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博士課程と第三新卒コミュの自己紹介

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僕は林 信長といいます。

とある文系大学院の博士課程からスピンアウトし?DFSというベンチャー企業のコンサル会社をやっているのですが、いままでの採用経験からいくつかの経験をさせてもらい、大学院の学生がもつ潜在的な基礎能力の高さに非常に関心をもっています。

なぜ、基礎能力が高い大学院生を企業は積極的に採用しないのか、僕はずっと不思議に思ってきました。僕なりの意見はあるのですが(コミュ紹介に載せています)、大学院生の方、企業の方、そのような方々に広く意見をきいてみたいと思います。

積極的な発言、よろしくお願いします!

コメント(86)

>多くの人を大学院に入学させるのも、その中の上澄みだけを拾えればいいという浅はかな使い捨て意識が根底にあるのではないでしょうか。

いや実態はもっと浅はかだと思いますよ。単に文科省は「博士号」を増やしたいだけであって、決して競争の質を高めて優秀な研究者を生み出そうなどというものではないです。

アカデミー就職なんて半分くじ引きみたいな状況なので、母集合が無意味に大きくなった分、逆に優秀な学生が就職からあぶれてしまうというようなことも起きているはずです。

今のままでは逆に研究者として大成するような人材が大学院にこなくなると思います。研究者に適正がある人間を正しく研究者にし、また社会人として外に送り出した方がよい人材をスムーズに外に送り出す制度が大学院に絶対必要です。また、それが大学院の質を維持することにもなると僕は思います。
>実務的な方面には文系の中でも多少はポストが多い方なので多少は楽観視

修士で出る可能性も考えて、必ずしも自身の専門にこだわらず色々な職業を調べたりして準備をしておけばいいのではないでしょうか?僕が最近大学院生の人をカウンセリングしていていつもそうなのですが、

・自分の専門=自分のすべて、ではないということを自覚して、「専門の下」に隠れている基礎能力や自分の特性ということを今一度反省してそこからもう一度自分の選択肢を広げてみる。

ということを勧めています。大学院生の方は自己紹介するときにどうしても自分の専門から入りますが、専門用語が理解できない専門外の人間からみると、大学の専門の話というのは限りなく「趣味の話」に近いものです。本人は自分のアイデンティティとして考えているのですが、外からみるとアイデンティティのごく一部にすぎなかったりするわけです。

そういった意味でキャリアパスを考えるとき、自分の専門の延長線上で食っていこうと考えるのではなく、むしろ専門から遡行して、自分がもっている基礎能力や性格特性に適した職業に就こうと思うと、キャリアパスにもいろいろと広がりがでてくるはずです。

僕は大学院生の就職が困難になっている大きな理由は、大学院生自身が自らのキャリア形成についてきちんと考えていない、もしくは教育されていない点が大きいと考えています。アカデミックポストが減っていくのは少子化が進む現在仕方ないと思うし、むしろそれに柔軟に対応できるキャリア教育が大学院生に対して必要です。
>今のままでは逆に研究者として大成するような人材が大学院にこなくなると思います

これは現実に起きていますね。自分も教授から研究者として成功したかったらアメリカに行けといわれたものでした。
それにしても自国内で人材を使い切れないって最悪な状況です。

ところで、起業が院卒を理解できないという原因にあるのは、採用側に院卒が少ないということもあると感じました。

>専門用語が理解できない専門外の人間からみると、大学の専門の話というのは限りなく「趣味の話」に近いものです
とありますが、基本的に理解不能といったところでしょう。

また学士卒の人間に院卒の評価をするのもかなりの重荷になるような気がします。

このようなことから、院卒が採用されないという負のスパイラルが起きていると感じられる場面が多くありました。

ということは、院卒が中心になるか、少なくとも一人はいる企業を多く作っていく以外にないのでしょうか。
>ところで、起業が院卒を理解できないという原因にあるのは、採用側に院卒が少ないということもあると感じました。

