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微生物コミュの微生物ニュース

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とりあえず、yahooニュースから

胃かいようの原因とされるヘリコバクター・ピロリ菌の感染力が強いのは、宿主であるヒトの血液型に合わせて胃に結合するたんぱく質の型を調整する能力を持っているためであることを、スウェーデン、日本などの国際研究チームが突き止め、23日付の米科学誌「サイエンス」に発表した。世界の全人口の半数以上が感染しているというピロリ菌の感染力のメカニズムが明らかになったのは初めてで、治療薬の開発につながると期待されている。

すげ。

コメント(25)

ニキビ菌のゲノム解読=新治療法開発に期待−独大学

 人間の皮膚に常に存在し、にきびの原因となる細菌「プロピオニバクテリウム・アクネス」の全遺伝情報(ゲノム)を独ゲッティンゲン大学などの研究チームが解読し、30日付の米科学誌サイエンスに発表した。この細菌はにきびのほか、コレステロール胆石や心内膜炎などの疾患に関与しており、解読成果は新しい治療法の開発に役立つと期待される。 (時事通信)
マツタケの香りに対して「味シメジ」とおいしさが称賛されるホンシメジの大量生産に宝ホールディングスの事業子会社、タカラバイオ(大津市)が成功した。バイオ技術を活用して秋の味覚の年中食卓に届けることができる。三重県楠町に年間100トンを生産できる初の直営工場を10億円を投じて建設し、今秋にも生産を本格化する。初年度の売り上げ目標は10億円を目指している。
http://www.wired.com/news/mediaplayer/0,2108,64751-mplay=choose,00.html

微生物といっても、一番ちっさいやつ。
ウイルスの話題。T4ファージ。
T4ファージが細菌細胞にDNAを打ち込む動画です。SFデス。
この短い動画の中には、ものすごい研究者の努力の歴史が詰まっているのです。分子生物学、結晶工学、構造生物学、などなど。
万博にバイオトイレ 汚水を無臭透明に

 【愛知県】トイレ汚水を微生物の作用で無臭の透明水に変える「バイオトイレ」が、来年三月開催の愛・地球博(愛知万博)会場にお目見えする。バイオ技術研究に注力するトヨタ自動車グループのトヨタ車体が開発した。万博期間中の半年間、約一千トンの節水が期待できるという。
 
 水洗トイレから流された大便や小便が混じった汚水を大型のタンクにため、微生物を大量増殖させた処理槽で有機物を分解し、においの元となる窒素などを除去。この後、ろ過膜で大腸菌や不純物を取り除き、最後にオゾンガスで殺菌、脱色する仕組み。約二日間で汚水を浄化し、トイレの流し水として再利用する。
浄化した汚水は塩分が残るためややしょっぱいが、衛生度はほぼ飲料水としても耐えうるレベルに達しているという。

 会場に設置する微生物処理槽は容量が約七トンで、便器の数は計八つ。無償提供で、会場西ゲートに近い身障者用駐車場に置く。

 トヨタ車体は四年前から新規事業の一環としてバイオトイレ開発に着手。自社工場などに実証トイレを設置、社員が実際に使うことで実用化への問題点を洗い出した。
においの発生をどう抑えるかで苦心したといい、「ある物質を処理槽に入れることで、微生物を常時活発な状態にして」(鈴木功バイオ・アグリ開発室バイオ開発グループリーダー)解決した。

 同社はバイオトイレを来年度中にも「ルプレ」の商品名で工場や学校、公園向けなどに発売したい考えだ。
レジオネラ菌のゲノム解読=予防・治療法開発に期待−米コロンビア大

 浴場施設や古い空調設備の建物などで世界的に集団感染が発生し、高熱と肺炎症状で多数の死者が出ているレジオネラ菌の全遺伝情報(ゲノム)を米コロンビア大などの研究チームが解読し、24日付の米科学誌サイエンスに発表した。塩素などによる殺菌処理への抵抗力が強い理由を解明し、効果的な感染予防法や治療法を開発する手掛かりになると期待される。 
(時事通信) - 9月24日6時1分更新

