聖書のおはなし小部屋コミュのI-B-4　モーセの召し　その3　言葉の意味について

※I. エジプト脱出 1:1-15:21　　　　　　　　　　　　　　　　　　
【B. モーセの指導者任務のための準備 2:1-4:31】
B-1 モーセの誕生と青年時代 2：1-10
B-2 殺人、逃亡とミデアンでの滞在 2:11-22
B-3 パロの死、時宜を得たエジプト脱出 2：23-25
B-4 モーセの召し 3:1-4:17
B-5 モーセ、エジプトに帰る 4:18-31

■エテロ（Jethro、Jethro his father-in-law, the priest of Midian)

★3:1 モーセは妻の父、ミデヤンの祭司エテロの羊の群れを飼っていたが、その群れを荒野の奥に導いて、神の山ホレブにきた。

　『選び出されたエテロ―天の原則を啓示するために、異教の暗闇からエテロが選び出された。神はいつでもご自身の代理者をお持ちであり、これらの者たちは天から任命されて送られたという十分な証拠が与えらるのである（書簡190,1905年）』

※出エ2：181彼女たちが父リウエルのところに帰った時、父は言った、「きょうは、どうして、こんなに早く帰ってきたのか」。
リウエル＝神の友、エテロとも言う。

■燃える芝
★3:2 ときに主の使は、しばの中の炎のうちに彼に現れた。彼が見ると、しばは火に燃えているのに、そのしばはなくならなかった。
3:3 モーセは言った、「行ってこの大きな見ものを見、なぜしばが燃えてしまわないかを知ろう」。
3:4 主は彼がきて見定めようとするのを見、神はしばの中から彼を呼んで、「モーセよ、モーセよ」と言われた。彼は「ここにいます」と言った。
3:5 神は言われた、「ここに近づいてはいけない。足からくつを脱ぎなさい。あなたが立っているその場所は聖なる地だからである」。

　『現実に燃える芝ー神が燃える芝のうちにご自身を表されたと解釈するのは、最も鋭敏な知性を困惑させるであろう。それは夢ではなかった。幻でもなかった。それは、モーセがその目で見た生きた現実であった。彼は芝の中から彼を呼ぶ神の声を聞き、自分が神の御前に立っていることを悟って、その顔を覆った。神が人間と会話を交わされたのであった。その時見た光景と彼に語った声の調子によって心に与えられた印象を、モーセは描写することができなかったが、その印象が消えることはなかった。敬虔な恐れをもって彼が「父の神、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神（欽定訳）」とのお言葉を聞いた時、天国が彼のすぐ近くに迫った。天の宮廷を去り、モーセにご自身を現され、「人がその友と話すように」顔と顔と合わせて彼と話すことは、神にとってなんと驚くべき謙りであったことだろう！（同上1900年12月20日）』


■有ってある者
★3:14 神はモーセに言われた、「わたしは、有って有る者」。また言われた、「イスラエルの人々にこう言いなさい、『「わたしは有る」というかたが、わたしをあなたがたのところへつかわされました』と」。

　『神は我々が現在を見るように未来をご覧になる―わたしは有るというのは、永遠の存在を意味する。過去、現在、未来は神にとってはみな同じである。神は過去の歴史の最も遠い出来事と、はるか遠い先の未来を我々が日々の出来事を見るのと同じくらいはっきりとご覧になる。我々には自分たちの目前にあることがわからない。もしわかったとしても、それが永遠の幸福な生活に貢献することはない。神は有って有る偉大なお方に我々が信仰を働かせて信頼する機会をお与えになる（原稿5a、1895年）

■神の力―さまざまな不思議をもってエジプトを打つ
★3:20 それで、わたしは手を伸べて、エジプトのうちに行おうとする、さまざまの不思議をもってエジプトを打とう。その後に彼はあなたがたを去らせるであろう。

　『すべてを支配する神の力のしるしーイエスラエルの子らがエジプト人の奴隷であったとき、神はご自分をすべての人間的権威と偉大さを超越した神として啓示された。神がご自分の民のために行われたしるしと奇跡は、創造主を無視して自然を崇拝していた者たちを遥かに超えた神の力を示している。
　神はちょうど最後の時代に地上をいきめぐるように、誇り高いエジプトの地を行きめぐられた（レビュー＆ヘラルド　1900年7月10日）。』


アーメン！！