それも間違えなくあると思います。高学歴ということに対して偏見をもっているのは、往々にして学歴のない「人事担当者」の場合が多いです。

ただ、大学院生が人材として非常に有望であると考えているベンチャー企業の社長は実はいます。そういった会社では社長が人材採用をやっている場合が多いので、大学院生ということで色眼鏡でみられることはなく、基礎能力がきちんとあり、社風に対するマッチングがあれば採用されている例も数多くあるのです。僕はそういった社長の数を増やすのことが仕事だと思っています。

逆に大企業に大学院生を人材として認めさせるのはまだまだ難しいですね。とあるコンサル会社に大学院人材を売り込んだことがあるのですが、「戦力化に時間がかかる大学院生を採用するのであれば新卒を採用したほうがはやい」といわれてしまいました。僕は個人的にはやはり、大企業ではないけれど、大企業なみの人材に対する考えと労働生産性をもっているベンチャー企業が大学院生の出口としてふさわしいのではと考えています。
はじめまして。学部4年で微生物をやっております。
博士に進学するつもりですが、就職状況を耳にするたびに、さて自分は博士に進学して大丈夫なのだろうか、と不安がよぎります。
楽な道でないのは承知です。ここで勉強させていただき、その道を少しでも広げたいと思っております。
>はじめまして。学部4年で微生物をやっております。

バイオ系の学生さんは就職活動で苦労されている方が多いみたいです。でも修士(博士前期)で企業へでることもきちんと考えつつ、研究活動を行えばまだまだ大丈夫だと思います。

きちんと企業情報の収集をわすれず、またバイオ系の会社(もしくは普通の企業)でのインターンシップなども試してみてはどうでしょうか。

職がないのではなく、職を探しだすだけの就職意識や企業情報が足りないというのが博士学生の就職問題の半分を占めていると僕は感じています。
はじめまして。
私は修士卒で博物館学芸員として働いて、学芸員を辞め一念発起して文学部系の博士課程に入りました。途中でNPO法人を起業しましたが、NPO法人は基本的に生活の糧にはならず、結局細々と非常勤講師をやっております。非常勤やNPO活動をやりながらのことなので、時間がかかりましたが来年度にはD論文を提出予定です。

確かに状況は厳しいのですが、教育研究常勤職を視野に入れつつ、非常勤での食いつなぎ、博物館関連産業、NPO関連のコンサル(シンクタンク)への就職には目を光らせています。あと、研究も、「○×学」という学問からは異端視されるけれども、実務家あがりで研究もできる、という線を狙っています。
というのは、いくつかの仕事を経験してきて、自分は、「自分の経験や専門を教える」ことが一番向いていると分かったからです。逆に、事務職的に「毎日決められたことを決まった手順で期限までにきちっとやる」とか「例年やってきた通りにやる」みたいなことはかなり苦手だということも職場で悟りました。
むしろ、教育や市民実践の立場から「世の中を見つめ、変えていく」ことに興味を覚えますし、学生さんの精神的成長期にその成長の一部に関われることには醍醐味を感じます。

私は幸いにも、複数の大学等で非常勤講師をさせてもらっているので、貧乏ですが最低限度の生活は何とか送っています。最近では、非常勤すら厳しいようですね。私も今やっている非常勤のひとつはJREC-INの「公募」で採用されました。しかし、4月からは常勤職が採用されてコマ数が減ることも想定されます。さらに非常勤講師で教えている内容の一部が「フリーター/NEET」...完全に自虐ネタです(-_-;)。

私が研究で所属しているのは地方私大ですが、地方だと旧帝大ドクター取得者でも文学部系のポストとなるとなかなか無いのが実情です。

そういえば、上の方の「昆虫専門の環境調査・分析」は博物館では必須の作業です(文化財虫害対策)。

よろしくお願いします。
>博士の起業という道も、もっと増えても良いんじゃないかなと思う今日この頃。

僕もありだと思います。ただ、専門知識がそのままビジネスになるというパターンは極めて少ないです。専門知識はもちろんのこと、それにプラスしてきちんとした人脈を持っているか、ビジネスマインドをもっているかが成功の可否になると思います。

