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自作童話・寓話コミュの寓話

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寓話とは教訓を含んだ物語らしい。教訓無くても寓話と思えばここへ。

コメント(23)

(ものまねオウム)

ある森に一羽のオウムが住んでいました
とても物まねが上手く
他の鳥はもちろん、ライオンや猿の声まで出すことができました

もちろん、他の動物たちは全く物まねができません
しかたないので、一生自分の声を出すしかありません

あるとき、猿がオウムに言いました
「君はいろんな声が出せていいね。でも、どれが本当の声なんだい」

そこでオウムは自分の声を出そうとしたのですが
いつもあまりに物まねばかりしていたので
自分の本当の声を忘れてしまっていました

そんなある日のこと
森が急に騒がしくなりました
上空に大ワシが現れたのです
翼を広げると2メートルはあろうかという空の王者です
小鳥やリス、猿やヘビたちまでもが急いで身を隠し
森は水を打ったようにシンと静まりかえりました

とそのとき、オウムがライオンの声で吠えました
大ワシをおどかしてやろうと思ったのです
しかし大ワシは空の王者、ライオンなど全く恐くありません
それどころか、大変目のいい大ワシは
声の出所にライオンならぬオウムがいるのを見つけました

さあ大変です
大ワシはオウムめがけて急降下
それを見たオウムはライオンの声を出そうとするのですが
怖くて声が出ません
恐ろしくて体も動きません

そんなわけで
オウムは簡単に捕まってしまいました

大ワシの鋭い爪が体に突き刺さった時
オウムは久しぶりに自分の本当の声を聞いたのでした

それはギャーギャーガーガーと
聞くに堪えない悲しい声でした

大ワシがオウムを捕らえて飛び去った後
助かった動物達は、しみじみと言い合いました

「ぼくら、物まねできなくて良かったね」
(カブトムシ)

その人は硬い殻で被われていました。そう、まるでカブトムシのように。
そして他の人が近寄ったり触れたりすると、硬い殻をさらに硬くして、容赦なく攻撃を加えるのでした。

なぜそうなってしまったかというと、昔は体全体が柔らかかったのです。むしろ他の人達よりうんと柔らかくて、すぐ怪我したりしたので、身を守るためにだんだん硬くなっていったのでした。

ある日のこと、カブトさんがいつものように村で独り殻に被われていますと、一人の旅人が通りかかりました。旅人はニッコリ会釈しましたが、カブトさんに表情はなく(カブト虫ですからムリもありません)ただその場にじっとしているだけでした。

そこで旅人は声をかけました、「いいお天気ですね」カブトさんは依然として黙ったままです。「このあたりにお住まいですか」と旅人。カブトさん、一言も発せず身動きもせず。それどころか攻撃さえしかねない様子。旅人は話すのをあきらめ、先を急ぎました。

旅人の姿が遠ざかっていくのを眺めながら、カブトさんが少しズリズリっと動きました。しばらくするともっとズリズリ、ズリズリっと動きだしました。そのワケは、お腹の方がなにやら痒くなったからです。ちょうどカブトムシのように、外から見える所は堅いのですが、お腹の方はとても柔らかかったのです。

人目につく所は堅い殻も、見えない所は柔らかくて、自分でもなんだかバランスの狂うカブトさんでした。
(灯台もと暗し)

むかしむかし、ある村に与太郎という人がありました。彼は一風変わった性癖の持ち主で、とにかく他人の不潔な所が許せない性格でした。誰かの肩にフケ、目に目やに、ツメにゴミなど見つけようものなら、誰彼構わず指摘して、清潔の大切さを声高に説くのでした。そういう時の彼は水を得た魚のようになり、なぜか幸せになるのでした。

さて、そこに旅のお坊さんが通りかかりました。お坊さんは与太郎を見て我が目を疑いました。というのも彼の身なりはボロボロで、髪はくちゃくちゃ、フケと垢だらけで口臭がひどく、体からはスエたニオイ・・・、風呂に何年も入ってないのは一目瞭然です。犬ネコさえ寄りつこうとしません。お坊さんは心の中で思いました・・・、

「新手の道化か・・」

そこでお坊さんは懐から鏡を出して与太郎に見せました。しかし与太郎は自分の姿を見ても何ともないばかりか、完璧に清潔だとさえ言い張る始末。どうも少しずつ汚れていったので、だんだん慣れてしまい、汚れが当たり前になってしまったようなのです。しかも自分は清潔だという思いこみの汚れまで分厚くまとっていましたから、誰が何と言おうと頑として耳を貸しませんでした。

お坊さんは人間心理の不可思議さに思いを馳せつつ、自分もしっかり修行せねばと気持ちを引き締め、与太郎に一礼すると、くるりと背を向けて旅立って行きました。しかし、ものの十歩も行かない内に、与太郎の声がしました・・・、

「坊さん、背中に糸くず付いとるぞー」
(イノシシ縁起絵巻)

秋空に雨が降り、山道のゆるんだ土をイノシシがエサを求めて掘り返し、こぶし大の石ころまでも掘り出す。数時間後、そこに一人のハイカーが通りかかり、落ち葉に隠れた石に転んで足首をねん挫する。

ハイキングは中止となり、やっとの思いで麓まで下り、タクシーで病院へ・・・。運転手はワンメーターの距離なので無愛想。しかしその後通りかかったタクシーには久々に長距離の上客がつく。上客がついたはいいが、不馴れな土地まで行ったドライバーは、狭い路地で物損事故を起こしてしまう。

足をくじいたハイカーは治療を受け家に帰るが、翌日から仕事に出られない。職場では急きょ代わりの者を手配する。しかし不馴れな上に態度が悪く、周りの者はイライラ。

イライラした中の一人が家に帰れば、そこは断絶家族で会話が無く、そこへイライラが起爆剤となり近年にない大爆発となる。騒ぎを聞き付けた近所が警察に通報。パトカーが駆け付けるが、サイレンにつられた界隈の犬たちの大合唱を引き起こし、カツアゲの獲物を物色していた不良グループは、犯行を中止する。家族の諍いにパトカーまで駆け付けた一家は、その後むしろ対話も増え、以前より暖かみが増す。

そして数週間後、足をくじいたハイカーは怪我も癒え、またハイキングの計画を立てたりしている。例のイノシシも元気にエサを漁っているが、どうやら今度の週末も、また雨のようだ・・。
YMさん、

いらっしゃいませ。やっと書く人が現れた。どんどん書いて下さい。おもしろかったです。
「サ」に「化」と書いて「花」と読むがごとく、「自」に「大」と書いて「臭」と読む。ある日ハタとこれに気付いたのだが、まことに的を射た字と言わざるをえない。「臭」の字を作った人は、なにがしかの瞑想的深みに達した人に相違ないと強く確信するものである。

目立ちたがり屋、エゴイスト、恥も外聞もなく自己宣伝と自己保身に明け暮れ、全ての行為が「自分可愛さ」に収斂してしまうような人は実にクサイんである。

「食は飢えぬほど、住まいは濡れぬほど」と、どなたかが仰ったそうですが、「人は臭わぬほど」がよろしいようで・・・。


【アンパンマンのアドバルーン::エゴに関する一考察】


もう何年になるでしょうか、ある街のデパートに、アンパンマンのアドバルーンがポッカリ浮かんでいました。他のアドバルーンより一回り大きく、毎日毎日同じ笑顔をふりまいていました。

奇妙なことにスポンサーは無く、宣伝していたのは他ならぬ「自分自身」でした。ニコニコ顔のアンパンマン、常に一番高い所に浮かび、「みんなボクを見ておくれよー」とばかりに24時間愛想を振りまいています。そして面白いことに、見る人が増えれば増えるほど更に大きくふくらんで、どんどん高く揚がっていくのでした。

最初、街の人々は面白がっていましたが、そのうち子供達までもが飽きてきて、誰一人見上げる人もいなくなりました。なぜなら、何年も何年もずっと同じままだったかったからです。たまに見る人がいても、よその街から来た人か、よほどの物好きだけでした。

さて、アンパンマンのもう一つの特徴は、自分にいい顔をしない人には途端に笑顔が消え、オマケに臭いガスまで吹きかけるというものでした。そのいつもの笑顔との余りの落差に、市民の殆どは呆れ返っていました。

そのガスはオナラの百倍ぐらい臭く、エゴン(EGON)ガスと呼ばれていました。軽いガスで、どんどん上に揚がりたがる特性を持っていましたが、あまりに臭いので、普通は使われないものです。市民はアンパンマンの中にエゴンガスが充満していると知って、よけいに眉をひそめるのでした。

そうこうする内、人々の間から当然のごとく、あのアンパンマンを何とかしろという意見が出始めました。街の景観を損ね、大気を汚染しているというのです。多くの人々が我が街の汚点だと叫びだし、有志が集まって「キレイな空と空気を返せ!」とデモ行進まで始める始末。

数人が直接デパートに掛け合いましたが、デパート側が言うには、あれは誰が揚げたのでもなく、ある日勝手にやってきて勝手に揚がったのだという説明でした。しかも、たいへん不気味なことに、何度か引き下ろしてガスを抜いたり焼却処分したりしたにもかかわらず、数日後には、また新しいのが戻って来るというのです。

