宮津与謝の祭りコミュの与謝野町男山春例祭

板列八幡神社は、延喜式にも記載されている歴史のある神社で二体ある御神像『木造女神坐像』は国の重要文化財に指定されています。

また、拝殿前に鎮座する狛犬は珍しいつくりで、かなり取材もされ新聞等にも紹介されたとのことで、私たちの間では『笑うセールスマン狛犬』と呼ばれています（笑）

毎年、5月1日に神輿巡幸を行います。子供神輿も小学校4～6年生が中心となり、独自の経路を担いでいます。

5年前に、『八幡神社の神輿を担いでやろう！』と言う有志が
集まり『男山八幡神社神輿保存会』が結成されました。
それに伴い、約40年ぶりに神輿巡幸（四方拝）が復活することとなりました。保存会の会員は約160名ですが、当日集まるのは2/3程度・・・担ぎ手不足は深刻です。

5月1日の朝9時ごろから、氏子が拝殿前に集まります。古式にのっとり、弓的会による的当神事を執り行います。30ｍ離れた金的（直径5センチ）に見事矢が射抜かれれば、御神体を神輿に納めます。例年11時ごろになるようです。この後、麓の男山公民館前まである、247段の石段を担ぎ下ろします。この石段、途中に曲がり角（90°よりきつい角×1 90°よりゆるい角×2）があり、30尺ある担ぎ棒の方向を変えるのに一苦労、荷重もかたよるのでみんな悲鳴をあげています。迫力はありますが・・・

神輿は、40人ぐらいで担いでいきます。今年、横棒を2本追加する予定なので、もうちょっとおもたくなるかも！
公民館前から四方拝が執り行われます。ふれ太鼓を先頭に幟や矛などの祭具の行列の後、『よいさっ！よいさっ！』の掛け声も勇ましく、東西南北の順に巡幸していきます。東は橋立ドライブイン、西は藤乃家駐車場、南は与謝の海病院、北は男山浄水所と、総移動距離約6ｋｍ！！ただ歩くだけでも大変な距離を、神輿を担いで歩くのは至難の業！毎年1週間は足の関節痛と声がつぶれてしまいます。

巡幸が終わったあと、公民館前の仮宮に納め、1日目が終了です。5時ごろかな？昔は一晩中、神輿の番をしていたそうです。現在は、夜中の12時で帰るらしいですが・・・
2日の朝拝殿に奉納します。この日の担ぎ手がまた少ない（ToT)ぼろぼろになった体プラスぎりぎりの人数で、247段の石段を神輿を担ぎ上がって行きます。

このような形で、岩滝祭り（板列八幡神社春例祭）を執り行っていますが、阿蘇海の防波堤が出来るまでは4月30日に神輿を下ろして海で足洗をし、すぐに石段を上がって神輿蔵に納め、5月1日にまた下ろして四方拝をしたそうです。昔の人は元気だったんだなぁ～。

もともと、板列八幡神社の神輿は、走り神輿だったとか、聞きます。山王宮日吉神社にルーツがあるような？いずれにしても、現在保存会の役員で、どうすれば祭りが、男山が盛り上がるかを常に考えています。

見所は、男山公民館・コミュニティーセンター・阿蘇海集会所等でしょうか。何をするかは、検討中です。

神社の歴史は古くとも、担ぎ手である神輿保存会はまだまだ新しい組織です。伝統を守りつつ、担ぐ者・見る者すべての人が楽しめるよう、毎年知恵を絞っていますので、見てやってください。

長文失礼しました。なんか、主張発表大会みたいになってきたなぁ～