だからどうした?
といわれても困りますが・・・
最古の光合成、34億年前の岩石に痕跡…南ア

南アフリカ共和国の約34億年前の岩石から、微生物が光合成していた可能性を示す痕跡を、米スタンフォード大の研究チームが発見した。

 最古の生命の痕跡は38億?35億年前にまでさかのぼるが、光合成の始まりはこれまで30億年前以降とされ、今後、議論を呼びそうだ。30日付の英科学誌ネイチャーに発表された。

 研究チームは、南アの岩石に生命活動によって生じたと見られる炭素が集まった部分を発見。詳しく調べたところ、直径1マイクロ・メートル(マイクロは100万分の1)ほどの繊維状になった微生物のような構造を見つけ出した。

 この地層には、周期的に波に洗われた特徴が認められたことなどから、当時の環境は光が届く浅海だったと推定した。ただし、「このような特徴の地層は深海でも作られる場合がある」として、光合成の可能性を疑問視する声もある。
(読売新聞) - 9月30日13時59分更新

これはすごい!!!!
生命進化、化学進化の歴史に今後大きな修正が加えられるかもしれません!!!
誰か、このnatureの記事を読んで要約書いてください。


 
温暖化問題の救世主となるか? ケイソウのゲノム解読

 海洋性のごく小さな藻の一種、ケイソウ(珪藻)が、科学者たちの温室効果ガスへの取り組みに、大きな影響を与えるかもしれない。

この植物プランクトンは、1年間に海中で生み出される有機体炭素500億トンのうち40%を生成しており、そのプロセスにおいて大量の二酸化炭素を取り込んで酸素を排出している。地球上のケイソウをすべて合わせれば、世界の全熱帯雨林に匹敵するだけの光合成を行なっている。

ワシントン大学のアームブラスト準教授を中心とするチームは『 http://www.sciencemag.org/ サイエンス』誌の10月1日号に、ケイソウのゲノム地図の概略を示す論文を発表した。

 ケイソウのゲノムを解読する今回のプロジェクトには、アームブラスト準教授のほかに44人の科学者が参加した。研究チームのメンバーたちを驚かせたのは、ケイソウがヒトと同じ窒素代謝メカニズムを持っていることだった。アンモニアなど有害な窒素化合物の毒性を弱める代謝系「尿素回路」を有しているのだ。このような小さな生物が尿素回路を備えていることを、専門家はこれまでまったく想像していなかった。アームブラスト準教授は、この発見をきっかけに新しい研究が次々に現われるはずだと予想している。

 Yahooニュースより。
珪藻ゲノムが解読されました。遺伝子数は約15000だそうです。上にも書いてあるとおり、尿素回路(オルニチン回路?)を有するそうです。
パンの切れ端から水素生成…サッポロなどが技術を確立

 サッポロビールと島津製作所、広島大学は、製パン工場から出るパンの切れ端などの食品廃棄物から水素を生成する技術を世界で初めて確立した。燃料電池のエネルギー源などへの利用が期待されるという。
食品廃棄物を分解処理する際に、水素を生成する微生物群を使う。分解で発生したメタンガスを改質器で水素に変換する従来型の生成方式より効率が良く、硫黄分を含まない水素を生成できるとしている。将来は、木材の切れ端などの農林廃棄物にも応用できる可能性があるという。
サッポロビールなどは、独立行政法人農業生物資源研究所の委託を受け、1999年から共同研究を開始。サッポロビールが発酵技術、島津製作所は設備、広島大学が微生物の研究を主に担当した。

写真は、Clostridium difficile
写真中の細菌が水素生成細菌かどうかわかりませんが、多くの水素生成能を持つクロスリジウム属の細菌が見つかってます。その他にもこの嫌気性菌は、ボツリヌス毒をつくり出すことや、破傷風の原因菌であること、セルロースの分解を担う強いセルラーゼ活性を持つ菌株が存在することなどで有名です。
スギヒラタケに毒性、静岡大教授らがマウス実験で確認

 静岡大の河岸洋和教授(天然物化学)らのグループが、食べると急性脳症を引き起こす疑いのあるキノコ「スギヒラタケ」に毒性があることを、マウスを使った実験で突き止めた。29日に開かれる厚生労働省の「急性脳症の多発事例研究班」の第1回会合で報告する。

グループは、今年、急性脳症の発症が相次いだ甲信越地方から約30キロのスギヒラタケを入手。エキスを抽出し、水に溶かしたり熱を加えたりして、通常、人が摂取する際の10倍近い量を与えたところ、ほとんどのマウスが死ぬなどした。急性脳症との因果関係は不明確で、原因物質の特定もできていない。

