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ブックオフ福岡コミュの『私立探偵 藍 file1-2』

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 藍はため息をついた。
 福岡県警の門をくぐるのは初めてのことではない。むしろ一般人にしては訪れた回数は多い方だろう。もちろん、それほどに前科があるという理由ではなく、だ。
 いくら通い慣れていても、藍の記憶するかぎり、ここはあまり楽しい場所ではない。足取りも、自然と重くなった。
 藍の半歩後ろを歩く無津呂は、しきりに首を動かしてはきょろきょろと辺りを見渡している。そういえば、無津呂を県警の中に連れてくるのは初めての事だった。いつもは車の中で待機させている。いろいろとうるさいからだ。
 藍は、失敗したな、と思った。いつものように車内に置き去りにすればよかった。
 何も考えずについ連れて来てしまったのは、藍が今相当に疲れている証拠だろう。
 「県警って広いんですねえ」
 うかれる無津呂の声が、無性にいまいましかった。


 しばらくすると、すぐに迎えの男が現れた。
 栗山と名乗ったその男は、藍と無津呂をエレベータに乗せて、三階にある一室に案内した。会議室というプレートのついた大きなドアを、栗山が押し開けて藍達を通した。
 「わざわざご足労頂いてすみません」
 「いや、どう考えてもあたしの方が暇だから」
 迎えたのは木室警部だった。身長はそう高くはない。いかにも優男という印象だ。黒のスーツを着ているが、ネクタイは緩められてずいぶん着崩している。別の場所で会っていたなら、この男が刑事だとはおそらく考えもしないだろう。
 「なんの用なの?」
 藍はすぐに聞いた。早く帰って寝たかったからだ。
 木室は急に真面目な顔になった。一呼吸置いて口を開く。
 「先日、春日のふれあい文化センターで起きた事件をご存知ですか?」
 「ハイハイ、知ってますよー」
 何故か無津呂が返事をした。
 「確か、学生が一人死んだってきいたけど」
 「そうです。その件について、是非藍さんのお力を借りられないかと思いまして」
 「悪いけど、あたしのやれる事なんてたかが知れてるよ。力になれるとは思えないけど」
 藍は一介の探偵に過ぎない。鑑識のまね事をしたり、死因を特定できるような特技など持ち合わせてはいない。
ついでに、面倒事は大嫌いだった。
 「やー藍さんならバッチリ解決でしょー。いけますいけます」
 無津呂の無責任な発言は無視される。
 「どうしても藍さんの力が必要なんです。今までも、数々の事件に協力してくれたじゃないですか」
 木室警部ば意外にも真剣な眼差しを向けた。放っておけば土下座でもしそうな勢いである。それでも、藍は返事をしぶった。
 「これはただの殺人事件ではありません」
 緊張した声が会議室に響いた。
 ドアの近くに控えていた栗山だった。彼は何かを堪えるように声を震わせて、言った。
 「密室殺人です」
 無津呂がごくりと喉を鳴らすのが聞こえた。
 長い一日になりそうだ――。
 藍は急に、事務所の硬いソファベッドを恋しく思った。



―file1-3に続く

コメント(4)

真面目に書きましたけどー。森博嗣イメージ?
…いいのかこれで。

てか1では藍さんの一人称だったね〜〜
すまぬうううう

次、なんとかして〜( ̄∀ ̄*)ニヒッ
ぬぬぬ〜!!
面白い☆流石いもこやん!
密室殺人か〜頑張ってトリック考えなきゃな…

あと、いもこちん!
やっぱ藍さんを主体にしたいけん
時間があるときにでもいいけん
編集で一人称に変えてくれんかいな?
俺が1-2に合わせようかなと思ったんやけどww

なんか読んでると主人公の藍さんだけでなく
ナレーションも無津呂を
いまいましく思ってるようにしか‥wwww
あー一応藍さん目線のナレーションやけん、藍さんの心境やったんやけど…。
そうね、分かりにくいね( ̄∀ ̄;)

時間のある時に戻しときます☆
でも一人称にするのは藍さんになりきるようで恐れ多いわ(゚∇゚;)

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