2020年最初の『航空ファン』となる3月号(ややこしいですね…)の特集は、「佐世保配備の米新型強襲揚陸艦アメリカとF-35Bの艦上運用」。昨年末に長崎県の佐世保基地にUSSワスプに替わって配備された米海軍最新型の強襲揚陸艦USSアメリカは、通常後部胴体に装備されている上陸艇などを搭載するためのウェルドッグのない、航空作戦に特化したフライト0と呼ばれる揚陸艦で、今後はF-35Bを多数搭載してミニ空母のような使い方をすることも想定されています。アメリカはさっそく1月11日に佐世保を出港、31MEUを搭載してインド太平洋地域での初ディプロイメントを開始しましたが(今回は通常編成の航空部隊を搭載)、この新型艦が西太平洋地域でどのように運用されるのか、一方で将来、海上自衛隊の「いずも」型護衛艦にF-35Bを搭載する場合、同じような運用ができるのか、その能力を見ながら考察してみます。また、カラーページでは2018年と19年に太平洋・インド洋に展開した海上自衛隊の「いずも」型護衛艦の活動を紹介、現状での海自DDH(ヘリコプター搭載型護衛艦)の活動にも触れています。 ほかにもついに完成イメージ図が公開されたF-2後継機となる次期戦闘機の概要、ミクロネシアの島々と日本国内で行なわれたふたつのクリスマスドロップ作戦、ユーロNATO統合ジェットパイロット訓練“ENJJPT”、イスラエルの多国籍統合航空演習“BLUE FLAG 2019”、10周年を迎えた仏空軍ラファール・ソロディスプレイ、ZIPAIR Tokyoのボーイング787客室公開や不定期連載・九六陸攻戦史も掲載しています。 そして巻頭はF-15やF-4が飛んだ新田原基地航空祭“Nyuta AIR FES”。表紙も新田原で撮影された、シャークティースが勇ましいF-4EJ改の離陸機首アップです。(1月21日発売)