能のボストン公演実行委員会コミュの「一石仙人」ボストン公演延期のお知らせ

「一石仙人」ボストン公演延期のお知らせ

2007年11月２０日に予定しておりました「一石仙人」ボストン公演が延期されることになりました。理由は活動母体である日本側の一石仙人実行委員会、すなわちINSLA（以下参照）で今後の予定や予算を見直したところ、今少し準備に時間を要すると結論が出たためです。

先の４月16日〜22日にボストン各地の9施設で行った能ワークショップには770名を超える参加者を数え大成功に終わりました。これはひとえに「ボストンの知識人に日本文化の真髄を体験させてあげたい」と望んだ志を共にする皆様の献身的なご支援とご協力があってこそ実現できたものです。そしてこの成功と機運を踏み台として「一石仙人」公演実行委員会は、来年2008年に必ず今まで見たことがないほど完成度が高い「一石仙人」のボストン公演実現を約束します。期待して待っていてください。その際には、再度皆様にお声をかけさせていただきたいと思います。今後ともご支援・ご協力をお願い致します。


ボストン実行委員会代表、INSLA代表および理事からの公演延期のお知らせ文章を以下に添付しましたのでご確認下さい。その他、公演延期について何か質問がありましたら折り返し連絡お願い致します。

「一石仙人」ボストン公演実行委員会　代表　片桐一雄

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関係各位

2007年11月20日、INSLA『一石仙人』ボストン公演延期のお知らせと、さらなるご支援のお願い

昨年来、皆様にご尽力いただいておりました、新作能『一石仙人』のボストン公演を延期することに致しました。予定していたホールの利用ができなくなったこと、必要資金がふくれあがったこと、公的支援が得られないことなどから、予算調整と準備に充分な時間が得られないことが主な理由です。
一方では、せっかくボストンで活動するのですから、能公演に加え多くの科学者や文化人との交流プログラムを取り込みたい、時間をかけて活動日数を増やしたい、という希望もあります。
この間ボストンの実行委員会の皆様のご尽力で、広汎なワークショップが実現し成功し、公演に向けた機運は高まってきたところです。通常ならば決行すべきでしょうが、我々はあえて延期することを選びました。この間ご尽力頂きました皆様には、心苦しい限りではありますが、以下のような希望を持っています。

(1)いくつかの最適な場で、活動したい

・ 適した会場を、どのように設定するかの吟味
＊ホール選定と、関連情報を含めて、その会場をどのようにセットアップするか、
・ 伝統芸能の原点に戻り、場の力を感じる環境の公演
＊外部ないしは外の世界を感じるような場での公演
・ ミュージアムのなかでも、より多様な文化の力を受けられる場の公演
＊ボストンミュージアムの持つ文化的な空間、雰囲気を感じる場での公演

(2)INSLAの趣旨に添って、多様な文化人と交流し成果を蓄積したい

・ 能公演に加え、科学者やアーティスト、学生などとの交流を重ねたい
＊公開、非公開を問わず、多様な人々との交流、ネットワーク作りの実現
・ 能を切り口としたINSLAとしてのプレゼンテーションを展開したい
＊INSLAが感じている、現代科学の問題、現代社会の問題などの提示

(3)ボストン／日本での企画運営面でのコラボレーションを重ねたい

・ 企画内容、支援拡大体制などを確立したい
＊支出のコントロール、多様な収入プログラムなどの相互補完の実現
＊収入を増加させる方策を検討し
＊第一回のワークショップにつづく、公演までの助走期間の充実

大変欲張りな希望ですが、この間関係された方々の努力によって生まれた「能とその公演」に対する皆様の期待を追い風として、成功に向けて新たに歩み出したいと思っております。この目標が熟す時間をください、そして改めてご一緒に取り組んでいただけることを、心から願っています。

INSLA 代表　多田富雄
INSLA理事長　岩崎敬