペルシがケガがちなのも、ディフェンス・ラインに相次いだケガ人が痛手なのも、21歳の選手をキャプテンに指名するのは危険な賭けだとも。ユナイテッド戦の控えメンバーに(似たタイプのMF)デニウソンとアブー・ディアビが両方含まれていたことを考えても、バランスの悪いメンバー構成だったのは明らかだった。


このような欠点は周知のことだったが、それでも観る者を楽しませるアーセナルのプレーに免じてベンゲルは許されて来た。今回もみんなアーセナルの反撃を期待していたし、少なくともユナイテッド戦ではもっといい勝負を願っていた。ところが、ベンゲルの(戦前の)コメントは当てにならないという結果に終わり、この調子で行けば、そのうち好意的な声も聞かれなくなってしまうだろう。


もちろん、明るい材料もあった。サミル・ナスリはいい動きをしていたし、セスクやアルシャビンと一緒にスタートを切れる来シーズンに期待が持てる。またエマニュエル・アデバヨールも終盤、マイケル・キャリックに危険なタックルをしかけるまでは効いていたし、バカリ・サニャはこの日も健在だった。


そういうわけで、ガナーズにとってはまたも「来シーズンこそは…」というパターンとなった。これまでとの違いがあるとすれば、来シーズンは本当に実を結ばなければ困るということか。ベンゲルはこの夏、将来有望な現有勢力が自信を失くす前に成熟したプレーヤーを3、4人補強すべきだ。


監督がスター選手を獲得しないことに文句を言うつもりはない。しかし、チームが形になっていく大事な時期に間違った経験を重ねている今の流れはストップしなければならない。チームにテコ入れするために、若手ではなくそれなりの選手を補強するのは、白旗を揚げるのとはまったく違う。


自分の信念を曲げずに経験のある選手を獲得することは可能だし、それがタイトル獲得への近道である。


Greg Ptolomey, Goal.com

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