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映画を追跡コミュの「それでもボクはやっていない」鑑賞記

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「それでもボクはやっていない」
監督・脚本:周防正行
音楽:周防義和
出演:加瀬亮/瀬戸朝香/山本耕史/鈴木蘭々/唯野未歩子/もたいまさこ/本田博太郎/小日向文世/徳井優/大和田伸也/益岡徹/尾美としのり


「Shall we ダンス?」から11年です。「シコふんじゃった」も私は好きです。学生相撲に社交ダンスと来て、次に目を付けたのが「裁判」と「冤罪事件」。裁判員制度が行われようとしているのですから、タイムリーな話題と言えるのではないでしょうか。

「シコふんじゃった」の時のインタビューで周防監督はこう語っていました。

「僕はまずわかりやすい映画をつくることを考えています。それで、出来たものをまず母親に見せることにしているんですよ。それで笑ってくれるかどうかをバロメーターにしています。」

今回の映画にもその姿勢は生かされていると言えるでしょう。堅い題材を難しく撮ることよりもわかりやすく撮る方が難しいでしょう。けれど、その難解さを例えば本田博太郎演じるゲイの拘置所仲間に刑務所生活の説明をさせたり、裁判の傍聴常連者に裁判の仕組みを会話で説明させるなどとして、教科書的な映画に留まることから巧みに脱却しています。

他にも役所広司演じるベテラン弁護士の

「痴漢冤罪事件は、日本の刑事裁判の問題点が凝縮されていると思うんだ」

という台詞もこの映画のテーマをさりげなく提示していて、上手い。

そして真のテーマは痴漢事件ではなく、あくまで日本の裁判制度についてだということ。裁判官の裁量一つで被告人の罪が決まってしまう。無罪という判決は私たちが考えているほど簡単に下せるものではないということ。

私自身、男でもないのに満員電車の、特に閉まりかけた満員電車に飛び乗る勇気が例え遅刻しそうでも出てこなくなるほど背筋が寒くなりました。非常に勉強になったのに、教えてもらった、勉強した、という感想ではなく、あくまで映画を楽しんで見せてもらった結果勉強になったという感想です。

だから、遅刻しそうになったときは次の電車に乗ればいいんだね!
周防さん!

次の作品はあまり間を空けないで欲しいなあ。


巧みな編集能力で上映時間中飽きることがありませんでした。
もう一度みたいです。

(★★★★★)

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