逆に人脈とビジネスマインドがあれば博士の起業は可能なはずなので、そういう部分を支援するような「博士起業援助ビジネス」があってもいいかもしれませんね。

あとは、銀行がきちんとお金を貸せばいいのですが。。。
>良い能力もっているのだから、なんとかしてあげたいところなのですが、、、力不足なもので、アルバイトとして、他より高めの値段で雇ってあげる程度しか出来ません。

僕もそのとおりだと思います。

個人的には大学院生を企業に紹介するビジネスを立ち上げているのですが(www.d-f-s.biz)、やはり僕の会社以外にもどんどん大学院生を社会に送り出していくパイプとなる企業がでてくるべきだと思っています。

>院生全般かどうかわかりませんが、締め切りを守らない、自己アピールが下手、話し方が変、、、、

「締め切りを守らない」はともかくとして、残りの2つはどうにでもなると思います。要は院生の「社会にでて自分の能力を活かす」というやる気じゃないでしょうか?

 東大卒だろが京大卒だろうが、半端なプライドをもって社会にでようとすると、まともな就職も起業も到底無理ですね。逆に「一から勉強する」という謙虚な姿勢、そして「努力してキャッチアップすれば、学卒の倍の成果がだせるはずだ」という自信があれば、思いもよらない大成功も不可能ではないです。
はじめまして。
修士一年で像科学を専攻しています。
像科学とは画像処理を扱うもので、私は衛星画像を処理して大気の汚れを抽出する、といったことをやっています。

私は博士への進学を希望しています。
ですが「博士が100人いる村」や他のサイトを覗いてみると就職は厳しいのが現状で博士に進んでいいものか悩んでしまいます。
私の大学の別の研究室でも現状の博士の状況を考え、先生自身が研究室のHPに「よっぽどのことがない限り修士で卒業してください」と書いていました。
私の所属する研究室も同期は全員修士で卒業するつもりなので私が博士に進学しなければ3年連続で博士がいない状態になります。
そのような状況なので、博士にいくべきか就職活動をするべきか悩んでいます。
もう時期的に決断しないといけないんですが・・・。

博士に進学した場合、就職は自分がしてきた研究が出来る場所がベストですが、そうでなければ研究の過程で培った画像処理の技術を発揮できる企業への就職を考えています。

余談ですが私は今の大学院は他大学院受験で入っており、
学部時代の先生(まだ講師ですが)に「一緒に研究できるようになったら面白いよなぁ〜」と言われています。
本当にそうなればベストですね。

みなさん、よろしくお願いします。
>mskさん、

>院生の就職は教授の斡旋です。基本的に就職活動は
時間の無駄だからするなと言われています。
時間があるなら実験しろと言われます。

そういった声をよくききます。

理系の学生は就職活動に充てられる時間が短い上に研究室の理解が低いため、2重、3重のハンディの元に就職活動をせざるをえません。

>また、化学専攻は化学系の会社にしかいけないと
思っている学生もたくさんいます。化学専攻だから
化学しかできないという先入観があるようです。

僕は大学院生の就職支援ビジネスをしているのですが、化学や生物専攻の方でVCやコンサルに就業希望の方もたくさん相談にきています。専門能力を生かしたマッチングではなく、むしろ専門能力にあるロジカルな能力やプレゼン能力などの基礎能力と高い就業意識を武器にしたマッチングを目指せば、社会的な評価が将来的に得られるような就業は決して不可能ではありません。

D1であれば年齢的にも就業は比較的容易です。もしも興味があれば弊社HPをごらんください。

http://www.d-f-s.biz
はじめまして。
修士2年生で、博士課程後期に進学する予定のziggyと申します。
日本文学(近代)が専門です。
色々勉強させていただければと思います。
>専門能力を生かし、VCやコンサルに就業希望をする場合
専門能力を有しているという証の意味で博士号を
もっていることは、有利ですか?

