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天田愚庵コミュの愚庵の墓を訪れる

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先日、京都嵯峨嵐山にある鹿王院に愚庵の墓を尋ねた。四条大宮から嵐電に乗って、鹿王院という駅で降りた。少し迷ったが、人に教えてもらい、広い道に出て、西に行くと、鹿王院が分かった。年の瀬も押し詰まり、観光客も殆どいない静かな参道を進むと、鹿王院の本堂があった。ここで600円の拝観料を支払い、窓口の若い女性に天田愚庵の墓の在り処を尋ねたが、知らない風。しかし、彼女が奥の女性に取り次いでくれた。奥の女性はこの寺の奥様らしく、愚庵の墓を知っており、お参りの人でないと墓所には入れない旨述べられた。そこで、事情を説明したら、この奥様に快く案内していただいた。

 墓所の入り口は柴折戸になっており、簡単な鍵が掛っていた。これを外して中に案内していただいた。墓所は大きくはなく、愚庵の墓はすぐ入り口近くにあった。この奥様の説明では、今でも縁者の方がお参りに訪れるという。そのためか、墓は綺麗であった。奥様はすぐ家の中に戻られた。一人墓所に残され、冬の風が舞う中、墓に佇んだ。

ここで愚庵の霊を弔い、墓を見るとそこに愚庵の歌が刻まれていた。非常に読みづらい彫り方なのだが、「大和」「行方しらずも」が読み取れたので、あーあの歌かと見当はついたが、出てこなかった。家で「愚庵百首」という解説本で調べると、これは愚庵の辞世の句であった。

   大和田に島もあらなくに梶緒たえ
     漂う船の行方しらずも

 大海の中に島もなく、船の梶緒も切れ、漂うばかりとなり、どこに行くかもわからないことだよ。

 今回、念願の愚庵の墓を訪れることができた。

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