聖書のおはなし小部屋コミュのII-A-2　十戒　その4　第三条〜第四条

※II-A~Gシナイにおけるイスラエル人19：3〜40：38　　
【A.十戒が与えられる19：3-20：21】
II-A-1 神聖の表れ 19：3-25
II-A-2 十戒 20：1-17
II-A-3 イスラエル人の恐怖 20：18-21

■出エジプト記20：1-17
1 神はこのすべての言葉を語って言われた。
2「わたしはあなたの神、主であって、あなたをエジプトの地、奴隷の家から導き出した者である。
3あなたはわたしのほかに、なにものをも神としてはならない。
4あなたは自分のために、刻んだ像を造ってはならない。上は天にあるもの、下は地にあるもの、また地の下の水のなかにあるものの、どんな形をも造ってはならない。
5それにひれ伏してはならない。それに仕えてはならない。あなたの神、主であるわたしは、ねたむ神であるから、わたしを憎むものは、父の罪を子に報いて、三、四代に及ぼし、
6わたしを愛し、わたしの戒めを守るものには、恵みを施して、千代に至るであろう。
7あなたは、あなたの神、主の名を、みだりに唱えてはならない。主は、み名をみだりに唱えるものを、罰しないでは置かないであろう。
8安息日を覚えて、これを聖とせよ。
9六日のあいだ働いてあなたのすべてのわざをせよ。
10七日目はあなたの神、主の安息であるから、なんのわざをもしてはならない。あなたもあなたのむすこ、娘、しもべ、はしため、家畜、またあなたの門のうちにいる他国の人もそうである。
11主は六日のうちに、天と地と海と、その中のすべてのものを造って、七日目に休まれたからである。それで主は安息日を祝福して聖とされた。
12あなたの父と母を敬え。これは、あなたの神、主が賜わる地で、あなたが長く生きるためである。
13あなたは殺してはならない。
14あなたは姦淫してはならない。
15あなたは盗んではならない。
16あなたは隣人について、偽証してはならない。
17あなたは隣人の家をむさぼってはならない。隣人の妻、しもべ、はしため、牛、ろば、またすべて隣人のものをむさぼってはならない」。


本日は第三条のご説明です。

★出エジプト20：7
7あなたは、あなたの神、主の名を、みだりに唱えてはならない。主は、み名をみだりに唱えるものを、罰しないでは置かないであろう。

●第三条
　『この戒めは、偽証や日常のののしりの言葉を禁じているばかりでなく、そのおそるべき意味も考えないで、神のみ名を軽々しく、あるいは不注意に使うことを禁じている。日常の会話において、神について無思慮に発言することや、ささいなことを神に訴えることや、神のみ名を、幾度も無思慮に繰り返すことなどは、神のみ栄えを汚すことになる。「そのみ名は聖にしておそれおおい」（詩篇111:9）。神のとうといご品性についての観念が心に印象づけられるように、だれもが、神の尊厳と純潔と神聖さとを瞑想すべきである。そして、彼の清いみ名は、うやうやしく厳粛に言わなければならない。』（人あ、第27章357〜、希望155P〜）


ある宗教団体は、神のみ名をその名称としてしていますが、それは正しいことでしょうか・・・。
神の律法は不変であって、キリストの十字架で終わったという理屈を述べている人もいますが、聖書にはそのようなことば一つもでていません。キリストの時代も、キリストが亡くなられた後も、弟子たちや真の神を礼拝する者たちは、律法を守っていました。
新約聖書を読めばそれは誰でも理解できることです。

★出エジプト20：8-11
8安息日を覚えて、これを聖とせよ。
9六日のあいだ働いてあなたのすべてのわざをせよ。
10七日目はあなたの神、主の安息であるから、なんのわざをもしてはならない。あなたもあなたのむすこ、娘、しもべ、はしため、家畜、またあなたの門のうちにいる他国の人もそうである。
11主は六日のうちに、天と地と海と、その中のすべてのものを造って、七日目に休まれたからである。それで主は安息日を祝福して聖とされた。

●第四条
安息日は新しい制度として取り入れられたものではなく、創造の時に制定されたもの。
第四条は創造主のみわざの記念としておぼえられ、守られる。
安息日は、神を天地の創造者として指し示すことにより、真の神と偽りの神を区別している。
第七日目を守る者は誰でも、それによって主の礼拝者であることを表示する。
安息日は、この地上において神に対する人間の忠誠のしるし。
第四条は、十戒の中で、立法者の名と称号が二つとも記されている唯一の戒め。それは、律法がだれの権威によって授けられたかを示している唯一の戒め。
第四条は、律法の確実性と拘束力の証拠として、それに押された神の印を含む。

創世記を読むと、神は六日間働いて宇宙万物、すなわち、天と地、植物、動物、人間を創造されて、第七日目を休まれました。それは、このお方こそが、創造者であられ、宇宙万物を司られる唯一神であられることを示しています。他の神々にはこのような記録もないし、またそれを主張する神も存在しないのです。その唯一のまことの神は、第七日目を休まれて、その日を記念として聖別されたのです。ここに安息日の始まりがあります。

★創世記
1 こうして天と地と、その万象とが完成した。
2神は第七日にその作業を終えられた。すなわち、そのすべての作業を終って第七日に休まれた。
3神はその第七日を祝福して、これを聖別された。神がこの日に、そのすべての創造のわざを終って休まれたからである。

★詩篇111：4
4 主はそのくすしきみわざを記念させられた。主は恵みふかく、あわれみに満ちていられる。

　
聖書で、安息日という名称は出エジプト記16章にはじめて出てきます。
★出エジプト16：23
23モーセは彼らに言った、「主の語られたのはこうである、『あすは主の聖安息日で休みである。きょう、焼こうとするものを焼き、煮ようとするものを煮なさい。残ったものはみな朝までたくわえて保存しなさい』と」。

マナの奇跡の話のところですが、この奇跡は40年間を通じて毎週繰り返され、安息日を2080回明示しました。
キリストと弟子たちも安息日を守りました。キリストは安息日を日曜日に変更したりされません。
★マタイ5：17-18
17わたしが律法や預言者を廃するためにきた、と思ってはならない。廃するためではなく、成就するためにきたのである。
18よく言っておく。天地が滅び行くまでは、律法の一点、一画もすたることはなく、ことごとく全うされるのである。

殆どの教会は日曜日に聖日礼拝をやっていますが、あれは、正しい安息日を守っていることではありません。
★ダニエル7：25
25彼は、いと高き者に敵して言葉を出し、かつ、いと高き者の聖徒を悩ます。彼はまた時と律法とを変えようと望む。

キリストのみ言葉を無視するプロテスタントのほとんどの教会は、ダニエルの預言によって成就したカトリックの十戒の変更、安息日を日曜日と変更したことを知った上で日曜礼拝を行っているのかどうかはわかりませんが、カトリック自身が自分たちが変更したことは認めているのは事実です。それはカトリック教理問答にはっきりと書かれています。彼らは神をも恐れぬ獣の刻印と言われるゆえんです。創造の神が一度言われたことを変更されるということはありえませんし、神がことを起こされる場合はすべて知らせられた上でした。すでに聖書には、神はすべてを啓示されています。真に神を愛する人々はそのような教会を出る決意をしなければ、彼らとともにその末路はすでに決定しています。

アーメン！！
今日も皆様の上に主のお恵みがありますように。