ロドリック・スチュワートが2011年9月に出版した“Phoenix: The Life of Norman Bethune”(不死鳥:ノーマン・ベチューンの生涯)は、彼の波乱の生涯には数多くのトラブルがあったことを白日の下に晒した。スチュワートは、ベチューンが境界性人格障害だったと推測している。 彼は教師時代、反抗的な生徒3・4人を校庭に呼び出し、力づくで屈服させた。彼の英雄伝説を形成するエピソードの一つであるスペイン市民戦争では、彼の酒癖の悪さと対人関係トラブルのため、北米のコミュニスト・グループによってカナダに帰国させられた。彼が移動血液銀行の考案者だという主張は、共産主義者のプロパガンダである可能性がある。 中国においても彼は、医療水準の低い中国の医師や医学生を酷使した。彼はゴム手袋なしで手術を敢行し、指を切ったのが原因で敗血症に罹り死亡したが、抗生物質を入手できれば死ぬことはなかった。医薬品が欠乏したのは、彼を財政的に支援する北米のコミュニスト・グループが、物資の供給を差し止めたからだとスチュワートは指摘している。