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ドイツ環境問題コミュのドイツの異常気象

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「バイエルン州でこんなに暖かい一月は、初めてだ」。ミュンヘン生まれの、50歳に近い友人が言った。

一月のミュンヘンは、ふつう雪に覆われて、ブーツなしでは外出できないのだが、今年は雪が一度も積もったことがない。

ふだんはスケートリンクになる、ニュンフェンブルク公園近くの水路も、全く凍っていない。

毎日太陽が雲間から顔をのぞかせ、気温が12度から14度くらいまで上昇する。人々は、屋外の喫茶店や公園のベンチで、日光を浴びている。

「時々、雪がいつもより少ない年はあったけれども、こんな暖冬は初めて」。60歳近い、バイエルン州の州議会議員も同じ意見だ。

 まだ1月なのに、動植物は春が来たかと勘違いしている。

春の鳥であるツグミがさえずり、街路樹の枝からは、芽が出始めている。ミュンヘン市内だけではなく、例年1月には雪にとざされるテーゲルン湖の周辺も、雪がない。オーストリアの有名なスキー場キッツビュールやツィラー谷も、雪不足に悩んでいる。地面の温度が高すぎるので、人工の雪を撒く機械も、あまり役立たない。

このため予約をキャンセルする観光客が増えており、冬季スポーツを売り物にしている観光地にとっては、深刻な問題となり始めている。

暖房も例年ほど必要ではないので、過ごしやすいのだが、ドイツ人たちの間では、余り異常な暖冬を不気味に思う人が増えている。

これは、人類が経済成長のために、京都議定書の成立までは何の制限もなく、二酸化炭素など温室効果ガスを放出してきたことに対する、自然界の回答なのだろうか。

私は、少なくともドイツでは、この異常な現象がきっかけとなって、環境とエネルギー問題をめぐって、議論が沸騰しそうな予感を持っている。

筆者ホームページ http://www.tkumagai.de

熊谷 徹

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