 河岸教授は「これが研究のスタート。前提は腎臓の悪い人だが、健康なマウスでも多量に与えれば死ぬことがわかった。原因物質の特定には1年程度かかるだろう」と話している。
(読売新聞)

毒性物質が特定されるのが待たれます。どんな物質なのでしょうか。脳症を引き起こす物質。早く結果を知りたいですね。
マツタケのゲノム配列解明=数年内に人工栽培実現へ−タカラバイオ
 遺伝子研究などに取り組むタカラバイオは13日、マツタケのゲノム配列の解読に世界で初めて成功したと発表した。マツタケはこれまで菌糸を培養することができても、キノコの状態に生育させることが困難だった。しかし、成長のカギを握る遺伝子が特定できれば、今後人工栽培が可能になる。同社は「数年以内には実現にこぎつけたい」としている。(時事通信)



別にゲノムがわかっても、人工栽培には直で結びつかないと思うけどな。しかし、日本のオリジナルな研究でおもろいと思います。

今までも、松茸人工栽培のニュースってありませんでしたっけ?気のせいか。
なんか、松の木に菌糸塊を植え付けて、雷を模した放電を加えると子実体が育つとかってニュースを見た気がします。
共生制御のタンパク質特定 植物と土壌菌、育成応用も

 植物と根にくっつく土壌中の細菌との共生を制御しているタンパク質を、林誠大阪大助手(植物分子遺伝学)らが突き止め、英科学誌ネイチャー(電子版)に23日、発表した。
 陸上植物の多くは、土から養分を取り入れるのに細菌が関与しており、共生を利用し、低肥料で育つ植物の育成などにつながるという。
 菌根菌や根粒菌などの土壌中の細菌は、植物の根に菌糸を張るなどして植物から糖分などを摂取。一方で土壌中のリン酸などの養分を植物に供給し、植物と共生関係がある。
 林助手らは、成長が悪いマメ科植物を正常なものと比べ、2つの遺伝子に変異があるのを見つけた。遺伝子変異がある植物をつくると、細菌と共生できなくなった。これらの遺伝子が作るタンパク質は、プラスチドという細胞内の器官に集まることが判明した。

※はい、おもろいです。
 どんなタンパクだたんでしょうか。詳しい方解説お願いします。
海洋微生物2万種 データベース化 長崎大院教授ら

医薬品、化粧品…開発に応用
 長崎大大学院の渡辺正己教授(放射線生物学)らの研究グループが、長崎県近海の海洋微生物を収集してデータベース化する「海洋微生物ライブラリー」の構築を進めている。海洋微生物の基本情報を蓄積した上で、有用な微生物やその遺伝子について特許を取得。医薬品や機能性食品、化粧品などの開発に生かす考えだ。
 研究は平成八年にスタートした。長崎県近海の泥や海水、魚から微生物を採取。現在までに約二万種を保存し、採取場所や形状、色、性質などを登録した。データベースは企業や研究者などの求めに応じて随時公開。将来はネット上で一般公開したいという。
 新しい微生物の発見も相次いでいる。研究グループのメンバーである大阪府立大の児玉靖司教授らは、メラニン生成を抑制する微生物を発見。化粧品会社と共同研究を進め、美白化粧品の製品化に向け最終段階に入った。ほかにも、抗エイズウイルス(HIV)薬や抗がん剤などの研究開発が行われている。渡辺教授は「海洋生物資源は一部しか利用されておらず、未知の可能性を持っている。新しい産業を生み出していきたい」と話している。

※二万コロニーをストックしているようですが、この中からどんだけの新規化合物、遺伝子が出てくるのでしょうか。というか、どんだけ出ると目標達成なのでしょうか。二万といっても、培養条件をいろいろ変えて試さないと、偏りが多くてデータベースとして使えないかもしれないですね。その辺興味あります。
すげえ!

