ニッセイ同和損害保険は2日、自動車保険などの保険金の支払い漏れが
新たに7199件、35億円分見つかったと発表した。
請求書類だけでは確認できない内容を契約者に聞き取るなど、
従来よりも厳密に調べたところ、傷害保険の支払い漏れ件数が膨らんだ。
これまでに公表した分と合わせると、2万1700件以上（合計で44億円）になる。
調査対象は2002年4月―05年6月に支払った保険金・給付金。
ニッセイ同和は先月末までに金融庁に調査結果を報告することにしていたが、
内容の検証に時間がかかり、2日にずれ込んだ。
今回の調査では傷害保険の支払い漏れが大幅に増えた。
契約者に聞き取り調査をしたところ、入院・通院の給付金を支払ったものの、
後遺障害が残った場合に保険金を支払わなかった事例が
1400件（19億円分）見つかった。
立山一郎社長は同日の記者会見で「保険金の請求の案内に問題があった」と語った。
(2007/4/3 日本経済新聞)
新たに判明した不払い額は、すでに最終調査結果を公表した
東京海上日動火災、三井住友海上火災、あいおい損害保険の大手３社よりも大きい。
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