移民の多いカナダの中でも、特に移民の割合の多いBC州の政治はユニークである。1872年には「アモール・デ=コスモス」(ラテン語で「宇宙の愛」)という人物を首相にした。彼は生まれたときは「ウィリアム・スミス」という名だった。 「自分たちのために考え自分たちの政治家になることを決意した市民の党」(Party Of Citizens Who Have Decided To Think For Themselves And Be Their Own Politicians)や、「より自覚するため考えて行動する雇用者のプラチナ党」(The Platinum Party of Employers Who Think and Act to Increase Awareness)は、明らかに長い名前で目立とうとしている。あまり長いと、投票所に行ったとき党名を忘れてしまうおそれもあるが、カナダは日本のように自書式ではなく記述式なので、その心配はない。前者は2001年州議会選挙で2人の候補を立て、後者は2005年州議会選挙で11人の候補を立てたが、全員落選した。 労働短縮党(Work Less Party)は、週32時間労働への短縮を訴える党である。「より短い労働、より少ない消費、より良い生活」をスローガンに掲げ、飽くなき生産と消費に邁進するのではなく、ゆとりある生活を家族や友人とともに、スポーツ・芸術など自己啓発に努めることを理想とする。また残業より新規の雇用を奨励し、目標を達成した企業には報奨金を与えるシステムを主張している。 同党のケステン・ブロートン候補は語る。 「我々は、政権与党になれるだろうか? なれないだろう。でも私は望んでいる。何人かは笑い、何人かは頷き、何人かは議論に耳を傾けることを。」 労働短縮党は2005年州議会選挙に11人の候補を立てたが、党の方針により1日7時間以上選挙運動ができず、全員落選した。