臨床検査技師さん集まれ～！コミュの血液ガスについて

非常に初歩的かもしれませんが、血液ガス測定前の検体の取り扱いについて質問させていただきます。

測定する直前まで動脈血が入った注射器は両手で、転がすように撹拌する方が良いのでしょうか？また、撹拌する目的も分かる方教えて下さい。

あと、冷蔵庫に入れた検体の場合は常温に戻して測定が良いのでしょうか？

コメント(5)

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[1] mixiユーザー 08月24日 11:16

錐揉みで（両手で転がす）で問題ないと思います。ガスシリンジには空間がないため転倒混和では混ざりません。

あと測定時の温度が重要になりますので室温に戻すで間違いないですが、むしろ冷蔵庫に入れるほど時間をかけてはだめだと思いますが、、、、

[2] mixiユーザー 08月24日 15:23

リラクルさんこんにちは、もとです

撹拌方法ですが
一般的には両手で挟んで錐もみで撹拌することが推奨されています。

血液ガスの検体を撹拌する理由ですが
検体を保存しておくと、血球が分離してきます。ひどいときは
目に見えて血球と血漿が分離している場合もあると思います。

このまま測定すると、血球の量が多かったり、少なかったりする
部分を測定してしまいます。
その結果ctHbの値が変わり、ctHbから求める数値がすべて変わって
しまいます。
これを防ぐために撹拌するのですが、目に見えて血球と血漿が
分離しているような場合は数分間の撹拌が必要といわれています。
（1分くらいではダメなようです）
また、血球が目に見えて分離していなくても偏りはあるので撹拌は必要です。

保存についてですが
今では保存はできないと言われています。
血液ガスの検体は以前は氷水中で保存とされていました。
簡便性から冷蔵庫保存されているのだと思いますが、
冷蔵庫保存もよいとは言えないと思います。

理由は、血液ガスを採取するシリンジが空気を通してしまうためで、
さらに氷水中（低温）で保存した場合はヘモグロビンの酸素解離曲線が
左方移動し、血液中の酸素をヘモグロビンが取り込んでしまいます。
その結果血液中のｐO2が下がってしまい、さらに酸素を取り込む
ことになってしまいます。
また、室温で保存した場合は代謝が抑制されないため、誤差を生じます。

以上のことから、現在では測定までは室温で保存し（運搬でしょうか）
出来るだけ速やかに測定するとされています。

長く書いてしまいましたが、ご意見や間違いがありましたら
教えていただけたらと思います。

[3] mixiユーザー 08月24日 17:54

お早い回答ありがとうございます。
詳しい解説も非常にありがたいです。やはり血液ガスは迅速な測定が重要なのですね。
幸い、私が働いている所では採血してすぐに測れる環境なんですが、一応保存できるのか確認させていただきました。
あまり冷蔵保存は良くないということで、気を付けたいと思います。

あと、追加で質問なのですが、動脈採血した注射器で、いつもすぐに測っているのですが、機械に専用のキットを差し込み測定可能になるまで、２分ほどかかります。その間、注射器を錐もみで撹拌した方がいいのでしょうか？
そのままでも大丈夫なのでしょうか？

[4] mixiユーザー 08月26日 22:39

＞リラクルさん
返事遅くなりましたすみません

2分間の場合どうするのかという事ですが
すみません文献などは参照できませんでした。

根拠はないですが、当院では採血後すぐにに提出されたまだ温度が保たれているような検体については30秒撹拌してから測定するように決めています。

キャリブレーションなどを待つ間は手持無沙汰ということもあり、
真剣にではないですが、撹拌している人が多いです。

中途半端な答えでごめんなさい…

[5] mixiユーザー 08月28日 00:27

回答ありがとうございます。
測定直前まで撹拌しておいた方がしないよりは良いということですね。

約２分間のことですが、参考にさせていただきます。ありがとうございました。

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