海底1万メートルは原始的微生物の天国、13種を発見

 世界で最も深い1万メートル以上の海底から、新種の微生物を13種も採取することに、日本の海洋研究開発機構など日英共同チームが成功した。

 海洋に広く生息する近縁の微生物とは、8億―10億年前に枝分かれして、独自の進化を遂げたとみられる。研究者らは「海の最深部は、極限の環境に適応した微生物の天国だ」と驚嘆、4日付の米科学誌サイエンスに発表する。

 13種はいずれも「有孔虫」という単細胞生物の仲間。同機構の無人探査機「かいこう」が2002年10月、太平洋のマリアナ海溝南部で、深さ1万896メートルの海底から採取した泥に含まれていた。

 有孔虫は、世界の海洋に広く生息し、特に5000メートルを超す深海底では生物全体の半分以上を占める。その多くが硬い殻をもつが、今回の新種のうち11種は、殻が有機質で軟らかいのが特徴。細菌を共生させるための特殊な器官が体内に見られた。同機構の北里洋プログラムディレクターは「共生する細菌が栄養となる有機物を合成しており、極限環境に適応している。外敵が住めない環境なので、硬い殻は不要なのだろう」とみている。


※ サイエンスだそうです。すごいですね。数年前に、かいこうだか、しんかいだかの探査船が流されて行方不明になって、大変そうでしたが、苦労が報われたようですね。今後の共生菌の研究の進展が楽しみです。
すっごい久々の更新で、しかもちょっと古いnewsで恐縮です。

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「麹菌ゲノム」


 日本酒やみそ、しょうゆなどの醸造に利用されるカビの一種「こうじ菌」のゲノム(全遺伝情報)を、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)や製品評価技術基盤機構(東京)などの研究チームが解読した。ゲノムは約3800万塩基対から成り、遺伝子の数も約1万2000と微生物の中で最大級という。22日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
 こうじ菌が分泌する酵素はでんぷんを糖に分解したり、タンパク質を分解してアミノ酸を作ったりする働きを持ち、この特性を利用して日本酒やみそなどの醸造に使われる。
 同研究所生物機能工学研究部門の町田雅之グループ長は「この成果を基に、みそやしょうゆを発酵させる際に発酵効率を上げたり、味や香りを良くしたりする研究が進むだろう」と話している。
 研究チームは、こうじ菌のゲノムを短く断片化した上で、各断片の塩基配列を決定し、それをつなぎ合わせて全体の塩基配列を解読した。
(共同通信) - 12月22日7時25分更新

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まだやってなかったのが意外でした。
乳酸菌ゲノムはヨーロッパに先越されてましたが、麹は日本が一番でよかったですね。日本にとって縁の深い菌ですし、知財のこともあるだろうし利用価値の高いゲノムは独占したいでしょう。どんだけ価値があるかはわかりませんが。

しかし、

””町田雅之グループ長は「この成果を基に、みそやしょうゆを発酵させる際に発酵効率を上げたり、味や香りを良くしたりする研究が進むだろう」と話している””

というのはいかにもこじつけぽいと思います。これまでも数百年間に渡って日本の職人達は香味の研究をゲノム情報なしでやってきているのでゲノムが解読されたからと言っていきなり研究が進展するとも思えません。組換え麹を醗酵に使えるわけではないですし。醗酵効率を上げるのにゲノムの情報もいらんでしょう。酵素力価の強い菌のスクリーニングやってた方が早い。
細菌に巨大な口 高速でダイオキシン分解

 表面に巨大な口がある細菌を見つけ、その遺伝子をダイオキシンを分解する能力がある別の細菌に導入、ダイオキシンの取り込み口をつくることに村田幸作京都大教授(微生物学)らが成功、米科学誌ネイチャー・バイオテクノロジー(電子版)に16日発表した。
 従来より短時間でダイオキシンを分解できる「スーパー細菌」だとしており、環境中のダイオキシン処理に役立つのではないかという。
 村田教授は、京都市の水田で採った細菌が巨大な口を持ち、物質を丸のみすることを見つけた。スフィンゴモナス属の細菌の一種で、体長約1マイクロメートル(1000分の1ミリ)、口の大きさは約0.1マイクロメートル。普通の細菌は酵素を細胞外に出して物質を分解するが、この細菌は丸のみした物質を細胞内で分解していた。


著者抄録 → http://www.nature.com/nbt/journal/vaop/ncurrent/abs/nbt1181.html


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 しょっちゅう発表される「微生物浄化」関連技術の「小さな進歩」の中では
久々に「大きな進歩」の発表だと思います。

