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備後の歴史を歩くコミュの社寺建築 檜皮葺

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檜皮葺(ひわだぶき)

社殿の屋根材に用いる。特に神社建築では最も格式の高い素材とされているが、伊勢神宮ではあえて古式に基づいた茅葺き(かやぶき)を用いている。

檜皮とは文字通りヒノキの樹皮で、樹齢約80年以上の立木から採取される。現在、重要文化財に指定されている檜皮葺の建物は約700棟。指定以外を含めると国内で約1,650棟が存在している。檜皮の耐久年数は約50年で、国宝や重文指定建築物に優先して供給されている。近辺では岡山県備中一宮、吉備津神社の国宝本殿が来年の春完成予定で葺き替え工事中である。ヒノキの立木から最初に剥がされた皮は「荒皮」と呼ばれ、檜皮として品質が悪く収量も少ないが、一度皮を剥いで10年くらいたつと、新しい檜皮が再生され2度目の剥皮ができる。この皮を「黒皮」と呼び品質も良く収量も多い。以後8〜10年毎に採取できるが、全体量は全然足らず貴重な屋根材となっている。備後では昨年、草戸稲荷神社と福山八幡宮内の聰敏神社社殿が檜皮から残念ながら銅板葺きに葺き替えられたのは記憶に新しい。中条八幡神社、福山八幡宮、備後吉備津神社、戸手素盞鳴神社はいまだに檜皮葺であるが維持するのは至難と思う。福山八幡宮は東宮と西宮がそれぞれ25年間隔で葺き替えられていて、今年は西宮が無事に檜皮で葺き替えられた。新しく葺き替えられた檜皮屋根を是非見てもらいたい。しかし、25年後には東宮の葺き替えが待っている・・・。資金が集められやすい大社はなんとかなるだろうが、地元の氏子に頼らざるを得ない神社で檜皮を維持さすことは大変だ。中条八幡神社も次はどうなるかわからない。平成6年に発売された広島県神社誌に檜皮葺と紹介された神社が何社かあったが、全部確認したわけではないが備後では上記社殿を除いて銅板に葺き替えられていた。貴重な存在である。

写真
左:檜皮葺屋根の断面模型
中:中条八幡神社本殿
右:新しく葺き替えられた福山八幡宮西御宮本殿

コメント(3)

檜皮葺(ひわだぶき)

写真
左:国指定重文、備後一宮「吉備津神社」本殿
右:戸手、式内社「素盞鳴神社」本殿
国宝「不動院」

広島が誇る禅宗様建築です。
鐘楼のお屋根も檜皮葺。
厳島神社

綺麗な檜皮葺です。
五重塔も檜皮で葺いてある。

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