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中国語会話、通訳訓練の研究コミュのTQM(トータル・クオリティー・マネージメント)−1

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TQC、TQMは現場における生産管理で出現する単語です。現在でこそあまり強調されなくなりましたが、日本の工場現場では脈々とその考え方が受け継がれています。ISO(国際規格)認証制度、TPM(予防保全)、5S活動、QCサークル等と合わせてその基本的な内容を知っておくことは通訳をする上で必要です。以下にTQMの概要を紹介します。


 品質管理の技法としてアメリカで始まったQCは、デミング博士により日本に伝えられ、日本の吸収、実践、改良を経てTQC(トータルクオリティーコントロール)と呼ばれるようになりました。日本においては特に70年代後半から80年代にかけて製造業部門で一世を風靡し、日本製品の品質の良さを世界に轟かせ、米国企業もこの手法を逆輸入しました。日本のTQCは本来職人気質の色濃い日本人に訴えかけるものがあり、当時の日本企業の特徴である安定した終身雇用、年功賃金、企業内労働組合というやり方とあいまって、一つの実践的管理学へと完成されてゆきました。
 ジャパンアズNO1 と言われた日本の製造業とTQCは、エコノミックアニマルと批判されるようになるとその限界を露呈し、ISO国際標準が出現することによって公に語られることが少なくなりました。その後TQCの流れをくむ手法として5S、TPM等が現場で行われましたが、同時に対中投資、対アジア投資の増加がはじまり、日本の製造業はいわゆる空洞化が進行し、バブル崩壊以降は製造技術面での技術、経験の伝承が懸念されるようになりました。
 雪印乳業の毒物混入事件、三菱自動車のリコール隠蔽事件、狂牛病に関連した国産牛肉詐称事件等、企業理念を問われる事件が発生し、利益第一主義の弊害が具体化しました。2000年に入ると終身雇用が見直され、従業員のリストラが本格化し、アウトソーシング、コア社員、分社化が行われ、株主重視、利益重視の風潮が強まり、地球市民、環境保全、地域社会への貢献、共生等が企業理念の中で登場しますが、内実は効率重視、利益重視、成果主義偏重の傾向が強く、従業員が労働に参画することに一種の職人的な誇りを感じさせた従来のTQCの管理理念に比肩するような内容を持つものは今だ出現していないように思います。(2007年2月 Byまさ)

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