 ダイオキシン分解への応用以前に、この「巨大な口」を持ったSphingomonas sp. A1自体の機能に興味あります。


で、ちょっと調べたら



アルギン酸ポリマー

細胞表面の窪み(口に相当)

ペリプラズム---AlgQ1 and AlgQ2(アルギン酸結合蛋白)

内膜---ABCトランスポーター

細胞内---分解




という感じでアルギン酸のポリマーを取り込み分解するようです。
AlgQ2は結晶構造もわかっているみたい。

で、今回の研究ではこのA1株のどの遺伝子をRW1株に組み込んだのかは不明(論文が読めない・・)。
ABCトランスポーターとAlgQ2、AlgQ1を発現させると勝手に窪みができるのか?
それとも窪み形成の遺伝子が別にあるのか?
わかりません。

※私の理解で間違っているところがあったらご指摘ください。お願い致します。
 

しかしこのA1株面白いですね。
「口」の祖先型みたいで。


んで、いろんな微生物浄化関連の技術がちょくちょく発表されますが、
肝心の「ニーズ」はどこにあるのでしょうか・・・・。
結局日本の土壌では組換え微生物は使用できないので・・・。
土運び出して燃やすとか、バイオスティミュレーションが実際に応用されている土壌浄化技術でしょうか。
他にあるのかな。よくわかりません。

「未知生命現象の解明」というテーマでは面白いと思いますが
「応用可能な技術」としてのこの分野(微生物による環境浄化)の進歩はこの数十年でどの程度のものか。

謎謎謎。
麹菌ゲノム解読は、本当に「ようやく」でしたねえ……。
麹菌の最大の売り「人間が数百年食いつづけている菌」ってところが
利用できると思います。

たとえば、遺伝子組み換え系でも比較的「人に無害」なものが
つくれるかも。食品に使うのは難しいかもしれませんが。

ネイチャーの論文だと、水虫菌と比べてどうこう違う、ってのが
ひたすらいわれてました。
……水虫菌とて指に住みたくて住んでる訳でも無かろうに。
アカデミックなニュースの中失礼します、
東京農大で部外者向けのカレッジ講座なるものがあるようですよ。
食物としての微生物に関心がある方には興味深いと思われます。

「発酵の快楽」や「味噌醤油・発酵醸造食品・甘酒を造ってみよう」など微生物の所行にカイラクと名付けるそのセンスにメロメロです(主観でスミマセン)

http://www.nodai.ac.jp/outline/extension/p2.html
<科学技術振興機構>ネットで日本発の論文閲覧可能に

 科学技術振興機構(JST、沖村憲樹理事長)は27日、明治以来の日本発の論文をインターネットで検索・閲覧できる電子図書館サービス「ジャーナルアーカイブ」(http://www.journalarchive.jst.go.jp)を始めた。湯川秀樹や朝永振一郎のノーベル物理学賞受賞対象論文など約3万本の論文が含まれており、当面は無料で公開する。
 国内には2000以上の学術雑誌があるが、今回は古い論文を重点的に集めた。最古は「東京化学会誌」創刊号=1880(明治13)年。医学、物理学、農学、生物、工学など74雑誌が公開対象で、準備が整った52雑誌分をまず公開した。
 ほとんどが英語の論文だが、粘菌に関する南方熊楠の論文など日本語もある。著者名やキーワードを入力して検索すると、該当する論文のリストが表示され、画像として閲覧、保存できる。
 雑誌の選定を担当した日本学術会議の黒川清会長は「先人の仕事を知れば、科学は文化であり、守るべき財産であることが分かる。研究者にかかわらず、若い人たちに科学に興味を持ってもらいたい」と話す。【元村有希子】

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 近年JSTが進めていた文献の電子化作業の一環でしょうか。
 当面は無料で公開ということですので、イジってみましょう。
 
 現在JST提供の文献データ-ベースとしてJOISというものがありますが、
 これもアップグレードされたJ-DREAMというサービスに変更されます。


 今http://www.journalarchivejst.go.jpで 
 「kumagusu」で検索してみたら
 1908年!の植物学雑誌の南方熊楠の文献がヒットしました。
 しかもPDFで全文コピーもできちゃうんですね。

 すごいと思います。

 
 皆様も是非イジってみてください。
本日はどういうわけか微生物に関する話題が豊作でした


【微生物ニュース その1】


世界の研究者探したオス発見=カイミジンコ「メスだけ」覆す−琵琶湖博物館など

 メスだけで2億年間生息してきたと考えられてきた微小生物カイミジンコのオスを鹿児島県の屋久島で発見したと、滋賀県立琵琶湖博物館などの研究グループが13日、発表した。メスからメスが生まれる無性生殖生物は理論上、長期間生存できないとして、世界の生物研究者が100年以上探してきたが見つからず、生物界の謎とされてきた。
 この成果は学術雑誌「英国学士院紀要」電子ジャーナル版に掲載された。 

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ほーー。


へーーーーーー。




【微生物ニュース その2】

自然界最強の接着剤あった 細菌で、市販品の倍以上

 【ワシントン13日共同】水道管の内側など水が多い場所にくっついて生息する細菌の一種が、市販の「強力」接着剤の2倍以上の接着力を発揮できることを、米インディアナ大などのチームが13日までに実験で確かめた。自然界最強の記録だという。
 水に強く、人体への毒性も確認されていないため、接着成分だけを大量生産できれば、外科手術などの用途に理想的。しかし「機械にくっつかせず製造できるかどうかが問題になりそうだ」という。
 「カウロバクター・クレセンタス」という細菌で、尾のように伸びた付着器官の先端を使い、水道管内部や川の中の岩など、水が豊富な場所の平面にくっつく。器官先端にある糖の分子に秘密がありそうだが、接着の仕組みは完全には解明されていない。


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PNASです。


マニュピレータで、ガラスからひっぺがす試験を重ねた結果、

he scientists found they had to apply a force of 0.11 to 2.26 micronewtons per cell before the bacterium detached.

だそうです。
0.11μN〜2.26μN/細胞って随分開きがありますね。

生育条件などによって変わるのか。まあ、実測が難しいということでしょう。

今後変異株の作成によって、解析しやすい接着分子が大量生産されるようになったら
楽しみですね。
人体に無害な分子なようなので、外科手術用の接着剤などへの応用も期待されるとか。



んで、付着器官の紐の先っぽの接着分子が強力なのはわかりましたが、
その紐自体って強いのかな。
この強度が凄かったら細い繊維に応用できたりできなかったり?
ご無沙汰
http://www.sciencemag.jp/highlights/20061013.html
からの引用

2006年 10月 13日(金)
今のところ最小のゲノム

Tiniest Genomes Yet

ゲノムが非常に小さくシンプルであるために、アイデンティティの危機に瀕しているバクテリアがあるという。日本およびスペインの研究チームはそれぞれ、他の生物中に生息している「共生」バクテリアのゲノム塩基配列を解明した。一方のバクテリアは生物としての地位を失い、宿主細胞の一部になりつつあるようだ。また、もう一方のバクテリアは、絶滅へ向かっているようである。
中鉢淳らによると、樹液を吸って生きている昆虫中に共生するCarsonella ruddiiのゲノムは長さわずか160キロベースである。これまで、最小のゲノムサイズは約400キロベースといわれてきた。Carsonellaゲノムには多数の重複した遺伝子や小さな「ジャンク」DNAなどが含まれるものの、生命に不可欠と思われる遺伝子が数多く欠損している。今回の発見から、Carsonellaは昆虫細胞内の細胞小器官へと進化しつつあり、欠損している遺伝子の機能を宿主が肩代わりしている可能性が示唆された。一方、Vicente Perez-Brocalらによると、Buchnera aphidicolaのゲノムはCarsonellaゲノムより長く、約420キロベースになる。他のバクテリアと同様、B. aphidicolaもある種のアリマキに寄生している。共生する他種と比べて、B. aphidicolaは友好的な共生動物のように宿主の生存に貢献できるような重要な機能の多くを失ってしまった。他の共生生物がこれらの失われた機能を引き継いでいるようだ。著者らは、B. aphidicolaが絶滅への道を辿っていると推測している。
関連するPerspectiveでは、これら2件の研究について考察している。



"The 160-Kilobase Genome of the Bacterial Endosymbiont Carsonella,"



by A. Nakabachi at RIKEN in Saitama, Japan; A. Nakabachi, H.E. Dunbar, and N.A. Moran at University of Arizona in Tucson, AZ; A. Yamashita and H. Toh at Kitasato University in Kanagawa, Japan; H. Toh at Kitasato Institute in Tokyo, Japan; H. Ishikawa at University of the Air in Chiba, Japan; M. Hattori at University of Tokyo in Tokyo, Japan.
"A Small Microbial Genome: The End of a Long Symbiotic Relationship?," by V. Perez-Brocal, R. Gil, S. Ramos, A. Lamelas, J.M. Michelena, F.J. Silva, A. Moya and A. Latorre at Universitat de Valencia in Valencia, Spain; M. Postigo at Centro de Astrobiologia (CSIC-INTA) in Madrid, Spain.



