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沢村一樹似の難波紘二氏 コミュのピロ

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ほかのコミにて、ほっちゃれさんが貼り付けたピロをみつけました。 勝手にここに貼り付けちゃいますね。





私は10年余り前に、広島市内から東広島市福富町の山の中に転居し、2年前に大学の定年を迎えました。それを機に自宅の裏庭に病理研究所を設立いたしました。山の中ですから裏庭といっても広く、母屋から30m離れた建坪13坪、寝泊まりできるロフトを備えた、山小屋風の研究所です(左写真)
 ここを自分の城として、「読書・思索・執筆」ざんまいの余生を送るのが、長年の夢だったわけです。いわば、「遁世の生活」を送り、世の中との煩わしい接触は避けて、たまに著書や講演で接触する、という基本方針でした。
 私が興味を持っているのは、医学の「病理学」に限定されない、世の中のありとあらゆる「病的現象」、つまり異常な現象です。宗教・歴史・政治・経済・教育の分野についても病理現象が生じてくる原因を解明したい。そこで狭い意味の「病理学」と混同されないように、「病理研究所」と命名しました。「鹿鳴荘」というのは、秋から冬に掛けて、本当に鹿の鳴き声がすぐそばで聞こえるから、そう名付けたのです。



私はなぜ発言したのか
 1.事件報道ですぐ思ったこと

ところが、06年10月1日に、日本初の臓器売買事件が愛媛県宇和島市で摘発されました。国内での臓器売買は、「絶対ある」と前から思っていましたので、別に驚かなかったのですが、問題はそれ以後のメディアの報道論調です。全紙、全テレビ局が同じ論調で、「瀬戸内グループ」あるいは万波誠医師の「病腎移植」のバッシングに走りました。「悪魔の医師」、「両刃のメス」、「密室での医療」というように一方的に決めつけた見出しの連続です。
「盗人にも三分の理あり」という諺があります。仮にこのグループが間違った医療をしていたとしても、それにはそれなりの理由があるはずです。まして、万波(誠)、光畑、西という医師たちを、治療してもらった患者はみんな「現代の赤ひげ」だと言っています。
 移植学会幹部が真っ向から批判していたとしても、一方の非難だけを受け入れて、まるでレミングの集団が断崖へ向けて一斉に走るように、全部同じ論調の報道をして、日本のメディアは恥ずかしいと思わないのでしょうか? これは一種の「いじめ」であり、リンチではありませんか。
 すぐそう思いましたが、いつまで経ってもそういう少数意見は、メディアに出てきません。自由で民主的な社会というのは、違ったものの見方をする人の意見が公表され、いろいろな考え方を比較して、市民が自分の意見を決めるという原理で動いていくものなのです。私は3つの新聞を丁寧に読んで、「ああ、彼らの発想は廃物利用=リサイクルの思想だ」と思いました。「本人には不要な臓器でも他人には役に立つ、そういう臓器を移植したんだ。これは・逆転の発想・だ」。そう思いました。

 2.毎日新聞に投稿を拒否される

それで、愛読している毎日新聞の東京本社文化部の知人にメールを送って、「万波医師たちは、今は悪魔呼ばわりされているけど、この人たちのやったことは、今に青色発光ダイオードを発明した、同じ四国の中村修二氏みたいに、世界中から評価されるようになるよ。そろそろお宅の論調を変えたほうがよいのでは……」と指摘しました。
 次いで、1200字くらいの「病腎移植はまったく新しい発想の移植医療であり、生命倫理的にも医学的にも許される。必要なのは、データの公表とその医学的評価だ」という論旨の論評原稿を送りました。毎日では、医療問題は「科学環境部」が担当していることをその時初めて知りました。
 しかし、この原稿は不採用になりました。「難波先生の論理構成は、万波医師のそれと基本的に同じであり、だから採用できない」というのです。
 頭にきましたね。私は病理医でしかも血液病理が専門です。全科のことがわかる、いわば臨床医の弁護士であり裁判官でもあるのです。口下手な万波医師らの主張を、病理学的に組み直し、きちんと論理構成したのですから、それが万波医師の論理構成と基本的に同じになるのは当たり前です。
 いわば、毎日の科学環境部は、「万波医師は悪人だから、その弁護人の言い分は載せられない」という意味のことを、平気で言ってのけたわけです。これは明らかに言論統制です。

 3.地元紙の中国新聞に投稿する

医療問題に関する報道を一番得意としている毎日がこれだから、東京に本社がある大メディアは全部ダメだろうと思いました。しかし、少数意見かもしれないが、強力に支持する声もあることを、何とか世の中に知ってもらわなくてはなりません。そこで、地元の中国新聞にお願いして、11月14日付の文化欄に、毎日がボツにした原稿を掲載してもらいました。
 するとすぐに30件くらい、手紙やFAX、メールが来ました。半数は医師からでしたが、「よくぞ言ってくれた」、「病腎移植に大賛成」というものばかりで、反対論や嫌がらせは一件もなかったのです。
 世の中には、誰かが「王様は裸だ」と声を上げると、状況が変わってくることもあるのですね。
 それ以後、11月の下旬から12月に掛けて、同じように「病腎移植を原則容認する」という意見が、岡山大学の粟屋剛教授(生命倫理学:11月24日付朝日新聞)、東邦大学医学部の相川厚教授(泌尿器科:11月30日付東京新聞)、東京女子医大の太田和夫名誉教授(日本移植学会前理事長:12月3日付中国新聞)、東京大学医科学研究所の中村祐輔教授(ヒトゲノム解析センター長:インターネット上)、脳死臓器移植に詳しい作家の中島みち氏などから表明されるようになり、状況はかなり変化してきたと思います。

 4.流れは変わった!

決定的だったのは臓器売買事件について、12月26日に松山地裁宇和島支部で下された判決です。裁判長は「法やガイドラインの不備のために、起こるべくして起こった犯罪だ」と述べ、被告に懲役1年(執行猶予3年)という軽い判決を下しました。「臓器移植法」では、最高5年の懲役と罰金500万円を、合わせて科すことが定められており、関与した医師も懲役1年以下の刑が科されることになっているのです。
 裁判長は万波医師については、まったく触れていません。この判決が「病腎移植」問題のターニングポイントになったと思います。(続)



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