多くの方が勘違いをされているのですが、博士号をもっているということ自体で企業が評価する場合は、企業がその専門能力がほしい場合です。

たとえばバイオ系ベンチャーのインキュベーションをやっている会社が技術のことをわかる人材をほしいとしても、博士ということで専門知識を期待して採用する例はほとんどないです。

そういった会社は外にそれこそバイオの専門家だけで構成されている子会社をもっているので、そこに技術審査を任せます。そういった技術審査の会社とある程度の話をするために、「バイオの知識があれば望ましい」という程度だと思ってください。

したがって、

>それとも博士号は専門的過ぎて(知識の範囲が狭くて)実際は あまり価値がないものなんでしょうか?

こちらが正しい認識になると思います。

もうひとつなのですが、博士課程を修了してから就職、修士課程を修了してから就職、という形で学位を得てから就職をしたいという方が多くいらっしゃいます。

一度はじめたことはきちんと終えたい、将来のためにもなんらかのライセンスを残したい、という気持ちはわかるのですが、企業側からするとまったく評価の対象にならないどころか、むしろマイナスになる場合があります。

マイナスになるというのは、企業は専門能力でその人間を評価していないというのが大前提ですから、「いますぐ企業に就業してやりたい仕事をする」ことより、「仕事をやっていく上でまったく意味がない博士号をとる」ことをなぜ優先するのか理解できないからです。つまり、就業意識が実はひくい、「大学の研究」に未練があり就業は二の次である、という風に見られる可能性が大でしょう。

企業は基礎能力もそうですが、「この会社で働きたい!」という就業意欲をなによりも重視します。「博士でのキャリアが難しいから就業したい」という消極的な面が少しでもみえたら、どんなに基礎能力や学歴が高い人間であっても絶対に採用しません。逆をいえば、基礎能力や学歴はさほどでなくても、就業意欲がはっきりしている学生は採用される可能性が高いということになります。

研究を続けてきたというモチベーション、そして現状では就業したいというモチベーション、そのつながりを自然かつ説得力のある形で説明できることが就業への第一歩です。ほとんどの院生の方はまずココができていません。
ううん、何か根本的な所が違うと思うのですが・・・。

tikipinさんの

>研究を続けてきたというモチベーション、そして現状では就業したいというモチベーション、そのつながりを自然かつ説得力のある形で説明できることが就業への第一歩です。ほとんどの院生の方はまずココができていません。

という話は、「就職が第一で学位は二の次」ということが大前提になっているんですよね。


でも、現実には、msk...さんがおっしゃる通り、

>博士課程に進学しながら博士号を取得せずに就職することに
抵抗のある方は僕以外にもいると思います。

という人が多いでしょう。つまり博士の学位を取得するために博士課程に入ったのに、学位をあきらめて就職の意欲を見せろ、なんて言われても、所詮無理な話なのです。最初の目的を諦めろ、と言われても、諦められない人間が大多数なんですから。

逆に言えば、学位や研究を諦められない人間が沢山いるから今の博士課程の問題があるのであって、「それを諦めれば問題は解決できる」というtikipinさんの言い方には、全く賛同できません。

tikipinさんの一連の発言は、最大の問題点にフタをして、それで「問題は解決できる」とおっしゃられているようで、どうも腑に落ちないのですが・・・。
レスありがとうございます。
議論がすくないコミュだったのでこういった形で議論ができるのは非常にいいことだと思います。

以下、僕の見識の範囲でお答えさせていただきます。

>「就職が第一で学位は二の次」ということが大前提になっているんですよね。

そのとおりです。「学位が二の次」になっていない方は、「その専門性が企業に評価されない限りは」、就職は難しいというのが僕が経験した範囲での事実です。しかも、これは決して十分条件ではなく、単に必要条件なだけです。

もちろん、単に人材を単純労働力としてしか計算していないような企業であれば就業意欲などたいして問われずに就職できる場合もあります。ただ、きちんと人材の能力をいかし、教育をほどこしてくれるような社格のある企業になればなるほど(ほとんどの大学院生の方はこういった企業への就職を希望されるはずです)、「研究職をスッパリあきらめている就業意欲」は絶対に外せないものになります。

こういった企業が要求する「就業意欲」というのは、大学院生が研究職を目指すにあたって必要な「研究意欲」と同じくらいレベルの高いものです。「研究に未練はありますが、将来がみえないので能力が生かせるところで就職したいです。」というレベルの就業意欲では、こういったレベルの企業は絶対に採用しません。