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Scienceです。
おめでとうございます。びっくりしました。

まさに共生細菌が細胞内小器官へと移行している段階なんでしょうか。具体的には宿主に対してどんな役割を果たしているんでしょうか。
面白かったです。

手造りビール師
醗酵食文化研究家
気施気の坊主・美味しい醸造家 萬乃釀
トリコモナス原虫のゲノム解読=性感染症抑制に期待−国際チーム

1月12日6時3分配信 時事通信

 性感染症のトリコモナス膣炎(ちつえん)などの原因となるトリコモナス原虫の全遺伝情報(ゲノム)の概要を米ゲノム研究所を中心とする国際研究チームが解読し、12日付の米科学誌サイエンスに発表した。分析成果は新たな治療法や薬の開発に役立つと期待される。 

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今回は菌類ではなく、
ちっちゃい原虫のゲノム解読のニュースです。


トリコモナス原虫とはこんな生物
http://www5a.biglobe.ne.jp/~hhhp/tricho-candida/trichomonas.htm


ちなみに「原虫」の語句は以下参照。
「原虫(げんちゅう)とは真核単細胞の微生物であって動物的なものを指す語。もともと原生動物と同義であったが、現在では寄生性で特に病原性のあるものについて言うことが多い。これは寄生虫学において単細胞の寄生虫を原虫と区分していることによる。」


http://www.sciencemag.org/cgi/content/short/315/5809/207

要約によると、ゲノム中の広い領域にわたり反復配列やトランスポータブルな部位が見られるそうで、これはバクテリアからの遺伝子の水平伝達や特定遺伝子の重複などのイベントが起こり、泌尿器環境での生育の適応するためのゲノム再編成が最近起こったことを示しているのでは、ということです。

あとは、
今回のゲノム解読がハイドロゲノソームの起源がミトコンドリアと同一であるという仮説をサポートする材料を提供したということについて、要約の最後に触れられていますが、詳細不明。
「微生物1万種ゲノム計画」、深センでスタート
http://crds.jst.go.jp/watcher/data/719-005.html
中国: 科学時報 [中国語]
Science Net
2009年 8月 2日

 2009年8月2日付けでアップされた「サイエンス・ネット」の記載では、ポイントとして以下のようなことが記されています。

 8月1日、深セン華大遺伝子研究院(セン:つちへんに「川」)及び中国微生物分野におけるトップレベルの研究機関、大学及び企業との連携で企画された「微生物1万種ゲノム計画」が始動した。同計画は、深セン華大遺伝子研究院により「世界千人ゲノム計画」に続いて実施されるアジアでは筆頭、世界でも第3位に位置づけられる重大なプログラムである。

 当該計画の目標は、今後3年間のうちに微生物1万種の全ゲノム配列図を完成させ、次にそれに基づいて遺伝子レベルでの探索と研究を推進することにある。また、同研究によって、微生物全ゲノムの「百科全書」や「生命の木」計画の微生物関連部分を完成し、関連学科と産業の発展に寄与することも期待されている。

 同計画の実施について、中国科学院士の楊煥明氏は、「これは微生物科学の新たな起点であり、微生物研究に斬新な研究策略を発掘した。」と評価する。また、同計画は、発酵産業、製薬業、食品加工業のグレードアップ及び新型の生物エネルギー、グリーン製造業、ワクチン生産業、環境保全産業等の発展促進、「三農(農村、農業、農民)問題」の解決等へも科学技術によるサポートを提供することが可能だという。

 なお、華大遺伝子研究院は1999年に創設され、世界で最先端レベルの配列解析と情報分析力を有し、重要な種に関するゲノム計画へも数多く取り組む等の実績を上げている。

[文責: JST北京駐在]


(2009年 8月 5日更新)

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