そういうわけで、市民のタメ息と諦めをよそに、右にフラフラ、左にフラフラ、その時々の風まかせのアンパンマンは、自分を見てもらいたい一心で、今もその街の空にふわふわ浮かび続けていますとさ。

後日談・・・

さてさて、人の迷惑かえりみず浮かび続けるアンパンマン、誰にも相手にされぬまま、だんだんスモッグと排気ガスに黒ずんでいき、とうとう真っ黒になってしまいました。そんな訳で、今では呼び名も変わり、バイキンマンと呼ばれていますとさ。もっとも、本人だけは自分が真っ黒になってしまった事に全く気付いていないんですけれどもね。
(うなぎ)

ヌルヌルヌルヌル
ヌルヌルヌルヌル
ウナギはてらてらした体をクネクネさせてズルズルと動いていました

その沼には二匹の大ウナギが住んでいて
もう長いこと沼の主のようになっていました

ウナギ達があまりに大きく気持ち悪かったので
他の魚はなかなか住めませんでした

住めないどころか、辺りには生臭いニオイが立ちこめ
水までヌルヌルしてくる始末

それもそのはず、ウナギの体をネバネバの粘液が分厚く覆っていたのです
通常のウナギの10倍はあろうかという厚さです
これはもう立派なお化けウナギです

ある日のこと、余りの気持ち悪さに村人の一人がウナギを退治しようとしました
しかし、掴もうとすればするほど粘液の量が増え
掴んでも掴んでもヌルヌルヌルヌル
ヌルヌルヌルヌルと手をスリ抜けてしまいます

そんなワケで、その沼は誰も近寄らないウナギ沼となってしまいました
唯一の救いは、ウナギが二匹ともオスだった事です
これで子供が出来る心配はありません

しかしオスと分かって、村人はより一層気持ち悪く思うのでした
なぜなら、二匹はいつも仲良く絡み合い、ヌルヌルヌルヌル
ヌルヌルヌルヌル、ズルズルズルズル、ズルズルズルズル
まるで雌雄のつがいのように体を擦り寄せ合っていたからです
互いのヌメリを讃え合いながらね

ウナギの本性
それはスリ抜けること
粘液につつまれて安全に暮らすこと
(うなぎ・2)

そうこうするうち月日も経ち、一匹のウナギが死にました。いや、実は死んだかどうかさえ分かりません。いつの頃からかいなくなっていたのです。大雨のとき逃げ出したのか、もう一匹に喰われたか・・。

そんなわけで、沼の気持ち悪さもいくぶんなくなりましたが、依然として大きい方のお化けウナギが沼の主で、生臭いニオイは変わりませんでした。

前にウナギ退治をしようとした村人は思いました、「一匹ならなんとか仕留めることができるかもしらん」そこで村人は以前手で掴んて失敗したことを反省し、今度はモリでグサリと突いてしまおうと計画しました。

水底まで水が澄んだよく晴れたある日、村人がモリを手に沼を覗き込みました。するとどうでしょう、すぐ足の下に例のお化けウナギがズルリといるではありませんか。村人は大きく深呼吸をし、狙いを定め、渾身の力でモリを打ち込みました。
命中です!

ところがどうでしょう、ウナギは苦しむ様子さえ見せません。不思議に思った村人がモリをたぐり寄せますと、水面に体が出ました。それを見た村人はビックリ仰天、なんとウナギの体は中まで全部ヌルヌルだったのです。痛がらないはずです。

さらにウナギを地面に上げてみますと、なんと、大ウナギと見えたその化け物は、実は普通よりずいぶんと小さいウナギだったのです。ヌメリがあまりに凄いので、百倍ほど大きく見えていたのでした。

村人はその小さいウナギを持ち帰り、素焼きにして食べましたが、ぜんぜん美味しくなかったということです。

(右翼とホームレス)

ある街に右翼が住んでいました。彼は事あるごとに愛国心を声高に叫び、「国を愛さない者は非国民だ売国奴だ日本から出て行け」などと大声で怒鳴っていました。

さて、その街に一人のホームレスの爺さんが住んでいました。彼はちょっと変わっていて、清潔の大切さを毎日街角で訴えるのでした。しかしホームレスですから本人は垢まみれのドロドロ、もう何年も風呂に入った事さえなく、悪臭ぷんぷんで、道行く人達は笑って取り合いませんでした。