繰り返しますが、「研究職を追求しないで就職する」という意思があるとして、そこから「学位だけはとりたい」というロジックは企業からすると「筋が通らない」になってしまうのです。

>tikipinさんの一連の発言は、最大の問題点にフタをして、

いえいえ。これは「最大の問題」の「ひとつ」だと僕は思ってます。

・「なぜ自分は研究をやってこれたのか。」
・「なぜ今、自分は研究をやめて就職しようとするのか。」
・「就職するにあたって一番のモチベーションはなんだろうか。」

こういったことについて、徹底的に考え抜いて筋のとおったストーリーを描くことが就職にむけての第一歩です。

特に2番目の質問に対して、

「研究職は狭き門だから。」
「研究職は将来が暗いから。」

となっているうちは×です。

「自分は昔から〜という特性をもっていて〜ということに関心があり、これは研究者として要求される適正と〜という点でずれている。だからむしろ研究者ではなく民間でこの能力を活かしてみたい。」という風に、研究職を離れることを自己分析を基に積極的に評価できるようにならないとダメです。

確かに、「学位を諦めろ」、というのは極端な意見かもしれませんが、少なくとも就職よりも学位への執着が強いうちは満足いく就職活動は難しいです。博士の学位、ということを企業が評価しない以上、これは仕方ないと思います。
もうひとつ、これは事実としてなのですが、

・博士課程を過ごす25〜30という年代は一年一年就職がどんどん困難になっていく年齢です。(もちろん、高い就労意識があれば30超えても就労は可能です。)

・実際に就職されている方は博士課程から学位をとらずにスピンアウトされている方も多い。 (もちろん学位をとっている方もいます。)

学位をとるか、早い年齢で就職をするか、というのは個々人の判断があると思いますし、それは各々が自己責任でリスクマネージメントをすればいいと思います。

ただ、就職にとってこの年代が非常にリスクが増大していく年齢だということを知らずに、つまり歳を重ねることによる就職リスクを認識せず漫然と博士課程を過ごしてしまっているとすれば、リスクマネージメントさえできていないわけで、これは非常に危険なことだと僕は思うわけです。
tikipin さん

あまりやっても水掛け論で意味がないと思いますが・・・。

>確かに、「学位を諦めろ」、というのは極端な意見かもしれませんが、少なくとも就職よりも学位への執着が強いうちは満足いく就職活動は難しいです。

>ただ、就職にとってこの年代が非常にリスクが増大していく年齢だということを知らずに、つまり歳を重ねることによる就職リスクを認識せず漫然と博士課程を過ごしてしまっているとすれば、リスクマネージメントさえできていないわけで、これは非常に危険なことだと僕は思うわけです。


以上2つのことが十分わかった上で、それでも博士を取って研究職に就きたいと思う学生が沢山いるから問題なんでしょ?

今の博士課程の学生の大部分は、リスクマネージメントなんて全く出来ていません。だからこんな状況になっているのです。


tikipinさんが、もし仮に、上記のことを大学院生が全くわかっていないと思っていらっしゃるのであれば、大きな事実認識の誤りがあると、私は思います。

だいたい、「(民間)就職したくない」と思っている人たちに対して、「そんな考え方じゃ就職できないよ」と言っても、多くの大学院生が話を聞くはずがないじゃないですか。話の根本がずれていますよ。
おはようございます。
大事なトピックだと思うのでもう少し議論を深めましょう。

まず、「博士課程を中断しないと就職できない」とは僕は考えていませんし、「博士課程を中断すると就職できる」とも一概にいえません。

僕が言いたいのは、博士をとるにしても、途中で中断するにしても、きちんとした自分のキャリア設計に基づいていないと「就職はできません」ということです。皆さんが目指すような就職活動は「なんとなく」というキーワードが絶対に許されない世界です。

>以上2つのことが十分わかった上で、それでも博士を取って研究職に就きたいと思う学生が沢山いるから問題なんでしょ?

この2つのことがわかった上で、さらに上にいきたいと思っている方は、逆にきちんとリスクマネージメントできているのではないでしょうか?

そういうリスクマネージメントをした上で、覚悟をもって望む学生は将来的に研究職につける可能性も高いと思いますし、無理だった場合の対処もきちんと考えているはずです。


僕がむしろ問題だと思うのは、

・「アカデミックキャリアを辞めて外で働くこと」に関するリスクとリターン、「アカデミーの中に残り研究職を追求すること」のリスクとリターン、に関する正確な情報を与えられていない、もしくは考えていない学生が多い。

・結果として「自分の将来に関する選択」を「学振もらっているからとりあえずOK、」と先送りにしてしまったり、「教官がどうにかしてくれる、」と他人まかせにしてしまっている方が多い。

という点です。「博士あがってきた時点で就職ないのなんかわかっていたじゃないか」と教官はいうかもしれませんが、その本当のリスクとリターンをきちんと説明していたでしょうか?もしくは、学生の側がきちんと考えたでしょうか?おそらく「NO」だと思います。それはリスクについて「本気で」考えていない事を意味します。

したがって、僕の事実認識は

>今の博士課程の学生の大部分は、リスクマネージメントなんて全く出来ていません。だからこんな状況になっているのです。

とまったく同じです。

だから今からでも「リスクマネージメント」をしてみませんか?、という結論になります。

当然、自己分析の結果、「私は研究者としてがんばっていきたいです」という学生さんもいらっしゃいますし、それが「正しい」選択の場合も往々にしてあります。ただ、そういった「選択の機会」が大学院生の方に与えられていないこと問題だと思います。いかがでしょう?


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>博士号というものを単に「専門知識がある」にとどめず、それ相応の基礎能力を持っているというところまで広げてもらえたら、もう少し明るくなるのではないでしょうか。

究極的にはそのとおりです。企業が大学院でのキャリアを企業内での教育と同じ「就業訓練」の部分もあるとみなせば、そのとおりです。実際、そういう企業もごく僅かですがあります。そういった企業を増やしていくことが僕の仕事だと思います。

ただ、そういう企業があるとしても、現状の大学院生がそのようなことをきちんと整理して企業にアピールすることが絶対に必要です。最初に戻りますが「博士課程を選んだこと、博士を修了しようとがんばったこと」について合理的な説明、そしてそれがいかに民間の仕事で役に立つかというアピールが必要です。

ちなみに僕は、博士課程を修了してしまった、もしくはどうしても修了しなくてはいけない客観的な理由がある方に関しては、「博士を修了すること」と「研究職につかずに民間に就職する」ということにきちんとしたロジックをみつけてもらう作業をかならずやってもらいます。

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*就職を考えている学生の皆さんに参考までになのですが、「絶対内定」という本をご存知でしょうか。これはいわゆる超難関企業に学歴優秀な学卒の学生が自己変革をしながら就職を決めるための「バイブル」といわれている本です。徹底的な自己分析を通して、就職活動を勝ち残るためのモチベーション(コアと呼ばれています)をみつけよう、という話なのですが、これを読むといかに就職活動において「モチベーション」や「自己分析」が大事かわかると思います。

学卒向けの教本なのでちょっと泥臭くて暑苦しい部分が多々ありますが、大学院生とはいえ企業からみたら「新卒」なので、大学院生の就職にも必ず役に立ちます。この時期であれば本屋には必ず並んでいる本なのでぜひごらんになってみてください。
はじめまして
現在学部生3年で薬学系の学校に行っています。研究職希望なので、博士課程まで進みかどうかを考えています。まず、修士は取る予定なのですが、博士課程終了後がどうなっているのかしりたくてこのコミュニティーに参加しました。

話に聞いていたとおり、就職は難しそうです。しかし、教授が言うには博士を持っていないと研究者として認められない。そして、病院で医者と対等になるためには博士号をもっていて論文が読めるようにならなければならないと言われました。

病院薬剤師も数は少ないですが、博士を持った人は何人かいます。薬学教育が6年になった影響もあり、将来はまったくわかりません。

博士に進むかどうかはまだはっきりとは決まっていないのですが、よろしくお願いします。

ますは進級することです
はじめまして。
少し前からこのコミュニティーに参加させていただいていました。遅ればせながらよろしくお願いします。現在学部の4年生で、フランス文学を専攻しています。
実は昨日博士前期過程への入学試験を終えたばかりで、現在結果待ち状態です。

合格であれば院でもフランス文学を中心に(できれば教育学ともリンクさせていければと思っています)扱う予定ですが、その後博士後期過程に進んで研究職の道にかけてみるか、それとも民間企業に就職するか迷っています。(前者を選ぶ場合は保険として、この4月から国語とフランス語の教員免許を取得する予定です。)

教授も「仏文学なら仏語学のほうが将来性はあるかもしれないけど、先のことは分からない。協力できればいいのだけど、現状は厳しい。」とおっしゃっていました。

このコミュニティーで様々な方の考え方を参考にさせていただきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
>実は昨日博士前期過程への入学試験を終えたばかりで、現在結果待ち状態です。

修士2年からの就職は学卒よりは大変になりますが、可能です。気をつける点としては、

・M1の秋から就職活動をはじめること。(これが難しいのですが。。)
・周囲に一緒に就職活動をしてくれる仲間をみつけること。(学卒が3年生で熱心に就職活動できるのは「皆が一緒にやる」という理由があります。)
・就職するつもりであれば、学校の勉強と「並行」して、自身の就職モチベーションを高めるために企業へのインターンシップなどを短期間でいいからやってみること。(企業に対するリテラシーもこれでかなり向上するはずです。)

という点でしょう。

こういったことを留意しつつ、一方で教官と話し合いながら博士課程への進学もにらんでみたらいかがでしょうか?いずれにせよ年齢が高くなってからのキャリア選択はそのひとつひとつがリスクが高いです。後になって後悔しないように選択してみてください。
>話に聞いていたとおり、就職は難しそうです。しかし、教授が言うには博士を持っていないと研究者として認められない。そして、病院で医者と対等になるためには博士号をもっていて論文が読めるようにならなければならないと言われました。

博士をもつことが研究者としての必要条件という意味だと思います。

博士を取るつもり→研究者だけを目指す。

ということだと思いますが、

逆にいえば、

博士を取らない→研究者以外のキャリアパスを考える。

ということを言っているともいえます。

どちらがいいかは個々の判断になりますが、両方の可能性をきちんと考えておく必要があると思います。

とくに就職のしやすさは、学卒>修卒>・・・・・>博士卒ぐらいであるのが現実です。

学卒と修卒の時点で専門へ進むつもりであっても、専門外へのスピンアウトの可能性があるのならば、就職に関して一度は真剣に考えてみたほうがいいと思いますよ。
研究者になるです。博士になるです。教授になるです。
お世話になって久しく経ちますが、トビ、2年ぶりに自己紹介書きます……

当方、理学部早期退学し、
飛び級で大学院修士終了後、医学研究科の博士課程に進学しました。
修士時代までは将来研究者になることを全く疑っていませんでしたが、
博士課程の時に結婚して、そこで初めて将来のリスクと自分の能力、
コネ、その時の状況、自分が未来に果たしたいこと等々、
その他を深く考えるようになりました。
その時出した結論が博士課程を中退して医学教育を受け直し、
一介の臨床医として生きていくという、ということでした。
また、冷静に、客観的に考えた場合、自分の周囲では、
バイオ系研究者として将来サバイブできる目安は、
少なくとも博士課程時代に一流ジャーナルに1-2本、と考えていました。
自分はそこまでの域に到達していなかったという判断もあります。

それから7年後の今、医学部学士卒後、研修医生活を終え、
現在精神科臨床医として日々働いています。

ぼくは後一年で医学博士が取れそうな状況でしたが、自分の場合、
1年でも早く臨床のトレーニングを開始して、先ず家族を食わせる、
ということを優先させました。
臨床で働くようになって、このときの判断は正しかったと思っています。
30過ぎて医者になった自分の場合、博士号の有無は殆ど日常臨床に
意味はありません。なので、今後も取るつもりはないです
(勿体ないとはみんなから言われますが……)
上の方のコメントに薬剤師の方の博士号云々がありましたが、
勤務先の病院で働いてる多くの薬剤師さんの博士号の有無は
正直全然僕は知りません。
少なくとも地域基幹総合病院でそういうことが問題となるような場面に
出会ったことはありません。
博士号を持たないから対等に扱わないかと言われれば、そんなことは
考えたこともありませんでした。

