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蘭奢待コミュの黄熟香

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らんじゃたい 【蘭奢待】
東南アジア産の沈香という高級香木で奈良・正倉院所蔵の香木。正式名称は「黄熟香」で長さ156cm最大径43cm、重量11.6kgの錐形の香の原木。正倉院には九世紀に納められたとする説があり、蘭奢待はそれぞれ東大寺の文字が潜んだ香名で知られている。古くからこの香に魅せられた人が多く、室町時代以降、足利義政や織田信長・明治天皇が一部を切り取ったとされ、紙を張ってそれぞれの切り取り後を示している(尖頭部近くが明治天皇、中央部より錐尾寄りに信長・義政)。香の種類は「沈香」の中でもとくに高級な「伽羅」と伝えられてきたが、実際には沈香かどうかは分からなかった。が、宮内庁正倉院事務所の科学調査によって香気成分の組成が沈香と同じであることが確認された。調査に当たった米田該典大阪大学薬学部助教授(薬用植物学)によると「香は年月を経ると香気を失うのが一般的だが蘭奢待は1200年間も香りを保ち続けてきた。こんなに豊かな薫が残っているのは驚きだ」と話している。

コメント(1)

究極の香り? 「蘭奢待」

正倉院
奈良の東大寺に正倉院があるのはご存知ですよね。大きな三角材を井桁に組み上げた校倉造りで有名な建造物です。756年、聖武天皇の冥福を祈念して、光明皇后が天皇遺愛品を東大寺の大仏に奉献し、その宝物を倉に保管したのが正倉院宝物の起源とされています。その宝物のなかに、「究極の香り」と名の高い香木が納められています。とりわけ有名なものに「蘭奢待」と呼ばれる大きな香木があります。
ペルシアから中国を経てもたらされた貴重なこの香木は、全長1.5m、重さは12kgという大きさです。現在では、年に一回開かれる奈良国立博物館での「正倉院展」でガラス越しに見ることしかできません。しかも「正倉院展」では、その宝物すべてを展示するわけではなく、毎年数十点の宝物が展示されるだけなので、必ずしも見たい宝物にあたるわけではないのです。(今年の出展は69件、開催期間は10月29日〜11月14日)それもそのはず、宮内庁によると、正倉院には、現在整理されているだけで約9000点にも及ぶ宝物が納められているそうです。毎年、新しい宝物を展示しても10年以上かかかる計算になります。
実は、私が今回の特集記事で「香り」をテーマにした記事を書こうと思ったのは、この「蘭奢待」の存在に興味を持ったからです。歴史小説がお好きな方なら、ご存知だと思いますが、この「蘭奢待」、戦国武将織田信長を描いた物語にたびたび登場します。
天下統一を目前とし、時の権力者としての名をほしいままにしていた織田信長は1573年、「東大寺正倉院に伝わる蘭奢待を見たい」と使いを東大寺に送りました。しかし、当時から東大寺正倉院の宝物は、朝廷の許しがない限り、開封できない慣例となっており、一度は閲覧を拒んだのですが、延暦寺の焼き討ちなど、魔王と恐れられていた信長のこと、再び拒めば焼き討ちされるのではと恐れ、ついに信長に「蘭奢待」を差し出すことになります。その後、蘭奢待は正倉院に戻されるのですが、もちろん香を聞くための香木である蘭奢待、信長もただ眺めただけではありません。信長は、差し出された「蘭奢待」を短刀で切り取り、後の茶会の席で千利休らの前で名香蘭奢待を焚いたとされています。現存する蘭奢待には、今も「織田信長切り取りの跡」が残っています。
他に献上された跡(切り取った跡)が残っているのは、足利幕府八代将軍として文化の道に長けた足利義政、そして明治天皇だけです。他にも徳川家康や豊臣秀吉などが蘭奢待を手に入れた、という伝えもあるそうですが、それでも僅かに数人の時の権力者のみが楽しむことができた、まさに「伝説の香り」が日本には存在しているのです。権力の象徴とすら感じることができる「究極の香り」、いったいどのような芳しい香りがしたのでしょうか?
今年の正倉院展には蘭奢待の出展はありませんが、いつかは実物をみてみたいですね。小ネタですが、蘭奢待という文字の中に「東大寺」が隠されているのに気がつきましたか?(蘭の中に「東」、奢の上に「大」、待の右に「寺」)

日建協副議長  時田 学

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