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ラーマクリシュナの福音コミュのスワミ・シヴァーナンダとM

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「スワミ・シヴァーナンダとM」



 スワミ・シヴァーナンダは非常に体調が悪かった。彼は高血圧で、その前の晩は全く寝付けなかった。
 その朝、実に悪い知らせが届いたのだった。
 敬愛するM(シュリー・ラーマクリシュナの福音の著者、マヘンドラナート・グプタ)が1932年6月4日に肉体を捨て、師と一つになられたのだ。72歳だった。
 この知らせを聞くと、スワミ・シヴァーナンダは悲しみに打ちひしがれ、無言で座っていた。
 もはや感情を抑えることができなくなり、彼は近くにいたサドゥや信者たちに、優しくこのように語り始めた。


「私は(彼が死ぬ前に)Mのところに行くことも、彼に会うこともできなかった。師が私をそのような境遇にお置きになったのだ。
 一人ずつ、師は私をここに残して悲しみの矢面にたたせ、彼の信者たちを連れて行っておられるのだ。彼だけが彼の意思をご存じなのである。
 ああ! Mはカルカッタに住み、言わば、街全体を明るく照らしておられた。
 どれほどの信者が彼のもとを訪れ、彼から師の言葉を聞き、平穏に満たされていたのだろう!
 この喪失は、決して良きものとはならないであろう。
 彼は一切議論をすることなく、師の言葉を語っておられた。彼の人生は師で満たされていたのだ。
 師が彼をどれほど愛しておられたことか!
 彼はドッキネッショルで多くの日々を過ごしていた。

 Mは食事に関してはなんともシンプルであった。大抵の日をミルクと米で暮らしていたのだ。
 師ご自身は召使いから給仕され、毎日1パイントの良いミルクを召し上がっておられた。
 Mは非常に身体が強かった。だから、彼はあれほどの師の使命を為すことができたのだ。
 彼は、師から聞いたことは何でも、家に帰った後に日記に書き留めた。
 後にそのメモ書きから、彼は素晴らしい「シュリー・ラーマクリシュナの福音」を書いた。彼には並外れた記憶力があったのだよ。
 彼はわずかばかりのメモしかとっていないのに、後でそのメモ書きから瞑想で記憶を引き出し、福音を書き上げたのだった。
 彼はシュリ―・ラーマクリシュナの身内の弟子に属していた。
 師はその特別な使命のためにMを連れてこられた。そう言われている。
 Mは毎週の土日、あるいは他の休日に彼を訪ねていた。それに、師がカルカッタに来たときや、訪れたところに彼を訪ねていた。

 興味深いテーマが論じられ、群衆が集まってくると、突然師はMに『M、理解したかね? そのポイントをよく書き留めておきなさい』とおっしゃった。
 ときどき師は、いくつかの要点を繰り返された。われわれには、なぜ師がMにそのように話されたのか分からなかった。

 師の言葉は非常に素晴らしかったので、私もまたメモを取っていた。
 ある日、ドッキネッショルで師の話を聞きながら、熱心に彼の御顔を見ていた。多くの美しい言葉が語られていた。
 私の態度に気づき、私の意図を読み取られると、師は突然、『これ! どうしてそんなに注意深く聞いているのかね?』とおっしゃったのだ。
 私は驚いた。
 そして師はこう続けられた。

『おまえはそれをする必要はないのだよ。おまえの人生(使命)はまた違うのだからね。』

 私は、師が私がメモを取っていた意図を見抜き、そのようにおっしゃったのだと感じた。
 そのときから、私は師の会話のメモを取ろうという発想を捨て、今まで取ってきたメモ書きをガンガーに投げ捨てたのだよ。」




 翌朝、何人かの信者たちがカルカッタから僧院にやってきた。彼らは皆、Mと関わりがあり、長い間彼に献身的に奉仕していたのだった。
 彼ら皆は、Mの死に際して、悲しみに打ちひしがれていた。
 彼らからMの死の詳細を聞き、スワミ・シヴァーナンダは親しみを込めてこう言った。



「ああ! これは君たちにとって大きなショックであろう。死別はまだ訪れたばかりだ。
 どんな言葉も、この悲しみを癒すことはできないだろう。
 ベノイ(スワミ・ジタートマーナンダ)はどこだ?
 これは彼にとっても大変なショックであろうに。彼は長い間Mと共に過ごし、たいへん敬虔に彼に奉仕していたからな。
 何をすればよいのだろう? 誰もこれを抑制することなどできないよ。シュリー・ラーマクリシュナご自身が、信者たちを連れて行かれているのだ。しかしわれわれは知っている。Mとわれわれ、そして師との結びつきは永遠である。
 分かったかね? この繋がりは不滅なのだよ!
 Mが亡くなり、すべてが終わってしまったなどとは、一瞬たりとも絶対に考えてはならないぞ、絶対にだ!

 何の恐れがあろうか、わが息子たちよ。
 師は、(霊性の意識の中で)生きておられるではないか!
 けれどもわれわれはまだ肉体の中にいるのだ。
 時間をみつけたらいつでも僧院に来るのだよ。

 ああ! Mは信者たちの拠り所――多くの者たちの安息所であったのだ。
 特に、シャラト・マハラージ(スワミ・サーラダーナンダ)が亡くなった後、多くの信者たちがMのもとを訪れた。彼はたゆまず師のことについて彼らに語り、多くの人々の心に平穏を与えていたのだ。
 この穴を埋めることなどできない!
 彼は聖なる魂であった。
 彼の果たした師の使命は、なんと偉大だったことか!
 もし福音がまだ一巻までしか書かれていなかったとしたら、きっと彼は死ぬことはなかったであろう。永遠に生き続けたであろう。
 彼の使命は決して朽ちるものではなかったのだから。」


 

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