ちなみに学部、大学院時代に奨学金をお借りしたので、
750万超の返済を20年かけて学生支援機構にしているところです。
ぼくは妻と7歳を筆頭にこども3人がいますが、奨学金返済と住宅ローンを
抱えた身では、地方の医師の給与(税込、正直に今で1000万円/年)でも
生活はちょんちょんくらいです。

ぼくの場合、例外的にこどもが少し多いですが、お子さんが1-2人の
博士卒の人がその後民間に就職して(奨学金を返済しながら)
平均の中流的な家庭を営むことを考えると、
都市部では最低500-600万/年は必要になるのではないかと思います。
バイオ産業の脚力がそれ程ない日本で、バイオ博士院卒が民間の研究職で
それだけの額以上の給与を安定して得ることは、ごく一部の人に
限られると思います。
研究職に固執すればするほど、将来の選択肢が狭まり、
安定した生活が遠のくリスクが高くなるように思います。

自分が研究を止めた時、人づてに、家族の生活安定を理由に研究をやめたのは
逃げである、という趣旨の言動を当時の指導教官がされていた由伺い、
胸が少し痛くなりました。
ただ、今はこれでよかったと心底ホッとしています。
今の仕事の方が全身全霊で打ち込め、社会における自分の役割、意義を
深く噛みしめて感謝する日々です。

駄文長くなりましたが、博士課程落ちこぼれた奴の人生遍歴の一端です。






最近、内閣府の政策研究官で文科省にも経産省にもいらっしゃった方と個人的に意見交換をしたのですが、明確に博士問題、特にバイオ系の博士問題は政策側のミスリードがあったと客観的に意見されていました。

内輪話なのですが、バイオ系が急速に伸びた80年代後半から90年代前半にかけて、バイオ系の予算を大きくするために科学技術関係の予算を持っていた科学技術庁と当時の文部省の合併が画策されたというような背景もあるらしく、合併後は多くの予算がバイオ系(医学系)に投入されたそうです。

研究者のキャリアパスなんていう考えがまったくない時代、研究予算をただ増やすという観点からのみなされた予算増だったので、研究「労働者」としてのバイオ系博士を増やすためにかなり予算がまわされ、国全体でバイオ系博士をどう育てどう生かすかという観点はまったく欠如していたといわざるをえません。

工学系はいわずもがな、理学系の博士・ポスドクであっても最近は民間でも評価されるレベルのコンピューティングができる人材が多いので、実はきちんと就職活動すれば就職は可能です。しかしながら、バイオの基礎研究をしてきた博士は、試験管を相手に労働に近い「研究」をしてきた人材が多く、アカデミー内ならともかく、民間で客観的にすぐ評価できる「スキル」をもっていない方がほとんどです。(バイオインフォマティックスのような特殊なデータマイニング技術をもっている方はまた別ですが。)

3年間博士・ポスドクの人材を企業に紹介する仕事をしてきて思うのですが、就職能力=意欲XスキルX計画性(どれだけきちんと就職活動をするか)だと思っています。実際、目立ったスキルがないバイオ系博士であっても、意欲ときちんとした計画に基づいた就職活動があれば、分野を選らばなければきちんと就職できることがほとんどです。ただ、残念なことにスキルが民間向きでない人材ほど、同じように意欲や計画性が低くなってしまうという傾向があります。

大学院での教育課程の中に、キャリアパスの考え方やコンピューティングの技術の習得をいれることで、実はこの問題は数年後には簡単に解決する問題だと思います。ただ、この簡単なことをするのが、基本的に今までの流れを守りたいアカデミーや文科省にとっては大変だったりするわけです。
興味あってのぞかせていただきます。ヨロシクお願いします(。・ω・)ノ゙

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