そんなある日、いつものようにホームレスが清潔さの重要性を説いていると、例の右翼が現れました。右翼は汚い身なりの爺さんをあざ笑って言いました。「爺さん、言ってる事が矛盾してるぜ。清潔さを語るなら、まずテメーが清潔にならんでどうする。説得力ないんだよ。アッハッハ」

それを聞いたホームレスは静かにほほ笑んで言いました。「アンタも見たところ愛情なんかこれっぽっちも見えんお人じゃが、’’愛国’’とやらを叫んどるじゃないか。愛の無い人間が国を愛するとは、、大ボラじゃないかね」

それを聞いた途端、右翼は顔を真っ赤にして飛びかかり、馬乗りになって爺さんの顔面を殴り続けました。爺さんは鼻血を出しながら、更に声高に笑って言いました、「ほれ見ろ。どこが愛じゃ。アッハッハ」


さてさて、どっちもどっちなんですが、強いて言うなら、すぐ暴力に訴える右翼は、その分ダメ人間だと見るべきでしょう。
(少女と風船)

ある日のこと、少女が街を歩いていると、とあるスーパーの前でピエロが風船を配っていました。少女は喜んで一個もらいました。それはブルーのきれいな風船で、少女は家に帰るとすぐ膨らましてみました。

簡単に美しいブルー膨らみました。少女はその日一日中風船を突いて遊びました。そして眠る時間になると、その風船を大事そうに机の上に置きました。

翌日、学校から帰った少女は、また昨日のように風船と楽しく遊びました。でも夕食を食べ、夜になると、だんだん風船に飽きてもきました。寝る前には机の上ではなく床に風船を転がしておきました。

その翌日、少女はもう風船には殆ど興味を示しませんでした。それどころか、風船を押しつぶしたり、捻ったり、蹴ったりと乱暴に扱うようになっていたのです。風船は見る見る輝きを失い、小さくしぼんでいき、今では拳大になってしまいました。

少女はそれをポンと蹴りました。コロコロコロ。風船は暗くひっそりとした机の下に転がり入り、隅の方で忘れ去られてしまいました。

それから数日後、少女が部屋の掃除をしていると、机の下からホコリにまみれた風船が出て来ました。まだ空気が入っていたので、少女はコンパスの針を持ち出すと、グサリと風船を刺しました。かすかな音をたてて風船は床に落ちました。もう二度とふくらむことはありません。

同じ少女にふくらませてもらい、同じ少女にパンクさせられた青い風船の物語。
(タコとエチゼンクラゲと小魚)

ある気持ちのよい小さな入り江がありました。小魚の太郎はそこが好きでいつも遊んでいました。他の魚達ももちろん遊んでいましたが、太郎がいちばんよくそこで遊びました。そんなわけでその入り江にはいつも太郎の姿がありました。砂を吹いたり、エサを取ったり、ただボーッと寛いだり、、、。

ある日のこと、その入り江に気持ちの悪いクラゲがやってきました。それは大発生するというエチゼンクラゲでした。すぐ一匹が二匹、二匹が四匹になり、小さい入り江はあっという間にエチゼンクラゲで埋め尽くされてしまいました。誰彼となくベタベタまとわりついて気持ち悪く、もう遊ぶことはおろか泳ぐことすらできません。

そこで太郎は入り江を管理しているタコにクラゲを排除してくれるように頼みましたた。しかしタコは何もしないどころか、太郎が入り江に来なければいいじゃないかとさえ言いました。太郎は入り江はクラゲだけのものじゃないと言いましたが、管理人は入り江はみんなのもので誰が来てもいいのだと一向に構う様子がありません。そこで副管理人のもう一匹のタコに苦情を言いましたが、彼は管理人の言うことは絶対で自分はサポートするだけだと全く聞く耳持ちません。

そういうわけで、タコとクラゲに嫌気がさした太郎はもう入り江には行かなくなりました。ところが文句を言う太郎がいなくなるや、他の魚達がクラゲに文句を言い始めました。太郎と全く同じ文句でしたが、管理人と副管理人は今度は苦情を聞き入れてクラゲを排除し、元の入り江の姿に戻りました。

しかし太郎ほど入り江が好きな子は他にいなかったので、入り江はほとんど誰も来ない寂しい場所になってしまいました。太郎も管理人のタコに嫌気がさして入り江に行く気を無くしてしまいました。噂によれば、タコとクラゲは友達だったんだそうです。

この物語の教訓は、管理とは、私情を挟まず、万人に同じルールの下で行なうべきだというものです。
(over)

