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よのなか科コミュのよのなか科通信第20号

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いよいよ弥生三月です。
学校では、卒業式へむけての活動が始まりました。
私たち教員も年度末に向けての、もうひとつの師走を
すごしています。

さて、よのなか科通信第20号をお届けいたします。
今年度のよのなか科の最後の授業の報告です。

今年度たくさんの感動の授業がありました。
すばらしいゲストの方々にもお出でいただいたり、
多くの方々にご協力もいただきました。

でも、一番の感動の授業でした。
一年かけて、生徒と、サポーターの方々と作り上げてきた授業です。まさしく、何かに向けての一方通行の授業ではなく、いろいろなところへベクトルが向き、それに対して、いろいろな答えが戻ってくるというまさしく答えは一つじゃない。それが人生だということを痛感させる授業でした。本物だからこそ、作り物じゃないからこそ、生徒たちの心を揺り動かしたのだと思います。うすっぺらじゃない、本当に真剣に生きている大人の姿。
これこそ、本物の、まぎれもない教材なのです。

今年度も、生徒たち、サポーターの方々、ご協力いただいたゲストの方々のおかげで授業を作ることができました。
本当に感謝です。
そして、今年度は、この「よのなか科通信」を校内に配布したことで、多くの先生方に興味をもっていただくこともできました。
少しでも、「よのなか科」の裾野を広げることができたかと思っています。

そして、この通信を配布し、励ましやご意見メールをいただいたことも大きな励みとなりました。本当にありがとうございました。





「よのなか科」通信
 第20号  2月26日
「よのなか科」通信は、○○中学校3年選択社会での「よのなか科」の授業の報告です。

第20回 最終授業「私にとってよのなか科とは?」

 今年度最後の「よのなか科」の授業です。最終授業は、今年度定期的に授業に参加してくださったサ
ポーターの方4人がゲストティーチャーです。今年度、この4人の方々が定期的に授業に参加してくださったことが、授業をより深いものになりました。でも、この方々に学校からも、私からもアルバイト料もお支払いをしていません。もちろん交通費もお支払いをしていません。それに、1回の授業に来ようと思ったら、たった1時間=50分の授業であっても、往復の時間などを考えると、半日をつぶしてということになります。この授業に来たからって、有名人に会えるわけでもありません。私自身もただの教員です。学校も公立中学校です。では、どうして、ここまでして、この4人の方々は、毎回のように授業に来てくださったのでしょうか?それが、この「よのなか科」の本質につながると思いました。

 まず、改めて生徒たちに「よのなか科」とはどのようなものであったのかを問いかけました。先週おいでいただいた藤原和博先生が始められた授業であること、どのようなことを目指している授業なのかを再確認しました。

 そして、おおよそ、お1人、約5分くらいで、自己紹介及び、どうしてこの授業に参加していたのか、そして、何を得られたのか、生徒たちへの餞の言葉をいただきました。
 まず、最初はM.Kさん。練馬区から片道一時間くらいかけてきてくださいます。私の授業へのサポートは2年目になります。前年度に引き続き、「よのなか科」の母となっています。ご自身も、中3の息子さんをお持ちで、まさしく母を担ってくださいました。そのM.Kさんの「よのなか科」とは、出会いであり、ボランティア(このボランティア一緒に歩いて成長することとお話くださいました)。それを、手話を用いながらのお話くださいました。最後に、みんなへの餞として、「二兎追うもの一兎も得ずということわざはあるけれど、興味があれば、いろんなことに挑戦していってほしい。」と語っていただきました。

 次は、社会人から再び大学生となり、将来教師を目指しているS・Tさん。一旦社会人になって、会社では、利益を求めていた。人の成長をお金で買えるのかと疑問に思ったそうです。プライスレスということを考えた。そこで、教師になる道を選んだと・・・。そのS・Tさんの「よのなか科」は、学校と社会をつなぐもの。自分が中学生のときに受けたかった。生徒たちへの餞の言葉は、「お金で買えない経験を大切に。」

 今年度数多く授業に参加してくださったT・Nさん。いつも「よのなか科通信」のレポートを作成してくれていました。昨年の勤務校で藤原先生の授業の時に初めて参加してくださり、今年度はご自分の講義の空き時間とも重なり、教育実習のとき以外は全て参加してくれました。そのT・Nさんにとっての「よのなか科」とは?この授業は運命の出会いです。自分で考えてアイディアを出してみんなの発表する。社会に出たときに役に立つ力がつく授業です。そしてこの授業で人を大切にすることを学びました。餞として「人とのかかわりを大事にしよう。」 

 最後にやんちゃくんたちが、慕っていたA・Iさん。いきなり流暢な英語での自己紹介。A・Iさんは結婚前に中学校で英語の先生をしていらっしゃいました。A・Iさんがどうして先生をやめたのか、から始まりました。自分では英語はとっても楽しいと思って、それを生徒に伝えたいと思ったけれど、実際の教室では、高校入試のために、面白いと思えないことを教えなくてはいけないことに、息苦しくなってしまった。そして、アメリカで英語で日本語を教えることを始め、その後、結婚されて香港、韓国で暮しました。いろいろな国の人たちと接してみて、コミュニケーションの大切さを知りました。コミュニケーションはお金で買えない。「よのなか科」を通してずっと疑問を持っているのは大事だと思った。今、勉強をしていることは、将来にものすごくかかわるかもしれない。何かと何かをつながるのはすごく面白い。餞の言葉です。小学校の先生からのいただいたという言葉です。「この道より、われを活かす道なき。」

 そして、私がどうしてこの「よのなか科」にかかわるようになったのかを話しました。それは、私が教師になるきっかけから話さねばなりませんでした。大学を卒業して、すぐに現在のベネッセ(進研ゼミ)に入社し、大学の入試分析や入試対策の雑誌の編集に携わっていたこと。その当時のクリスマスケーキ(女性の適齢期は24歳で、25歳をすぎると半値になるとか・・・)をすぎ、結婚退職をし、夫の勤務先である埼玉県に来たこと。住んだ社宅が非常に封建的な場所で、どこに住んでいるかで夫の社内での位置がわかるというもの。そこでは、私は私であらず、すべて夫の妻ということで、私の位置づけが決まってしまう。そのことに非常に息苦しさを覚え、私は、子どもの教育に夢中になってしまった。優秀な子どものお母さんは優秀だという評価をいつしか求めていた。しかし、子どもは子ども。そのことに気づかされたのは、子どもの中学受験の失敗からでした。そのとき、友人から「自分の人生を生きていない」と指摘され、再び大学院で教育学の勉強を始めたとき、現場を知らず、1年ということで現場に入ったのがきっかけです。ちょうど選択科目が導入された年で、選択科目を任された私は、暗中模索をしていたときに、藤原和博先生と出会いました。これだと思い、先生の授業を見学に行きました。まだ、校長先生になられる前のことでした。それから、この授業をやりたいということで、教員になりました。いつも話すことですが、今まで欲しいと思ったこと、やりたいと思ったことはほとんど自分のものにしてきたし、やってきました。時には絶望の中にいたこともありました。でも、絶対にあきらめなかった。だからこそ、手に入れたし、周りを動かすことも出来たのだと思います。だから、餞は「あきらめない」。あきらめた瞬間、絶対に手には入らない・・・。だから、どんなことがあっても、あきらめないで欲しい。

 と、私を含め、5人が話し終えました。生徒たちの表情はとても真剣だったし、目が輝いていました。
ワークシートにもどんどん積極的に取り組んでいました。

☆一番印象に残った授業は?
 確かに前回の藤原先生の「お金持ちになる方法」が多かったですが、票が割れていました。ハンバーガーの授業、今回の授業、模擬裁判やバルガー事件、少年審判、流行る店・流行らない店、大震災のトイレ、住宅模型、究極のカレーを作るなど、いろいろな授業が挙げられていてうれしくなりました。

☆一番面白かった授業は?
 ここでも、藤原先生の「お金持ちになる方法」が多かったのですが、今回の授業、ハンバーガーの授業、大震災のトイレ、模擬裁判、付加価値のミラー、そして、全部の授業と答えてくれた生徒もいました。

☆おいでいただいたゲストで一番印象に残った方は?
 ダントツで藤原先生。そして、ずっとサポーターとして生徒たちの中に入り込んでくれていた年齢的にも一番近かったT・Nさん。身近だったマックの店長さん、元環境副大臣、犯罪被害者のご家族、裁判官、検察官、弁護士、そして全員と答えてくれた生徒が2人いました。


☆1年間で20回の授業を行ってきて、この授業を受ける前と後では違いがありましたか?
 一人の生徒を除き、他の生徒があったと答えました。それは、どのような点だったのかを書いてもらいました。
 ○自分で考えるようになった。発想力が豊かになった。
 ○自分で考える力がついた。
 ○いろんなことが知ることができた。選んでよかった。自分の関係ないところでさまざまなことがあるのはすごかった。
 ○いろいろなものに対する価値観が変わった。
 ○世間は常識じゃ通用しないということ。
 ○お金持ちになりそうな気がしてきた。
 ○世の中のことに興味がもてるようになって、自分の意見が持てて、発表することができるようになった。
 ○お金に対する考え方が変わった。
 ○人として・・・。
 ○日本のことについて知ろうという意欲がでてきた。
 ○自分の意見をもてるようになった。
 ○社会人になってもいろいろな悩みがあることがわかった。
 ○いろいろな考え方ができるようになった。
 ○お金で買えない価値がある。
 ○見る目が変わったと思う。例としては最近、バイトと正社員の違いが気になってしょうがない。
 ○少しだけ疑問をもつことができた。
 ○いろいろなところが、物が見えるようになった。
 ○何事にも、表と裏があることがわかった。
 ○世の中の見方が変わった。流行るお店は何が違うか、ハンバーガー1個の値段とか・・。
 ○ものしりになった。
 ○人生で本当に大切なものはお金じゃなくて、自分で考えることだと思うようになった。
 ○最初は、物事を考えるのに、正解を求めようと思っていたけれど、今ではすぐに思いついたものを
パッと書けるようになった。
 ○いろいろな授業を受けたり、いろいろなゲストティーチャーに会う中でいろいろな面から考えられるようになった。
 ○命の大切さ、社会人としての責任を改めて感じさせられました。心の変化が自分でもあったと思います。

☆この授業で経験したことは役に立ちそうですか?
 わからないと答えた生徒が2人。あとの生徒は役に立ちそうと答えました。
それはどんな場合でしょうか?
 ○将来どこかで・・・。  ○お金を考えるとき ○裁判員になったとき ○これからの生活  
 ○学んだ経験は今すぐではないけれど、近い将来自分の人生に大きな影響があると思う。
 ○人と人との関係を大切にしたりするとき。
 ○すべてが将来に役立つ。
 ○得した人生になりそうです。
 ○将来、どこかで思いだしそうな気がするから。
 ○どんなところかはわからないけれど、必ずどこかで役立つ。
 ○わからないけれど、世間にでたら・・・・と思うのが多かった。
 ○将来、人を使う立場になったとき、いろいろな観点からものごと、人を見て大きくなっていけると思う。
 ○疑問の大切さ。  ○社会問題  ○これからの人生
 ○すべて。
 ○人とのふれあいはこんなにも大切なものだと思い、出会いを大切にすることができると思う。
 ○仕事をした時に思い出して、あきらめない大切さを思い出せる。
 ○いろいろなゲストティーチャーの方や先生の話を聞いて、いろいろと考えることで、高校や社会でこの考え方は役に立つと思う。
 ○私はぶっちゃけ、「この授業って何の意味があるんだろう?」って思いました。けど、1年を通し、遅いかもだけど、この体験したことは、生きていくうちに絶対、この授業で習ったことはかかわっていくことだと思いました。

☆この1年かかわってくださったサポーターの方々へのひとことです。多くの生徒たちが感謝を述べていますが、いくつか紹介しましょう。
 ○いつもきてくれてありがとう。
 ○毎週、来てくれて私たちの話を聞いてくれありがとうございました。
 ○ボランティアだったなんてすごいと思いました。本当にいろんなこと学びました。授業ちゃんと受けるようになりました。
 ○近くないのに、ボランティアで来てくださってありがとうございました。みんな「波乱万丈」の人生を送っていて、すごいと思いました。人と人とのコミュニケーションや、この授業で学んだことはお金で買えないこともわかったので、これからの人生を大切に生きたいです。本当にありがとうございました。
 ○この1年、私たちと一緒に考えてくれてありがとうございました。わからないときは、アドバイスなどをくれて、授業が楽しく受けられました。時々迷惑をかけてすみませんでした。楽しい時間をありがとうございました。
 ○この「よのなか科」によって私は成長することができました。今までありがとうございました。
 ○うるさい時は注意をしてくれていろいろと教えてくれてありがとうございました。A・Iさん。
 ○毎回すごく楽しくサポートしてくださってありがとうございました。お金を払いたいくらいです。本当に感謝です。
 ○1年間支えてくれてありがとうございました。今日の授業でサポーターの方々の仕事や、やってることをしってすごいなと思いました。僕も高校に行って、部活や勉強頑張ろうと思いました。
 ○私はサポーターの方々の人生を、今日初めて知りました。人生には色色あると思った。大変そうだとおもったけれど、みんなあきらめないで一生懸命自分の道を歩んで生き生きとして見えた。だから私も目先の利益を考えずに、本質を見極める力を持ち、自分の道を歩みたいと思った出会いを大切にしたいと思います。1年間私たちをずっと支えて頂きありがとうございました。
 ○「よのなか科」には、すごい時間をかけてきてくれたおかげで授業に大人の人たちがいたのはすごいと良かったです。アドバイスをもらったりして、そこからいろいろなことが考えられました。「よのなか科」で学んだことは忘れずにこれから活かしていきたいです。


【 最後に 】

 この一年間、いろいろとご協力をありがとうございました。励ましのお言葉、ねぎらいのお言葉、改善点のご指摘、お褒めのお言葉、いろんなところで支えていただきました。そして、今年度も多くの方々にゲストとしておいでいただきました。貴重な時間をさいて、ご協力いただけたこともうれしい出来事でした。本当にありがとうございました。まだまだ未熟な私の授業です。来年度もこの授業への取り組みができるかどうかはわかりませんが、またやらせていただけるようにがんばりたいです。そして、今年度見えてきた改善点などを来年度に活かし、生徒たちの輝く目のために授業を作っていきたいと思っています。また、これからもお力をお貸しください。今年度ご支援ありがとうございました。

コメント(1)

1年間、本当にお疲れさまでした。あの子たちは、よのなか科の卒業生として、しっかりと翼を広げて社会に飛び立ってくれると思います。

最後に、サポーターの名を借りたフリージア版よのなか科の生徒の1人として、先生に心からのお礼を申し上げます。1年間、本当にありがとうございました。

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