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FPOEM mixi出張所コミュの【05】詩の展覧会 〜詩の投稿室・ぜひ感想もね!〜

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 詩作品のための投稿室です。感想などのコメントを是非お願いします。 批評のための会議室ではないので、感想などのコメント以外はご遠慮下さい。

コメント(18)

オルゴール /覧人

寂しさが日常になったある日
ふと見上げた空に
君の影を感じて

どこにいても空は空で 
変わらぬように
誰にも刻は同じに流れて

オルゴールの魔術か
刻と曲は廻り繰り返すのか
何もかもかわってしまった今に

突然開いたオルゴール
稚拙な曲そのままに
あの頃と変わらぬままに

静かに流れるオルゴール
結末の見えているオルゴール

それでもなお抗えないのは
その魔力の為せるものなのか

オルゴールはただ静かに
同じ表情で廻っている
「手紙」

久しぶりにあなたに
手紙を書いみる

ありきたりの言葉で
半分は挨拶言葉

その中にあなたへの
親愛を

遠く離れていても
長い時が流れていても
心はいつでもそばにいる

そんな心は
ありきたりに散らした言葉の中に



ツキホシ
     詩が疼く
              2008.10.24
              上原 輝男
 
こうして綴られた内在律が求めている
ぼくが傷口であり切っ先である
詩よ志よ鋭く疼くがいい
くちびるを噛むがいい
 
喉を灼く錆の味わいに
なめらかな声ならば血も
熱を秘めた舌触りに
嘘は交じっているとしても
 
そうだ鏡あわせの宴の席で
ぼくが詠えば歌きみが踊れ踊れ
きみは和すほどの舞ぼくはしびれ乱れ
嗚呼この共鳴する共振する骨肉の震えで
 
象られ彩られた音たましいは
   匂う勾玉かおり揺れるは
   
     季節の使徒
             2008.11.05
             上原 輝男
 
ささやきに自信を取り戻せよ
かがやいた声のふるえ 歌えよ
何者も触れえもせず さえずれば さえずれ
さんざめく季節の使徒なにかしら細波がさえぎられ
  
くさびのように詩は刻まれる
朽ち錆びた希望の果て熟れ落ちながら
金色の言の葉が 千々に散りながら
くちびるに葉擦れの音が生まれる
 
聴こえるのは風ばかり
暮れなずむ街外れ 句の木霊
ゆれるのは切々と血涙の脈々と鼓動ばかり
綺羅綺羅と匂う夜の狭間
 
月明かり季節の使徒を宵闇が
    象る影の孤悲よ残り香
 
     星の林に月の舟
              2008.11.27
              上原 輝男
 
うかべれば涙てのひら
息つけば白く真白く夜に解け
歌うなら詩は何故かしら
砕け散る流星の傷痕も燃え尽きて盃に酒
 
かなしみを噛みしめている
胸も裂け音もなく暗闇は更け
夢はまた夢さびしさをなお深めている
慟哭の鼓動よ月に声を聴け声こそ灼けて独りただ鳴け
 
くちびるを舐めれば鉄の味しきり
     冬よ骨身を
       軋ませて反れ
 
朽ち果てた影の記憶を眼は契り
     血も父祖の水脈
       うぶすなに枯れ
     弑  逆
                    2010.12.22
                    上原 輝男
 
弑いられた言の葉があり
強いられた君が代があり
さだめとはいえ国衰え神さびる
民草の草臥れ果てて神ながら去る
 
ああ僕たちは知っている 疫病のように
廃れていく姿の美しさ潔さ
清々しいまでの戦きよ また戦慄きの痛ましさ
驚きは親殺し子も殺める鬼その刃こそ鬼
 
まるで鬼この世の中に君こそは命を受けて
修羅でいい阿修羅と生きよ 煉獄の この生き地獄を
胸を裂き歌に咲け雪 言祝ぎの涙あめゆき声あげて
避けられない世代の嗚咽に世界の叫び時代の酒を
 
君が代は僕が見守る決めたんだ軋みを聴けば御霊もろとも
破調とも破格ともいえ荒御霊 和気御魂 波長 幸御霊とも 
 
 
 
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定型象形押韻とダダイズム:ゴチツクロオマンとマチネポエティク
【Minority Baroque】 http://homepage3.nifty.com/teruo_u/
 
     紫煙霧雨
                    2012.06.15
                    上原 輝男

つめたさに顔を伏せれば
足元の闇見つめれば
ためいきが落ちていくよ
果てのない覚醒夢中また幾夜
 
嗚呼ただ雲は流れ流れて
まだ黎明は遠く遠くに
嗚呼せつなさは侵されていく陸の国
涙乾いて朽ち尽くす喉まで傷め痛められて
 
くちびる濡らす霧雨を
むさぼるように灯すなら紫煙の行方
魂と命の因果まるで交流電燈を
明滅させて蝕まれ詩は歌は句は遙か彼方へ

鳴きながら血を吐くという時鳥どうか一声われも一首の
歌となり霊消えるとも名も失せて忘却の海あれは化野

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定型象形押韻とダダイズム:ゴチツクロオマンとマチネポエティク
【Minority Baroque】 http://homepage3.nifty.com/teruo_u/

 
     定型の磔刑
                    2013.02.02
                    上原 輝男

生まれては消えていく声
うたかたの美しさ越え
泡沫に詩はほとばしり
現身が詠うしたたり
 
ただのdadaわれこそはdada
いましめは定型の磔刑
縛られたままの緊張この象形
意味などは不意に無意味だ
 
ふぉるまりすとの悲しみは
逃れられない韻律の
すてっぷを踏む跳躍の今際の際に言の葉は
時は満ち輪舞も終わり音もなく落ちる沈黙この月の園

血は飢えているのだろうか歌えども影にも涙するのだけれど
嗚呼これを定刑詩派と名乗るなら乱れた罪は許せないけど

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定型象形押韻とダダイズム:ゴチツクロオマンとマチネポエティク
【Minority Baroque】 http://homepage3.nifty.com/teruo_u/

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