むかしむかしあるところに、ogさんとoverさんが住んでおった。ogさんはとても歳を取っておった。overさんは終っておった。

ある日のこと、歳は取っとるがまだ終っとらんogさんはoverさんに弟子入りした。アインシュタインの言うごとく、「人間の真の価値は、主に自己からの開放度で決まる」と思うたからじゃ。つまりエゴがどれだけ終っとるかということじゃな。

overさんの最初の教えがなされた。そこでoverさんはこう言うたと伝えられておる、、、

「どんな考えや情が起ころうと、それはおまはんではない」

この善知識を聞いてogさんはたいそう喜び、胸のつかえがいっぺんに晴れる思いだったそうな。overさんはogさんに「今生はそのことだけを練ってみるがよい」と告げ、何処へともなく去って行ったそうな。
初めまして参加させてください。http://www.geocities.jp/sweethome8828/suwan.htm
クジャク:http://www.geocities.jp/sweethome8828/kujyaku.htm
(不思議の鏡)

ある国に不思議な鏡がありました。その前に立てば、誰でも理想的な人物となり、絶世の美男美女に映るのでした。(自分の脳内ではね)

ですから国中からサディストやら乱暴者、引きこもりやらニート、その他何らかの社会的問題のある男女が我先にと姿を映しにやって来ました。世の鼻つまみ者ほど押すな押すなと詰めかけたのです。そして写真に撮って額縁に飾り、それが本当の自分だと周りに言いふらすようになりました。

もう普通の鏡には見向きもせず、それどころか、事ある毎に自分以外の人の至らなさを見下し、我こそは人間の理想形だとまで言い出す始末。

しかし見れば、彼らは元の性格と容姿のままでしたので、理想的人物と言い張るぶん更に滑稽に見えるだけで、周りの人達は心中大笑いしていました。

面白いことに、普通の人や本当の美男美女はその鏡には全く興味を示しませんでした。自分を良く見せる必要が無かったたからです。

さてある日、その不思議な鏡の裏に、鏡の作者が書いたと思しき文字が発見されました。そこにはこうありました-----「愛国者の鏡」

そして聞くところによれば、その鏡は世界の全ての国に必ず一枚ずつあって、各国のその手の男女が全く同じことをしているのだそうです。

興味深いことに、各国のそういった’’愛国者’’さん達は、同好のよしみでさぞや互いに仲がいいのかと思いきや、これはもう例外無く犬猿の仲だそうで、脳内国境をはさんで、朝から晩まで相手を「ブス!ブサ男!キチガイ!死ね!」などと罵り合っているのだそうです。

しかし、元々性格的に問題のある人達であってみれば、それで当たり前と言えば当たり前、何の不思議も無いんですけどもね。
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「愛国心」について

「その国に生まれたというだけで他より優れていると思う心」
「人類から愛国心を叩き出してしまわないかぎり、決して平穏な世界は訪れないだろう」
              ― バーナード・ショー

(愛国心とは)「統治する者にとっては、野心と貪欲な欲望を満たすための手段であり、統治される者にとっては、人間の尊厳、理性、良心の放棄以外の何物でもない」
                   ― レフ・トルストイ

「愛国心とは,些細な理由のために殺し、そして死にたがることだ」
「愛国者に満ちあふれた世界は、紛争に満ちた世界になるだろう」
   ― バートランド・ラッセル

「愛国心は子どもの病気である。それは人類の“はしか”である」
   ― アルバート・アインシュタイン

「わが名に脚光を浴びせたいと願う人物にとって、彼らの野望の松明に点火するための格好の紙屑」
   ― アンブローズ・ビアス

「愛国心は、悪党の最初の手段」
   ― アンブローズ・ビアス

「愛国心は、悪党の最後の逃げ場」
   ― サミュエル・ジョンソン

「愛国心を持つなら地球に持て。魂を国家に管理させるな!」
   ― ジミ・ヘンドリックス

「恐怖心や愛国心によって人を殺すのは、怒りや貪欲によって人を殺すのとまったく同じだ」
   ― ヘンリー・ミラー

「愛国心という卵から戦争が孵化する」
   ― モーパッサン

「今日の大きな悪魔は愛国心、愛国心が大戦をもたらすのだ」
   ― チャップリン

「不思議なことだ、いつの時代においても悪人は自分の下劣な行為に、宗教や道徳や愛国心のために奉仕したのだという仮面を着せようとする」
   ― ハイネ


番外編:
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「フランスもフランス人も好きだったことがない。そう口にするのをためらったこともない」
   ― アドルフ・ヒトラー

「反対の声があろうがなかろうが、人々が政治指導者の望むようになる簡単な方法とは……。国が攻撃された、と彼らに告げればいいだけだ。それでも戦争回避を主張する者たちには、愛国心がないと批判すれば良い」
   ― ヘルマン・ゲーリング(ヒトラーの側近)

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