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STICK & RUDDER 倶楽部コミュのFUEL PUMPの使い方?

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八尾空港手前に不時着したセスナ206の事故調査の結果が発表されました。原因は”FuelPumpをONにした為に燃料過多でENGが止まった。”との事です。
セスナ206はコンチネンタルのENGでライカミングとは大分違う様です。またセスナからも”離着陸時FuelPumpを使用しない様に。”とレターが出ていた様です。
ライカミングでは燃料過多になる事は無いのでしょうか?
オーナーズマニュアルには離着陸時、エクストラ、デカスロンはON。ピッツではOFF。サンライズではピッツでもONとしています。
整備資格の有るPropさんの考えはいかがですか?。

コメント(3)

写真1: Lycoming TIO-540-AE2Aの左上側。
写真2: 同じくTIO-540-AE2Aの右下側。


Uedaさん
空港近くの道路に墜落した事故でしたね。乗っていた二人の方は奇跡的に怪我で済んだと記憶していますが、今頃は元気に飛んでいらっしゃるのでしょうか。

Lycoming Engineで離着陸時にBoost Pumpを使うかということですが、答えを言ってしまうと、私は使わないことの方がほとんどです。理由の一つは、いくつかの飛行機でChecklistに使用を書かれておらず、実際に使わなくても十分に出力が期待できるため。もう一つは、Uedaさんがおっしゃるように、FCU (Fuel Control Unit)が不調になると、Boost Pumpによる圧力でMixtureが異常に濃い状態になるためです。

事実、整備場にいたとき、年に数回はこの症状のLycoming Engineに出会ったものでした。Boost PumpをONにすることで燃料の圧力低下は防げることは確かですが、どちらが望ましいのかは私にもよく判りません。言えることは、ONなら安心という訳でもないのですね。
写真: Continental TSIO-520 改造型


>またセスナからも”離着陸時FuelPumpを使用しない様に。”とレターが出ていた様です。
Lycoming Engineに装備のRSAと、Continental EngineのTCMではFuel Metering Systemに違いがあって、始動方法も緊急時の手順も異なります。RSAではFCU内部にCarburetor同様にVenturi Tubeを使い、通る空気の圧力差で流入空気を計り必要とする燃料を判断しています。対してTCMでは、Engine回転数とThrottle Valveの開きで必要とする燃料を計っています。どちらも運転中は順調なAir Fuel Mixtureが得られることは確かですが、始動時は流入空気も回転数も制限があり、始動手順が異なることはなるほどと思います。

では緊急時はどうなのでしょう。ほとんどのLycoming EngineではMixtureをRICH、Boost PumpをONと指定し、Continental EngineではMixtureはRICHでもBoost PumpはOFFとしていると思います。これだけを見ると、その事故の原因も「Boost Pump ONが原因だ」となってしまいますが、本当はどうなのでしょうね。

私は、Engineが欲しているのが空気なのか燃料なのか、原因は何なのかを知ることが必要ではと思います。例えば、Lycoming Engineで突然出力が落ちた、でも真夏の標高8,000ftの空港でFULL RICHでは問題ありますし、同様にContinental EngineでFuel Flowが0なのにBoost PumpをOFFにしても何の解決にもなりません。

完全な状態での効果的な運行を考えれば、Checklistの手順はほぼ有効ですが、完全でもないように感じてしまいます。
私はピッツの時もエクストラになってからも、
BoostはONで離着陸しています。

離陸に際してはPUMPをONにしてエンジンを全開で離陸滑走を始めた場合、
燃料が過剰供給されるのであれば、滑走開始の初期に変調に気づきます。
離陸中止は問題ないでしょう。

PUMP-OFFで翼内タンクだと離陸時のピッチ変化で燃料供給が不安定になり
エンジンが息をつくことがあります。
(もちろん二重に守るべきものを破っている危険な行為です)
ローテーションのタイミングでエンジンに変調をきたすのは避けたいと
考えると、PUMPはONで離陸する方がいいのかなと思います。

着陸時はちょっと状況が違います。
何も考えずにアイドルパワー、フルリッチ、PUMP-ONとすると
燃料の過剰供給になる可能性は否めません。
まさに、Propさんが書いたように考えないといけないケースです。
ダウンウインドなどで充分に余裕があるときにPUMPをONにして
エンジンの様子を見て考えるのが良いのかもしれません。

実は私も着陸時にPUMPONにするのに躊躇したりします。
冬場はいいんですけどね・・・

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