ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

馬淵澄夫代議士コミュの今週のまぶちNEWS(10.3.20)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
タイトル『マグロと鯨』


◆大差で否決

 「マグロが食べられなくなる?」
と心配されていた方もとりあえずは胸を
なで下ろしたのではないでしょうか。

 絶滅の恐れがある野生動植物の輸出入を
規制するワシントン条約の第15回締約国会議の
第1委員会は3月18日、モナコが提案した
大西洋・地中海産クロマグロ(本マグロ)の
国際取引禁止案を、賛成20、反対68、棄権が30の
反対多数で否決しました。

 当初、禁輸を回避したい日本の劣勢が伝えられていましたが、
中東やアフリカの漁業国の支持を得て土壇場で
巻き返した形です。委員会ではモナコの提案とは別に、
EU議長国のスペインが、禁輸案を遅らせる修正案を
提出していましたが、これも賛成43、反対72、棄権14で
否決されました。

 24日から開かれる全体会合で、再投票が求められる
可能性は残りますが、禁輸は回避される方向となりそうです。


◆気になる情緒的反応

 これまで大西洋のマグロについて資源管理を
行ってきた「大西洋まぶろ類保存国際委員会」(ICCAT)などの
推計では、太平洋のクロマグロの資源量は横ばいの状態ですが、
大西洋の資源量は1970年代の30万トン程度から、
近年は10万トン前後で3分の1程度に激減したとされます。
資源量が減っていることは確かなようです。

 このため、昨年11月のICCAT年次会合では
地中海を含む東大西洋産クロマグロの漁獲量を
4割も減らすことを決めました。

 大西洋産クロマグロについて、日本は漁獲規制を守れば
資源を回復できるとし、絶滅の恐れのある野生生物の保護が
目的のワシントン条約で扱うのは筋違いという立場です。

 一方モナコはワシントン条約の「付属書?」に掲載することを
求めてきました。付属書?にリストアップされた野生生物は、
今すぐにでも絶滅する危険性がある生物で、
ジュゴンやトラ、シーラカンスなど約900種です。

 それにしてもクロマグロをいきなり絶滅が危惧される
シーラカンスやトラと同列に扱うことには
違和感も感じます。


 気になるのは最近、生物保護にまつわる情緒的反応が
目につくことです。南極海で調査捕鯨を行っていた
日本の捕鯨船団が反捕鯨団体「シーシェパード」から
激しい妨害を受けました。

 シーシェパードの活動船は海にロープを投げ入れて
スクリューを壊そうとしたり、有害な薬品を投げつけるなど
過激な行動を繰り返し、あげくにレーザー光線まで
導入しました。一つ間違えば人命にも関わる事態であり、
抗議活動の域を超えています。

 一方、今年のアカデミー賞では日本沿岸のイルカ漁を
動物愛護の観点から告発する映画が、ドキュメンタリー部門の
オスカーを獲得しました。

 シーシェパードの活動と同列に扱うことはできませんが、
隠しカメラを使ったり、日本人出演者の一部は、出演依頼時に
映画の内容について製作者に嘘をつかれたと
述べているとの報道もあります。

 3月10日のジャパンタイムスは「牛を食べる国もあれば、
鯨やイルカを食べる国もある」との外務省職員の言葉を紹介
していますが、背景には食文化の違いもあります。

 いずれにせよ国際法などの秩序を破る情緒的反応は
問題なしとしません。科学的知見に基づいた
冷静な資源管理が必要です。(了)

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

馬淵澄夫代議士 更新情報

馬淵澄夫代議士のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング