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読響読売日響読売日本交響楽団コミュのスクロヴァチェフスキ先生のラス前@サントリー

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今月の定期(ブル8)で読響シェフを退任されるスクロヴァチェフスキのラス前コンサート。プログラムは、

シュトラウス:ドン・ファン
スクロヴァチェフスキ:Music for Winds (読響共同委嘱作品で日本初演)
シューマン:第3シンフォニー

今晩は(というか今晩も)気合入ってた。笛吹きマイミクシィ様によると、彼の師匠でいらっしゃる某首席の証言では、先日のシューマン#1のリハーサルがかなり厳しかったとのこと。今夜もこってりしぼられたんだろうな(というか読響がそれを望んだんだろう)と感じられる演奏。

ドン・ファンから飛ばしまくり。bar.10、下げ弓の付点音符を思い切り引っ張ってフレーズをつなげていく冒頭のストバイ+セコバイのオクターブユニゾンがねっとりとこくまろで、ドイツのオケみたいだ。fig.Dのコンマス・ソロはちょっと薄味?ここはぼくの趣味では小森谷さんで聴きたい。彼がホーネックの時に弾いたヘルデンレーベンは素晴らしかった。今日絞られたのは、fig.Lのオーボエだろうな。d3-d4のアウフタクトの入りでの表情が真剣だった。たらーっ(汗)それから松坂さん。fig.Mのちょい前のa-h- c-c-e、すごく美しかった。セクションでは彼が最も最近の入団だが、大将がいない時には彼がトップのケースが多く、嘱望されているんだろうなと感じる。今夜のホルンセクションは、すごくよかったと思う。いつも大先生の時は、きれいにきれいにとおそらく考えてのことだろうが、どうもぱあっと抜けない神経質な感じがするが、きょうはスカッと抜けて、しかも弱音もきれい。松坂首席に一票。先月のマラ7で客演トップを吹いたタバーニを間近に聴いて、気合入ったんだろうなと想像する。

con sordinoのfig.Mのストバイ、とても美しいイントネーションだった。こういうところ、ミスターSは作り込みがすごく丁寧だ。ブル9は、そういう丹念な作り込みにオケがついていけなくて、ミネソタとやった演奏みたいにキマらなかった不満があったが、今夜は本当によかった。fig.Z+2の Vn+Vaの2オクターブユニゾン、4部音符と8分音符2つを全弓でブイブイ鳴らすところは豊麗な鳴りっぷり。

一点だけ文句。トランペットが強奏で割れ気味なのが気になった。シューマンではロータリーバルブの管径がちょっと太い楽器でとても柔らかい音を鳴らしていたが、ドン・ファンではあの楽器は使わない?ドン・ファンは速いパッセージが多いからロータリーじゃ吹きにくいのかな?オト的にはロータリーの方が似あうと思うのは単なる趣味?管楽器の人、教えて下さい。

スクロヴァ先生の新作。なかなかよいです。ちょっとルトスワフスキなテイストで、きっちりとした様式感があるネオ・クラシカルな作品。冒頭のクラリネットに出てくる七度下降+短二度上行+短二度上行のセリエが全体を支配するテーマ。セリエといっても十二音全部使っているわけではないように聴こえた。このセリエというかメロディーの部分を使って副次的なモチーフが作られているように聴こえた。例えば、1楽章後半では、セリエが金管でフーガ的に扱われ、それから木管が今度はピッチインタバルの反行型(つまり、七度上昇+短二度下降)を六度にハーモナイズして歌う。中間楽章は、セリエ前半の逆行系(つまり、短二度上行+七度下降みたいな音型)のモチーフで構成されていた。こう書くと、ちょっとシェーンベルクのばりばりなドデカフォニーみたいに感じられるかもしれないが、緊密で明快な構成感の中にポーランドの作家特有の冷たい叙情性みたいなものが感じられて、エモーショナルにも十分訴えかける佳品だと思う。初演でぼくも初めて聴くので、記憶が不正確ならすみません。

で、シューマン。これはいい。金管の出入りの弦セクションとのバランスが絶妙でとても音色が美しいし、アウフタクトでつっこむリズムが生き生きとしていて、疾走感というか爽快感があるアレグロ。2楽章の3拍子の感じ方もすばらしい。ゆっくりした楽章のトロンボーンのコラールがきれいだった。ほとんどアタッカでフィナーレ。かなり速いテンポだが、ちゃんとリズムがひっかかっている。堂々とした、しかし重くならない立派な演奏。

オケがモチベーション上がりまくりなので、26日のブル8は大いに楽しみだ。シェフを退くといっても、大先生、1年に1回は来てくれるそうで、さっそく来シーズンは秋にブル7がある。彼の演奏をあと何回聴けるのか分からないが、しっかり耳に染み込ませておこう。ブラーヴィ!

コメント(10)

スクロヴァ先生の光輝くシューマン(私も両日とも聴きました)、素晴らしかったです。光輝やくといっても、決してアメリカンにならず、あくまでドイツの音なのが本当に素晴らしいと思います。
26日も行く予定です。
25日に行く予定です。


私も小森谷巧に一票!!!

バロックな感じ???が好き。
Y氏さん

シューマン、去年だったか2+4もやりましたが、これもよかったですね。
まだまだ、手放すわけにはいきませんね。すくろゔぁ先生。

夏菜さん

小森谷さん、いいよね。
芸術劇場では、Music for Windowsの手書きスコアが展示されていましたけれど、とても丁寧にきれいに書かれていて、性格なのかなと思いました。つまり、非常に緻密な感じがしました。書き換えて清書までされているのかもしれませんけれど、勝手に作曲家の楽譜って汚いっていうイメージがあるからかもしれませんけれど...
演奏もあの楽譜のイメージのように緻密だったように思いましたけれどどうでしょうか?
しげぴょんCR-Zさま

もしかして、ハンドルネームから拝察するに、HONDA CR-Zのオーナー様?
おもしろそうな車ですよね。

そうですか。芸劇ではスコアが展示してあった。。るんるん
それは、拝見したかった。
上に書いた冒頭の音型、どう記譜されているのかぜひみたいです。
サントリーにはなかったなあ。。げっそり

昨シーズンだったか、細川さんか三善さんの作品だったかな、演奏の日に
ロビーで楽譜即売会をやっていましたが、スクロヴァ爺の新作で、
初演日付入りサインしてくれるとかだったら、1万円でも買うのに。。。。
綺麗な浄書なのかもしれませんね。

演奏もその(見ていませんが)楽譜のように緻密だったと思います。
楽員が構造をしっかりと理解して自分がテーマ(あるいはその派生型)を
吹いているから飛び出なきゃいかんのか、それとも引っ込む立場なのか、
そういう曲の構造をわかって演奏しているように感じました。
これ、吹奏楽団とかでやるところでるんじゃないかなあ。
あ、しげぴょんCR-Zさま。
1点、つっこませてください。
"Music for Windows"パソコンって、ビル・ゲイツに献呈されそうな曲名ですね。。。

つまらんシャレで、ごめんなさい。あせあせ(飛び散る汗)
そうなんですか!
芸術劇場の大ホールに入って会場へのエスカレーターの所にガラス張りでなぜか着物と対になって楽譜が飾られていました。目立たない所というのもありますが、あまり、見る人もいなかったようで、じっくり眺めました。はじめは製本した楽譜なのかな?とおもうぐらいきれいな楽譜でしたよ!最初のページと途中のページの2カ所が開けてあってかざってありました。
写真でも撮っておけば良かったですけれど済みません。
しげぴょんCR-Zさん

そりゃぜひ写真を撮って、日記に貼ればよかったのに。。。わーい(嬉しい顔)
絶対に、それ、くれませんかってお願いしたと思います。
カメラを出そうとして、時間がないと思ってやめたので今でも悔やんでいます。
Windowsのシステムってもともとゼロックス社の研究者が作ったけれど、ゼロックスがそれを評価できなくて、ジョッブズが評価してアップル社が引っこ抜いたんだと思います。昔のマックって描いた画面と同じ大きさのものが印刷されたのでびっくりしたのを覚えてます。まあ、だから、ウインドウズというシステムを最初に作ったのはゼロックスで、それを商品にしたのはアップル。そして、それを広めて名前をつけたのがゲイツのようですね!
もっとも、ウインドウズはあまり好きでないので仕事でどうしても仕方ないときしか使いませんけれど...
>描いた画面と同じ大きさのものが印刷されたのでびっくり

WYSIWIGですね。ぼくも初めて見たときには驚き、愛想のないDOSを使っていたぼくは
一気にその世界に引き込まれました。
20年前のPowerBookというマシン以来、Macを使っています。

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