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カナダの歴史と政治コミュのトランプ大統領を諷刺したカナダの漫画家、新聞連載を降板

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 不法入国しようとした親子が米墨国境の川で溺死した事件について、親子の水死体を描きトランプ大統領を諷刺したカナダの漫画家が6月28日、新聞社から契約を解除された。
 エルサルバドル国籍のオスカル・アルベルト・マルチネス・ラミレスさん(25歳)と娘のアンジー・バレリア・ラミレスちゃん(1歳)は23日、メキシコのマタモロスからアメリカのテキサス州に向けて、リオ・グランデ川を渡ろうとして溺死した。親子の水死体の写真は、メキシコのラ・ホルナダ紙に掲載され読者に衝撃を与えた。民主党は、トランプ大統領の移民拒否政策が事故の原因になっていると批判した。

 問題の漫画は、ゴルフ・カートに乗って来たトランプ大統領が、ラミレス親子の水死体にさしかかり「プレーを続けてかまわないか?」と言うものである。作者のマイケル・デ=アダー氏は、これを自身のツイッターに26日に掲載し、いずれの新聞社にも送らなかったが、幼子の水死体を政治批判の具にしたことに批判の声があがった。
 これに対しブランズウィック・ニュース社は28日、デ=アダー氏との契約を解除したと発表した。そして、問題の漫画が契約解除の原因だというのは誤りで、読者から要望があった人気漫画家グレッグ・ペリー氏の復帰に向けて交渉していたと説明した。
 デ=アダー氏は7月2日、次のように述べた。
「彼らがすでに契約解除を考慮していたのなら、私のネット上での反トランプ言説が原因だろう。」
 カナダ漫画家協会のウェズ・タイレル理事長も、トランプ大統領への忖度を指摘した。
「タイミングは決して偶然の一致ではない。ブランズウィック・ニュース社はカナダ企業だが、アメリカ経済と深い関わりがあり、ネットでトランプ諷刺画を描き続けていたデ・アダー氏の降板は、時間の問題だっただろう。」
 ペリー氏は事情を知って、ブランズウィック・ニュース社の依頼を断った。

 トランプ大統領は、自分への諷刺に敏感だとされる。ニューヨークタイムズ紙は4月、盲人のトランプ大統領が盲導犬のネタニヤフ首相(イスラエル)に導かれる諷刺画を掲載して批判され、6月に諷刺漫画の掲載を7月から中止すると発表した。デ=アダー氏も2月、ジョディ・ウィルソン=レイボールド議員(女性)への暴力を描いた漫画を掲載し、謝罪している。
 今回の水死事件は、2015年9月に密航を企てて水死したアラン・クルディちゃんの事件を彷彿させる。クルディ一家もまた難民申請を却下されており、ハーパー政権の総選挙敗北の一因となった。このときも多くの漫画家が諷刺画を描いたが、特別な処分は行われていない。なかにはシャルリ・エブド誌による、政権ではなく被害者への過激な諷刺画も描かれた。

【参照】https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=1611536&page=1&id=78707272


図左:デ=アダー氏がツイッターに掲載した諷刺漫画。
図右:ラミレス親子の水死体。

コメント(1)

https://blog.goo.ne.jp/aya-fs710/e/29a0419285d0475325d42da32b2baf28
「23歳の娘アンジー・バレリア」は「23か月」の誤り。
25歳の親の娘が23歳ということは、考えられません。

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