1937年にハーバード大学の動物学者である Glover M. Allen と Thomas Barbour が他の地域のものとの形態的な違いから、島の個体群は亜種として区別されるべきだとして beothucus と命名記載した。別亜種とした根拠は3つほどあり、1つは上顎の裂歯の中央付近に湾入があること、次にこの裂歯とそれに隣接する第3大臼歯の距離が他の地域のオオカミのそれよりも離れていること、そして頭蓋の吻部の相対的な長さが違うということであった。しかしこのような微細な差異だけで亜種として区別する必要があるかどうかについては古くから疑問を持つ研究者もあり、現在では北米北部に分布する Canis lupus nubilus に含める見解が主流である。
現在分かっているオオカミ懸賞金の最後の支払い記録は1896年であるが、その後まで生息していたことは明かである。しかし、最後の一頭がいつ死んだかについて特定することは非常に難しい。たとえば、John H. Mossという牧師は1920年頃にダニエル港付近で殺されたものが最後の一頭だと書いているが、シートンは、当時のニューファンドランド島の遊漁及び内水面漁業管理局の事務官だった人からの手紙を引用して、1921年にはセントジョージ付近で2頭が、1922-23年にかけての冬にはBirchy湖を渡る別の2頭が目撃されているとしている。この他にも1930年代の初頭まで不確かな情報がいくつか散見されるが、少なくとも1925年頃までには非常に減少しており、それにともなって繁殖率も著しく低下していたはずで、1925年以降では、もし彼らが生存してたとしてもその数は極めて僅かなものになっていたと推定されている。にもかかわらずオオカミへ懸賞金の条例が撤廃されたのは1963年のことであった。