FPOEM mixi出張所コミュの【10】連句の池端　～連句･歌仙･連都々等々～

　俳句の原点ともなった連句を、インターネットという誰もがどこからでも参加できるというメリットを活かして展開していきます。

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　FPOEMコミュの皆様、こんにちは。私のmixi日記で連句、
おかげ様で満尾しましたので、こちらへアップさせて頂きます。
またじきに開始したく、是非ご参加下さいますよう
どうぞ宜しくお願い申し上げます。

自由連句18吟／「春の星」の巻　　　　　　　　　捌：空樹
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　自：'07.02.01
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　至：'07.08.14
発句　泥濘（ぬかるみ）を気にしながらも春の星　空樹
脇　　蛙（かわず）の声に返礼をする　　　　　　谷川
第三　とらばーゆ巫女から司書へ二十歳の子　　　虚空
　四　まげわっぱから覗く厚焼き　　　　　　　　空樹
　五　望月が砂丘を照らす夢を観る　　　　　　　虚空
　六　通勤途上拾う銀杏　　　　　　　　　　　　空樹
折立　はるかなる縄文の風かみのあき　　　　　　虚空
　二　どこでもドアを朝に開いて　　　　　　　　谷川
　三　海外へ高飛びをする金曜日　　　　　　　　虚空
　四　目の輪郭はバティックに似て　　　　　　　空樹
　五　棟梁が打つ墨入れの艶々と　　　　　　　　虚空
　六　禿げ頭巻く刺し子手拭　　　　　　　　　　空樹
　七　光条も凍てつく月に風もやむ　　　　　　　虚空
　八　城の塔には言い伝えあり　　　　　　　　　空樹
　九　腹すけば本が読みたし紙魚の性　　　　　　白鴉
　十　鎌倉武士の発心をして　　　　　　　　　　虚空
十一　湘南の波に花片落ちてゆく　　　　　　　　谷川
挙句　はつにじ立って清し学舎　　　　　　　　　虚空

[2] mixiユーザー 02月10日 16:04

自由連句：十八吟【　「如月」の巻　】捌：虚空
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発句　如月や血が錆びてゆく音のする　　　虚空
脇　　　新聞の告ぐ沖に流氷　　　　　　　空樹
第三　悠々とミンククジラの群れあらん　　虚空
　四　　南の国の大地の如く　　　　　　　遊羽
　五　あおあおと十六夜の影のびている　　虚空
折端　　更なる命孕まんとして　　　　　　揺揺
折立　沈丁花どんよりとして朝焼る　　　ますみ
　二　　ひとり暮らしに二つハブラシ　　　虚空
　三　携帯をバイブにしてる家の中　　　　花乃
　四　　音を立てずに廊下を歩く　　　　ますみ
　五　やわらかなクリーム乗せてソーダ水　虚空
　六　　死者の眠りに捧ぐ水鳥　　　　　　揺揺
　七　凍月の鏡の面に覗く顔　　　　　　　白鴉
　八　　タロットカード指で叩いて　　　　虚空
　九　それぞれの放課後を乗せ雲が行く　ますみ
　十　　天気予報で晴れは明日から　　　　虚空
十一　花ちゃんのお鼻くんくん花の山　　ガキコ　　
挙句　　卒業式は結婚記念日　　　　　　　花乃　　　　　　
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[3] mixiユーザー 07月28日 22:31

連句【たなばた】の巻　
　
オ　
たなばたや猫の尻尾が天をさす　　　　　虚空
　闇に地球は足跡をつけ　　　　　　　　空樹
窓辺には花盗人が潜みおり　　　　　　　虚空
　胃カメラ飲めと告げられし宵　　　　　六文錢
十六夜にメール受信を待ちわびて　　　　虚空
　サフランの蘂燃ゆるばかりに　　　　　希臘

ウ
あたらしき浴衣の張りの面映く　　　　　揺揺
　くちべにを引く鏡うつむき　　　　　　月星
長すぎる小指の爪も美しく　　　　　　　虚空
　ギターの弦の切れて舐めた血　　　　　空樹
ツンデレなキミは深夜のアニメーション　虚空
　かそけき夢を笑んで紡げば　　　　　　六文錢
竹取の翁が月に手をかざす　　　　　　　虚空
　城の石垣朝顔の青　　　　　　　　　　空樹
あなまどい大胆不敵に横たわり　　　　　虚空
　闇の向こうの音のない音　　　　　　　月星
静岩にその約束と花ひらく　　　　　　　鳶嶋
　春夕にただ君を待ちつつ　　　　　　　揺揺

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