日記ロワイアルコミュのオレオレ詐欺

はーい、男性陣のみんなは注目ーっ!

最近はチョイ悪ってのが何かこう、女性にはグッっとくるらしいよー。


男性陣の皆はしゃかりきにチョイ悪してっかー??

盗んだバイクで走り出しってかー??

夜の校舎の窓ガラス割ってっかー??

小っちゃな頃から悪ガキで15で不良って呼ばれてっかー??


これね、どーやら15歳で立派なワルになれるって事が伺えるエピソード。
フミヤが言ってるんだから間違いない。

しかし…だ。

待てぃ…と。

ちょっと待てぃ…と。

はい。ここでちょっとした疑問を発見。
15歳でワルって事は、チョイ悪っつーのはいつなんだ…と。
チョイ悪オヤジからオヤジをとったらどーなんだ…と。


…はっ!!


…ま、まさかっ!!


そ…それより前っつー事かっ??


…
はっえーーーっ!!
半端ねーーーっ!!


10代前半でチョイ悪ってアンタ。


そんな生き急ぎっぷりを見せてたらねー、
20歳超える頃には「チョイ」とかそんな生易しいレベルじゃない。

魔女がグツグツかき混ぜてる液体みたいな、
そんな心の持ち主が完成するに決まってる。

オレはもうすぐ30歳。

15歳の若造どもにダブルスコアきめる勢いなんだけどもー、
これがなんつーか、えーっと…どーにもこーにもー…
ワルどころか、チョイ悪になれるよーな兆候すらもとんと無い。

オレとジローラモとの距離も、これさっぱり縮まらない。

チョイ悪になりきれず。
温い雰囲気にどっぷり肩まで浸かってる。

どれくらい温和な雰囲気かもし出してるかってゆーとねー、
ホンジャマカ石塚あたりと追い付け追い越せだと思ってたんだけどねー。。。

ねー。

ねー。

…どーやら、そうじゃなかったみたい。


平日の昼間に実家 ( 長野 ) の姉から電話がありました。

姉貴　「あんた…今、何してる??」

うわー、すっげー抜き打ちテスト。
昼間のサラリーマンつかまえて「何してる?」は無いでしょー。

オレ　「普通に仕事してるよー。」

っつったら、

姉貴　「あー良かったー。」

っつーから、

オレ　「何が良かったんー?」

っつったら、

姉貴　「今ねー、おばぁちゃんのところに電話があったんだってー。」

っつーから、

オレ　「誰からー?」

っつったら、

姉貴　「んー。アンタからー。」


…　な　ん　で　す　と　っ　!!??

家族大好きなこのオレも、さすがに仕事中に電話する程の
グランドマザコンっぷりは持ち合わせちゃーいない。

オレ　「あははー。何それー。何て言ってたん?　その人。」

姉貴　「んー、なんかねー。。。」

オレ　「んー?　何ー?」




姉貴　「覚醒剤を持ってるのを警察に見つかっちゃったんだけど、
　　　　示談にしたいから300万欲しいってー。」


わーお。
かなりハイレベルな願い事だねー。
赤裸々な告白にも程があるよー。





って、サギだからーーーーーっ!!!!!!!!!!!


オレの地元はド田舎。
オレの実家はド田舎のさらに山の中。
右見りゃ中央アルプス。左見りゃ南アルプス。

ひょっこり何かの仙人が住んでてもおかしくない。

日本の97%を網羅してるdocomoの電波が、
オレの家には入らない。

イッツ　ミラクル。

そんなオレの地元にズームインが来た事があるのは知ってた。
でもまー、次に来るのは世界不思議発見かウルルンあたりが
「日本最後の秘境を見たー」っつタイトルでやって来ると思ってた。

そんなオレの予想を軽くスッ飛ばし、
やって来たのはオレオレ詐欺。

あんなのテレビの中の話だと思ってた。
オレとリア・ディゾンくらいの関係だと思ってた。

…で、でもまー、お…落ち着け、オレ。
自慢じゃないがウチのばぁちゃんはしっかり者。

ボケ防止って事で朝から晩までNHK見てるし。
日中関係とか語らせたら3時間しゃべれるし。
我が家一番の論客家。

食も全然衰える事を知らないし。

よく、ご飯の上におはぎ乗っけて食ってる。
ま、それ見て周りの家族の食は細くなるんだけれどもね。

オレ　「あららー。ウチのばぁちゃんを騙そうとしたんかー。
　　　　でも、ウチのばぁちゃんは強敵だかんねー。」

なんつって。よゆーよゆー。


姉貴　「それが…信じちゃったみたいで…」


ぎゃーーーーっ!!


オレ　「ちょ…それ、どーしたん??」

姉貴　「もうパニックになるくらい、ばぁちゃん泣いちゃってて。」

オレ　「うんうん。」

姉貴　「向こうは必死にお金請求してきたらしくて。」

オレ　「うんうん。」

姉貴　「それで結局…」

オレ　「ど、どーしたんっ??」




姉貴　「『このバカっ! 塀の中で反省して来い!』って言ったって。」




…えっ!!



…へ…塀っ…。



あ…なんかクラっときた。


それ聞いて、オレ絶句。
多分、偽オレはもっと絶句。

偽オレはパニックのばぁちゃんを上回る勢いで号泣したらしい。
泣きじゃくりながら懇願したらしい。必死だったらしい。
：
でも…ばぁちゃんは問答無用で刑務所行きを勧告。

ビタ一文払う気無し。


姉貴　「そのまま電話切ったって。」



…でっ!!　…き…切っ…。


いたね。
こんなところにラストサムライ発見。
潔いったらありゃしない。

心からスタンディングオベーションを送りたい。

( でも何だろう、この若干の寂しさわっ!! )

偽オレも頑張ったんだけどねー、後一歩。
でもウチのばぁちゃんの牙城はなかなか突き崩せないよー。

オレ　「じゃー良かったじゃーん。」

姉貴　「それが…。
　　　　ばぁちゃん混乱してて、電話の相手がアンタだって信じてるの。」

あ…スタンディングオベーション鳴り止んだ。

ばぁちゃんの牙城…若干傾き気味。
ピサの斜塔とどっこいどっこい。

姉貴　「いくら言っても聞き入れてくれなくて…。」

こっからは実際のばぁちゃんの言葉でどうぞ。


ばぁちゃん　「18歳で長野を出るまではあんな子じゃなかったのに…。」

そ…そんな事ないんだけどなー。

ばぁちゃん　「東京に行ったとたんに…変わっちまった…。」

いやいやいやいやっ!!

ばぁちゃん　「あの子の目は…濁ってる。」

えっ!!　…め…目っ!!??　…にごっ??

ばぁちゃん　「ワシには分かる。あれは薬中毒の目だーっ!!」


わーーーーっ!!!!!!


ばぁーーーちゃーーーん!!


目の前軽くホワイトアウト。
織田裕二もサジ投げちゃうんじゃね??
っつーくらいのホワイトアウト。

ばぁちゃん大暴走。
今度帰った時に怒られそう。
いや、殴られそう。

もしくは枕元で何かの呪文唱えられそう。

みんなも気を付けてー。
意外と身の周りの人から正当に評価されてないもんだよー。

えー、私ー、温和なんぞと言ってましたがー、
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ばぁちゃん的にはチョイ悪どころか極悪だったらしいです。。。